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鎌倉2013年の梅は? 八幡宮・荏柄神社 & Sibelius Symphony No.1 : 20130126 [鎌倉]

どちらにしよう?

金曜日から迷っていました。 エル・グレコも見たいし、鎌倉の梅たちも気になる。

でも、

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新聞を取りに出た時、日の出の方角の明るいオレンジ色と、黎明の濃い藍色の空を見ると、

娘を送りながら冬のきりっとした大気を吸ってしまうと、必然的 ?

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デバッグに最近使っていない520 とPEN PL3 を突っ込んで( たまにはメインで使ってあげないと )、
文庫本は神様のカルテ2 ( この本良いです、また改めて書いてみたいと思います )、
Walkman には、Sibelius Symphony No.1 E minor Op.39。 準備良し !! 指差し確認 !! 。

北鎌倉へ、
土曜日、8時36分の横須賀線に飛び乗りました。

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北鎌倉の駅は幾つかの団体のグループの方たちがたくさんいらっしゃいました。
ハイキング、写真撮影 etc etc ・・・ ?、皆さんそれぞれ楽しそうです。

じぶんは一人、Sibelius を聴きながら、カメラ達といつもの東慶寺さんへ。

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本当に寒い。

晴れてはいるのですが、大きな雲が太陽を隠していて、東慶寺の庭まで暖かさが届きません。
思わず、手のひらにふうーっと息を吹きかけます。

気が付けば、灰色の寒色の庭の中に、一つ明るい色が加わっていました。

マンサクです。
この前来た時は咲く気配もなかったのに・・・、花も葉もない灰色の枝だけだったのに、
蝋梅と梅が気になって来ただけのに、なんだか感動してしまいました。
花ってすごい、時ってすごい。

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蝋梅も花を増やして、

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ちょうどの見頃です。

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寒色の多い中で、マンサクと蝋梅の黄色を見つけると、ほっとします。

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視覚からの暖かさも心をぽかぽかにしてくれます。

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もうすぐ、この黄色に紅色の梅たちが加わってくれるのだと思うと、その時が待ちきれなくなります。

楽しみ。

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ただ、今年は宝蔵のところの素心蝋梅の具合がおかしいです。

この前は少ないですが蕾が少しあったのに、今回行くと何も付いていませんでした。
と言うよりも、枝を剪定してしまったような? 、そんな感じがしました。 病気なのかな?
あの半透明色の黄色の花達が今年は見られないのかと思うと残念です。病気なら何とかよくなって欲しい。

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東慶寺さんの梅たちはまだ冬眠中、咲くまでもう少し時間がかかるのだと思います。

受付のところの可愛い猫くんにさよならをして、東慶寺さんを後にしました。

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いつもならこれで散歩を終わりにするのですが、土曜日は気になっているところがもう一箇所ありました。

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北鎌倉の駅まで戻って鎌倉まで。

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この時間なら、まだ小町通も道路が見えます。

店が開店する頃、鎌倉は、良い天気になっていました。

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源平池も

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鴨とユリカモメものんびり、きらきら。

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気になっていたのは、八幡宮の境内の鎌倉国宝館のそばにある一本の紅梅の木でした。

ぼくが知っている中で、鎌倉でいつも最初に花を付ける梅です。
きっとそろそろと思って行きましたが、期待通り、数は少ないですが今年初めての梅の花に会うことが出来ました。

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咲きたての八重の紅梅。夢中でファインダーを覗きながら何枚も写真を撮ってしまいました。
ここの梅は長くて白い何本ものしべがチャームポイントですね。

まだまだ、気温は低いですが、もうすぐ春なんだと、実感です。

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なら、あそこもきっと。

ここで咲いているなら、荏柄天神さんでも咲き始めているかもしれない。
思い付くと自然に、足はもう荏柄天神さんの方に向かっていました。

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咲いていましたよ。

荏柄天神さん、本殿の向かって右側の紅梅が幾つか花をつけ始めていました。

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良い天気、スカイブルーの中をトンビがくるり。

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蝋梅を見つけたばかりなのに、鎌倉は梅が咲き始めています。

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そう言えば来週はもう2月なんですね。

ついさっき、正月に餅を2つしか食べなかったなどと話していたと思ったら・・・、鎌倉の花暦は梅へと、一頁捲られていました。

鎌倉まで足を伸ばしてよかった。

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この日はずーっと、Sibelius Symphony No.1 を聴いていました。

ぼくは聴くものにすごく偏りがあり、あるものは同じ曲で10数枚CD を持っているのに、あるものは一枚しかない、そんな感じです。Sibelius は後者の仲間。
ただ、LP 時代はそれでも何枚かは持っていて嫌いな作曲家ではありませんでした。
フィンランディアはこの前、西本智実さんの指揮の演奏を聴いて感動したし、7曲ある交響曲は一通り聴いています。

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そんなシベリウス、HMV で、ベルグルンドがポーツマス交響楽団を指揮した交響曲全集4枚組みが1,370円であるのを見つけて、衝動買いです。

先週から聴き始めているのですが、シベリウスもなかなか良いです。

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交響曲第1番、シベリウスが30代のまだ若い頃に書かれた初めての交響曲(交響曲と名前の付いたものにはクレルヴォ交響曲もありますが純粋なものはこの1番だと思います)。

世間では3番以降は精神的でしっかりとした優れた作品であり、1番と2番はそれほどの曲ではないなどとの評価ですが、詳しいことアカデミックなことは良く分かりませんが、ぼくは久しぶりに聴いてみて、この1番とても気に入りました。

北欧の自然、寒さ、厳しさ、灰色の色彩の中の力強さや、草原の緑、海や空の深い藍色を感じることが出来ます。
1楽章の出だしのクラリネットが好きだし、なんと言っても4楽章のハープの音色の隠し味が効いた綺麗な旋律は魅力的。
チャイコフスキーの感じがするし、金管の咆哮はブルックナーがどこかに隠れている感じ(笑)。

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4枚組みです。しばらくシベリウスを楽しめます。

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ちょっと長くなってしまいました。 ^^;

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鎌倉に行くと美味しいものがいっぱい目に付いて仕方ありません。

その中で土曜日は、

Bergfeld Kamakura さんで、土日と祝祭日限定のクロワッサン、そして可愛いミートパイ、
鎌倉亀善さんで「鎌倉しらす うす焼き」を買ってきました。

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限定ものには、どうしても弱い  ^^;

帰って来て、赤ワインと一緒に頂きました。形が変わっているクロワッサンです、リボンの形。
ミートパイも小ぶりですが、赤ワインに良くあいました。

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しらすの「うす焼き」も、しらすのにおいが香ばしくて、美味しかった。

江ノ島のタコ煎餅みたいに作るのでしょうが、これはどちらかと言うと日本酒かな ?

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日本酒も鎌倉の酒屋さんに湘南の地酒で美味しいのがあるのですが、この日はまだ家にワインがあったし、買えば一気に飲んでしまうし(飲みすぎです)、少し重いので後ろ髪を引かれながら断念です。

きっとすぐにまた梅を見に行くので、お酒はその機会に (笑) 。

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エル・グレコ展も見たいのですが、この日は鎌倉に行ってよかった。

マンサクと東慶寺で、紅梅に八幡宮と荏柄神社で、今年初めて出会うことが出来ました。
寒いけれど、春が確実に近づいていることを実感し、鎌倉の花暦が変わるちょうどそのときに立ち会うことが出来ました。
展覧会は来週でも見ることができますが、マンサクや梅は待ってくれません。やっぱり「その時」は一期一会なんだよな。

" 2013/01/26 Kamakura & Sibelius Symphony No.1 "

北鎌倉東慶寺_蝋梅と梅の古木の枝&横道世之介&真夜中のパン屋さん&ビブリア古書堂 etc etc : 20130113 [鎌倉]

休みが終わって「ほっ」とすると言うのもおかしいのかもしれませんが・・・、

29日大掃除(足腰が筋肉痛で・・・)、
30日と31日、湯河原で一泊(雨がひどく降っていましたが露天風呂気持ちよかった)。

1日は自転車で港の初日の出を見た後、義母のところへ新年のご挨拶。
2日は秋葉電脳仲間と恒例の神田明神初詣と秋葉初巡回(昨年一昨年よりも混雑していました、皆さん今年に期待しているところが大きいのでしょうね)。
そして、3日は母のところへ、娘はお年玉、ぼくは母のところのイヌ君に会いに(寒い冬は抱いていると暖かい 笑 )。
4日、娘とディズニーランド(やはりディズニーランドに行かないと一年が始まりません、でもすごい人・・・疲れました ^^; )。
5日はこれも野暮用でお出かけ。
6日ようやく東慶寺に短い散歩が出来ました。但し、天気は良くなくて写真もあまり撮らず凍えて帰ってきました。
次の日から仕事ですし、早めに就寝。

そう言えば1日にお雑煮で2つ食べたきり。
大好きなお餅も2つしか食べていません・・・。 こんなにバタバタした年末年始は久しぶり。

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そんな正月も終わって3連休の中日、
13日の日曜日、いつもより遅く目が覚めました。

年末年始の休みで読もうと思っていた本も、まだ全部は読んでいないのですが、
窓を開けると「きりっ」とした空気が部屋にサーッと入ってきて、青い空が誘ってくれます。

コリコリとミルで豆を挽いて・・・うーん良い香り ♪

コーヒーだけ頂き、
E-510 50-200と14-54のレンズを連れて、デイバッグに読みかけの文庫本「横道世之介」を入れて
北鎌倉へ出かけました。

6日のリベンジ? ではないのですが、蝋梅の具合も気になっていました。

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ANA の機内誌「翼の王国」にエッセイが連載されていて好きになった吉田修一さん、その吉田さんの作品「横道世之介」。
タイトルからしてちょっと? って思ってしまいますが、映画になって2月23日から上映されるそうです、面白い。

主人公の世之介、どこか抜けているんですが憎めない大学生。周りの友達、恋人たちとの係わり合い。じぶんの大学時代を思い返して懐かしい感じがします。

困るのは、世之介の台詞と行動・・・。
この日もそうですが、読んでいて思わず笑い出してしまいそうに。下手なコントを聴くよりもよっぽと可笑しい。
笑を押し殺して・・・、電車の中で、きっとすごく変な顔になっているんだろうな ^^;

そんなコメディーのようなお話の中で、でも、青春の一ページが語られたかと思うと次のエピソードの間に挟まれるその後のお話たち・・・、これってすごく現実味があります。
じぶんたちもこれと同じように・・・、大学時代と今と、きっと皆同じなんだろうな。
ただの青春小説だけではないような気がします。

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北鎌倉駅、早朝ですがいつもより人が多い気がしました。3連休ですし、まだ正月シーズンなのでしょうね。
でも、東慶寺さんはいつもながらの静けさ、そして表情。

山門を入ると寒色の色彩の中、灰色の景色の中に一際目立つのは木瓜の朱色でした。

まだ、蕾のものが大部分なんですが、気の早いものが一輪だけ咲いていたようで、花びらが散り掛かっていました。
蕾がいっぱいですから、これから少しずつ咲いて来ますね、楽しみです。

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この日は、大きな鳥がばさばさと周りを飛んでくれていました。

寒いせいかな? まん丸なこの鳥、境内の木を、あっちにいったりこっちにとまったり。

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ファインダー越しに、何の鳥かと?

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見えなくなったと思ったら、万両の赤い実も食べるのですね。

こっちを見てアイコンタクト (笑)

丸すぎですし、とさかのように毛も立っていないので、よく分からなかったのですが、たぶんヒヨドリ。
とても可愛かった。

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本堂にお参りをしていると、山の上からようやく朝日が差し込んで来ました。

黒と白の冬の境内ですが、陽が差し込むと色たちが起きだして賑やかになって、目からも暖かさが感じられる様になります。

凍えた指に朝日を当てて、太陽のエネルギーを少しだけもらいます。
優しさと暖かさを充填、冬の太陽はとても優しい。

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蝋梅は?

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本堂の塀の外にある蝋梅が咲き始めていました。

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東慶寺の花暦は、先ず蝋梅。

モノトーン、灰色の境内ですが、ここだけは春が訪れ始めていました。

辺りが、朝日で一層その輝きを増していって、

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柔らかで優しい景色を作り出していました。

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ようやく山を越えて差し込んできた朝日たち、

優しい光がもたらす、一時の、季節の前触れ。 柔らかなパースペクティブの空間。

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夢中でファインダーを覗いて、かじかんだ指でシャッターを切ります。

冬のたぶんこのときだけなのでしょう・・・、
柔らかな朝日が作り出す、この時だけの空間。 静かに過ぎていく時間がここにはあります。

その時間に身をゆだねて、たゆたゆ~~と一時の幸せ。

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梅の古木の枝たち、

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円覚寺の山も冬色の世界。 鎌倉は冬もいいなぁ。

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この景色もこの時だけのものです。

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花が咲いていたり、葉が青々と茂っている間は気が付きませんが、

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冬の東慶寺は梅の古木達の枝のアート。

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青い空に上っていく小さな竜のようにも見えます。

この景色も大好きです。

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いつまでもこの素敵な空間にいたいのですが、一時間くらいが限度。

さぶ~い ^^;

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寒さの限界の体内メーターが振り切れました。 (>_<)

緊急避難、東慶寺さんの隣の喫茶店「吉野」さんで、6日に引き続きこの日も熱々のコーヒーを頂きました。

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たった一杯のコーヒーですが、

幸せのコーヒー ♪

一つ一つ丁寧にサイフォンで淹れてくださって、お客さんへの心もこもっているのだと思います。体も心もぽかぽかになりました。

友達にメールを送ってのんびりとコーヒーを味わいます。
小さな幸せの時間、冬だからの時間かも知れない・・・、大切にしたい「じかん」です。

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東慶寺さんからは、毎年買っている干支の土鈴を一つ、

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いつも通り、何種類かの中から白いものを連れてきました。

白ヘビ君、今年一年、よろしく!!

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寒いけれど、やっぱり、北鎌倉の散歩はいいです。

どこよりも落ち着くし、素敵な自然たちに、ざわついていたり、ざらざらになっているこころを、優しく穏やかにすべすべにしてもらえるような気がします。

今年は東慶寺さんの年間パスポート? 本気で買おうか? 思案中 (笑)

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これらの本を正月休みに読もうと思って買いました。

畠中恵さんの「ゆんでめて」はしゃばけシリーズの一冊、若だんなを中心とするいつもの登場人物たちのばたばたの活躍、独特の世界が楽しめました。

真夜中のパン屋さんの3巻目「午後2時の転校生」、今までとはちょっと違った切り口なのでしょうか?
物語の中の別のエピソードみたいな感じでした。本題からは一休み。
希実の母親が最後の方で登場します。どういう風にお話が展開するのか? 希実と暮林たちとの関係は? 4巻目が待ち遠しいです。
この本もTVドラマ化なのですね。

「神様のカルテ2」はこれから読みます。単行本になるまで待っていました(笑)。

そして、「ビブリア古書堂の事件手帳」はコミックも出ていたので、ついつい買ってしまいました。
そう言えば、今日から剛力彩芽さんが篠川栞子役となってテレビドラマが放送されるのですね。
一応、録画を予約しておきました。北鎌倉が舞台のお話です。
ぼくがいつも歩くところが登場してくるのかもしれません。楽しみ。

" 2013/01/13 Kitakamakura Tokeiji & Yokomichi Yonosuke & etc etc "

2012年北鎌倉紅葉_円覚寺&東慶寺&Michel Tilson Thomas Beethoven Symphony No.7:20121207 [鎌倉]

京都の秋の色、
素晴らしい東福寺の紅葉色を見てから、とても気になっていました。

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ただ、
仕事も家のことも色々とあって、休みもなかなか時間が取れなくて(家でビールを飲む暇はあったのですが・・・)、
結果、横須賀線がかなり遠くて・・・。

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でも、
たぶん今週が北鎌倉の紅葉たちを見る、今年最後の機会になってしまうんだろうな? 。
金曜の夜から相棒たち、E-510 と E-PL1s をデイバッグに押し込んで、枕元に (笑)。

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ようやく、土曜の朝8時23分、北鎌倉の駅に降り立つことが出来ました。
清々しい晩秋の空気、横浜とはまた違います。

なんとなく、心に引っかかるものがあって北鎌倉に悪い気がして? 足が遠のいていましたが、でもブーツを履いてカメラ達とWalkman を連れて、玄関を一歩踏み出すと、こころは自然に開放的になるものですね。
朝のピュアで少し冷たい空気たちが肩をポンと押してくれます。

やはり、思い切って出かけてみるものです。
うちで、音楽聴いてビールも良いですが、そろそろ活動の時かもしれません(笑)。

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まだ朝が早いので、人もあまりいません。風が強くて、気温よりもきっと体感温度は低かったのだと思います。手袋が欲しい感じでした。
思わず、掌にふーーっう。

北鎌倉の紅葉といえば、先ずは円覚寺です。

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まだ時間が9時前なので、こんなに広い円覚寺ですが、流石に朝の光たちはたくさんは届いていません。

それに、紅葉は・・・、やはりちょっと遅かったかな?

いつも撮る居士林前のもみじたちも、既に散った後でした。やはり先週が見頃だったのかもしれません。
ここの紅葉綺麗なのに・・・、残念でした。

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それでも、名残の円覚寺の紅葉たちと少しですが会えて良かった。

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方丈の前のミニ紅葉にも会うことが出来ました。
外国の綺麗な女性も僕がカメラを向けていると、一緒にミニ紅葉を一枚。
そして、笑顔のプレゼント。

そう言えば、いつもより、カメラマンが多かったです。皆さん、じぶんと同じで、駆け込みの紅葉狩り?

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次は東慶事寺へ行きました。
久しぶり。

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ほぼ一ヶ月ぶりの東慶寺の散歩です。

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東慶寺の本堂前の紅葉もそろそろ終わりなのでしょうね。光が、まだ太陽が山の向こうに隠れているので、届いていなくて、葉っぱたちも全体にくすんで見えていました。
でも、その代わりと言うと変ですけれど、この日は宝蔵の横の大銀杏の黄色が素晴らしい色。

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お香を買ったのですが、その時、ショップの方も「銀杏は一番の見頃なんですよ」とおっしゃっていました。

梅の古木と大銀杏の明るい黄色、すごく素敵な取り合わせ。

近づくのがもったいなくて、少しずつ匍匐前進スピードです。
写真も撮らずに太い幹に掌で触ってみると大気は寒いのですが、とても暖かく感じられました。

木の感触って好きです。
太く力強くごつごつとした木でも、触ると優しくて暖かい。
パワーを少し分けてもらえるような感じがします。

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東慶寺さんの庭の奥は墓地になっています。

文人や有名な方の墓があるところなのですが、大きな樹齢なん百年という木々がたくさんあります。

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ここの紅葉たちもすごい。

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普段はあまり入らないのですが、

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あまりの色彩の素敵さに、眠っていらっしゃる方たちに頭を下げながら、写真を撮らせていただきました。

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ようやく、高い木には日が当たってきて、

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紅葉が本当に燃えるようです。

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ファインダーから覗くと、木々のシルエットたちがとても良いアクセント。

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じぶんの写真ではこの感覚が伝えられないのがもどかしいです。

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紅葉の、

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朝の光と紅葉の色彩の大きな広がり、このときだけの空間がそこにはありました。

京都の紅葉とは違った、やはり鎌倉らしい、色彩だな。

京都はもみじの葉っぱ一枚一枚まで優しくてとても繊細さを感じましたが、鎌倉の紅葉はもっと荒削りですが潔さのある色彩だと思いました。

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甲乙付けがたいです。

でも、この日の紅葉に出会えたこと、脳内メモリにしっかりと永久保管しました 。

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Walkmanには、最近HMV から届いた3枚のうちから、Michel Tilson Thomas & San Francisco Symphony
" Beethoven Symphony No.7 " を連れて行きました。

ちなみにクラシックはこれ一枚で他の二枚は
Nora Jones " come way with me "
Karen Souza " Hotel Souza "
という、歌姫の二枚です。秋の夜長にお酒を飲みながら聴くのに良さそうです。機会があればまたご紹介します。

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マイケル・ティルソン・トーマス、好きな指揮者です。

学生の頃、チャイコフスキーの交響曲第一番「冬の日の幻想」を聴いてからとても好きになりました。

最近ではマーラーの交響曲全集を録音してくれましたが、これもとても気に入っています。
特に6番はこの曲の中で、じぶんが一番大切にしている一枚です。何度聴いても、背中がぞくっとするほど素晴らしい演奏。

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このあとの録音ではベートーベンが何枚か出てきているので、もしかすると全集になるのかもしれません。
確か、2度目のベト全集になるはずです、楽しみ ♪

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円覚寺、ここ東慶寺とも、ずーっとティルソン・トーマスの " ベト7番 " を聴いていました。

第7番はベートーベンの交響曲の中でもリズミカルで軽快な曲。そう言えば、「のだめカンタービレ」でもオープニングに使われていましたね。ベートーベン41~42歳くらいに作られた作品。5番や6番と言う実験的? な交響曲から古典派に立ち返ったような作品だと思います。

4つの楽章とも特徴があって魅力的ですが、特に4楽章はスタートの弦楽器とティンパニーでハートをわしづかみにされてしまいます。

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何度も聴きながら、知らず知らずのうちに腕で拍子をとりメロディローを口ずさんでいました。
そばを通り過ぎる人、皆さん変なおじさん? と思ったことでしょう・・・ ^^;

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でも、ティルソン・トーマスのベト7 素晴らしい演奏だと思いました。

7番はカルロス・クライバーとバイエルンの「シュトルム‐ウント‐ドラング」のすごい演奏があって、今までそればかりを聴いていました。
ティルソン・トーマス、
これとはまたぜんぜん違った演奏ですが、リズミカル、軽快、「疾風怒涛」ではないですが、そう、真っ白なスポーツカーがアウトバーンを疾駆していくような、そんな感じがしました。

聴いていて、スマート、かっこ良くて、何よりもとっても気持ちよい演奏です。

気に入りました。

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芸術の秋、音楽の秋

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夏の頃は色々と聴いていましたが、なぜか秋になった途端、

Beethoven や Mahler 、Brahms が聞きたくなってきました。 純粋クラシック? への回帰?

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まだまだ、HMVからたくさんCD が届く予定です ^^; パーヴォ・ヤルヴィのシューマンの交響曲も楽しみです。

飲んだときの、HMV 、危険ですが、でも、新譜もあるので、それはそれで楽しみ。昔から、本とCD は別腹でした。
一時、小遣いがなくなるので・・・、でも他のものとは違う気がします。

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枕元作戦で? 駆け込み紅葉狩り、滑り込みセーフ? でした。

もう少し早く訪れていればとも思いましたが、素敵な銀杏の黄色の色彩も見ることができたし、北鎌倉の紅葉、十分と楽しむことが出来ました。

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もう一箇所、できれば行きたいところがあります。
どうだろう? 遅いかな?

でも、行ってみないで後悔するよりは、行って残念って思った方が良いですね。
来週、天気だったら、出かけてみたいと思います。Walkman には何を入れていこうか?

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お香少なくなったので昨日ショップで買ってきました。

すると、「2013年のカレンダーが出来ましたよ」とショップの女性から。昨日からちょうど発売したそうです。
覚えのある東慶寺の花々のカレンダーです。もちろん、一つ頂いてきました。

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これで、東慶寺の花暦、来年は忘れずに写真を撮りにいけます。

寒いですね、ぼくも風邪をひいて一日休んでしまいました。変なウィルスも流行っているみたいです。どうぞ皆さん、せっかくの年末、クリスマスもあるし楽しいことがたくさんです。
体調には十分お気を付け下さい。

" 2012/12/07 Kitakamakura Tokeiji & Michel Tilson Thomas Beethoven Symphony No.7 "

北鎌倉東慶寺_ホトトギス&竜胆&喫茶店タレーランの事件簿:20121027 [鎌倉]

秋になるとどうして?

音楽が心の奥にまで響いてきます。
乾いた大気、澄み渡った青いそら・・・、こころのパラソルもしまって、直接音たちを感じるからなのでしょうか。
音の響きが心地よい季節。

ピアノ曲をずうっと聴いていました。
カティア・ブリティアシヴィリ、グルジアの素敵な美人ピアニスト。
ChopinのCD がとても良いです。友達が誘ってくれたので、6日にコンサートに行ってきます。

今日はマリオ・ブルネロ、
このチェリストも大好きなのですが、ドボルザークのコンチェルトのCD が出たのでそれを聴いています。

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秋は、チェロの音色。
いつもよりボリュームを大きくすると、音の響きが心地よい。たまには空気の震えを感じるくらいの大きな音でもいいでしょう。

バッハの無伴奏チェロ組曲も好きだし、ブラームスのソナタも良いです。

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でも、チェロは、やはりラフマニノフ。

ヨーヨーマもいいですが、なぜか廉価版で買った、NAXOS のグレバニールの演奏が好きです。1,200円だったかな?

藤谷さんの「船に乗れ」を読んでから、ずうっとラフマニノフのチェロといえば、このCD 。値段じゃない(笑)。
そうそう、この前本屋に行くと、文庫版で「船に乗れ」が出ていました。また、読んでみようかとも思っています。

本も結構読んでいます。
「喫茶店タレーランの事件簿」、喫茶店の文字に誘われて御茶ノ水の丸善で買いました。新人の岡崎琢磨さんの作品。
タレーランとは、フランス革命期の政治家で、コーヒーに関して次のような格言を残しているとか。
「良いコーヒーとは、悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純粋で、愛のように甘い。」
こんな格言を残したタレーランの名前の付いた喫茶店を舞台とする謎解きの物語です。
文章のリズムはもう少しと思いましたが、登場人物は個性的でお話しは面白かった。なんと言っても、この喫茶店のバリスタ、切間美星さんがかわいいです。次の作品が楽しみ。

今朝は久しぶりにミルでコーヒーを挽きました。喫茶店タレーランの切間美星バリスタのようにコリコリ。
やはり、ちゃんと豆を挽くとコーヒーは美味しいですね。

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線香がなくなったので、先週また北鎌倉東慶寺まで散歩がてら出掛けて来ました。

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とても気持ちの良い秋の朝の軽めの空気。
肺と心にたくさん補給をしてきました。

たくさんの種類のホトトギス、それほど大きくない庭に、こんなに色々なホトトギスがあってびっくり。

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東慶寺の店では、じぶんが行くと最近挨拶をしてくれます。
かなり、通っているので・・・かな?

お願いする前に、「鈴虫ですね」。 

この香り、好きです。あいつにも・・・。

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紅葉前の静かな北鎌倉。

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野葡萄、十月桜、

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朝のやさしい木漏れ日たち。

竜胆の蒼色、好きな色です。

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色々とご心配をおかけして申し訳ありません。

まだ、心のエッジはとがったままですが、少しだけ前を向けるようになりました。
皆さんと、友達たちのおかげです。

それと、やっぱり音楽はいいです。この秋は、いつもよりたくさん音楽を聴こうと思います。

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" 2012/10/27 Kitakamakura Tokeiji "

鎌倉瑞泉寺_彼岸花&Mozart Piano Concerto No.27 K.595 Pires:20121006 [鎌倉]

乾いた軽めの空気をいっぱい吸い込んで、

八幡宮から清泉小学校の前を通り、秋の鎌倉の道を歩きます。 雪ノ下のあたりも良いところ。
お洒落なお店があちらこちらに。

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カフェ・ラルゴさん。

喉が渇いたので、コーヒーを頂きたかったのですが、11時からでした。 

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鎌倉宮へ向かう途中の喫茶店、店が変わっていました。

" mogura " さん。 Beer & Wine 。 すごく、興味あり (笑) 。

今度、誰かと入ってみたい。 コーヒーも良いし、ビールならなお良いです。

テニスコートの横を通り、獅子舞の谷との分かれ道を右へたどります。

パンの良いにおい。

天然酵母のパン屋さんがあるのですが、この日はパン教室だけ開いているとのこと。美味しそうなパンの匂いがするのですが、買うことは出来ません。 朝食前の胃にダイレクトに甘くて香ばしい匂い・・・。そんな・・・。 ^^;

帰りには、パンを買おう。

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瑞泉寺にたどり着きました。

良く来るようになったのは、高校生の頃から。 それからだと・・・大変だ・・・ウン十年。 ^^;
年取るはずです。

北鎌倉なら、東慶寺。
鎌倉なら、瑞泉寺。 じぶんの好きなお寺。

瑞泉寺も花の寺。いつ来ても、季節の花たちが待っていてくれます。

2012年の彼岸花のラストはここにしました。

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今年の彼岸花、東慶寺、八幡宮、そして、瑞泉寺もちょうど咲きたての頃に会うことが出来ました。

彼岸花も、咲いてすぐの色と少し経ってからの色では色味が違います。

咲きたての鮮やかな赤色リボンが好きです。

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咲いている環境も違うし、光の当たり方も違った3つの場所。

それぞれ、独特の素敵な表情で楽しませてくれましたが、

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一番落ち着いて会えたのは瑞泉寺だったのかもしれません。

薄曇の二階堂の瑞泉寺。若い頃のじぶんの鎌倉といえば、ここ瑞泉寺でした。鎌倉のお寺らしく、山寺、質実剛健、鎌倉武士の雰囲気が色濃く残っているところ。
山門に向かう丸く磨り減った古い石の階段にも、古からの時が刻み込まれています。

この日、季節の山野草が咲くこの庭で会った彼岸花たちは、他のところで見たものたちとは少し雰囲気が違っていました。

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誰もいない山門下の庭で、しばらく彼岸花たちとファインダー越しに話をします。

静寂、
ただ、山の音が聞こえるだけ。

しばらくの間、Walkman のスイッチを切りました。

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黒いアゲハが2頭、ぼくの背よりも高いピンクのムクゲの花の上で、ひらひらと舞っています。
1頭は少し翅が痛んでいますが、ベルベットの黒い衣装が揺らいで、優雅な飛翔。 

ヒカゲチョウもぼくの周りをひらひら。草花と間違えたのか足にとまります。

セセリチョウも、ときはとまったかのよう。

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静謐、

時はゆるやかに流れ、木漏れ日、彼岸花。

胡蝶の夢。

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静かな空気の中で咲きたての彼岸花たち。

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ここでは、ピカピカのまつげではなくて、緑の中にふわっと柔らかく浮かんでいる、

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その素敵な色彩を楽しみました。

写真は自分の腕ではとても難しいのですが、でも、彼岸花、近寄っても、ひいても、とても趣のある花。

今年は、色々な表情を見ることができました。

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瑞泉寺、芙蓉と彼岸花と、そしてこの日はシュウメイギクも綺麗に花を咲かせていました。

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シュウメイギクは、瑞泉寺が一番だと思います。

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このお寺の雰囲気にとても合っている花だと思います。

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白とピンクのものと、こんな八重のシュウメイギクもあるのですね。これは本当にキクに似ています。

でも、シュウメイギク、
キクって名前が付いていますが、菊の仲間ではなくてアネモネの仲間なのだそうです。

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これ、これです。 笑

シュウメイギクの茎のアート、いつ見てもすごいと思います。

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木立を通り抜ける爽やかな風。

一人きりの瑞泉寺の境内。鬼瓦も何種類かあるお寺です。久しぶりの鬼瓦フェチ (笑)

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音楽は、Mozart Piano Concerto No.27 K.595  Maria Joao Pires ピアノ& Abbado 指揮 を連れて行きました。

27番のコンチェルトは、Mozart 最後のピアノコンチェルト。
1791年12月にMozart はなくなるのですが、その同じ年の1月に作曲された曲です。

他のウィーンで作曲されたコンチェルトとは違って、予約演奏会用に、即ち、お金を直接稼ぐのを目当てには作られていません。
Mozart の他の晩年の曲、クラリネット5重奏やコンチェルトなどと同じようにとても静謐な・・・書き過ぎかもしれませんが、諦念の感情さえ曲の間に聴くことができると思います。特に第二楽章・・・。
晩秋の澄んだ空、乾いた空気、明るいのだけれど、どこか物悲しい、そんな感じがする曲です。

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ぼくは、K.595、何種類かCD とアナログレコードを持っていますが、情感たっぷりに諦念、悲しさなどをダイレクトに感じるのは、内田さんの演奏です。

そして、もっと感情を抑えて、客観的に静謐さ・・・でも、その中を覗くと一音一音に空の薄い青色が透けて見える、そんな感じのする演奏は、今回のPires の演奏でした。

もっとも、Pires の最近の演奏は聴かなくても? 全部好きな自分なので、贔屓目も多少あるのだと思いますけれど。

Pires のピアノの音、一つ一つが好きです。
鍵盤の重さ、質量を感じさせない、レースのカーテンにそよぐ風のような音達。
この音達に包まれて、ずうっといられれば。そんな音色。

今回の散歩にとても似合っている曲だと思いました。

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今回、K.595を改めて何種類か聞いてみましたし、少し調べてもみました。
巷では、バックハウスとカール・ベームの演奏が一番とのこと。

ならばと、緊急に、Amazon のサイトでポチッ。 今日届くのだと思います。バックハウスはどんな演奏なんでしょう。
これも楽しみ。

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瑞泉寺で彼岸花とシュウメイギクを見て、流石にお腹がすきました。 ^^;

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帰りに、Bigot の店 " モン・ペシェ・ミニョン " さんで、クロワッサンを2つとバゲットを買いました。

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岐れ道交差点から、ずーっとパンの香ばしい匂い。

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帰りの横須賀線の中でもずーっと・・・。

家まで我慢するのはとても辛かった (笑)。

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成城石井さんで、山梨ワインのヌーボーも一本買ってきたので、
これとでパンを美味しく頂きました。ヌーボーはとてもフルーティー。ジュースみたいで軽くて、ついつい、くいくいでした。

そう言えばボジョレーももうすぐですね。実りの秋、これも楽しみがいっぱいです。

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冷蔵庫から、6Pチーズ。このチーズが一番癖がなくて美味しい。

バゲットは塩気が幾分大目かな? という感じ。
焼き加減もいい感じ、クラストはパリッとしていて、クラムは気泡がたくさん入っています。

ワインとの相性、抜群の美味しいバゲットでした。

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色々とあって、精神的に少し疲れています。
アップもやめようかと思ったのですが、瑞泉寺の彼岸花たちに悪いので、簡単にアップしました。

K.595 今日もゆっくり聴こうと思います。

" 2012/10/06 Kamakura Zuisenji & Pires Mozart Piano Concerto No.27 K.595 "

鎌倉八幡宮_彼岸花:20121006 [鎌倉]

ようやく・・・
秋らしくなって来ました。 10月ですものね。

でも、今朝も半袖と短パン 笑 。

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先週は、北鎌倉、東慶寺の小さな秋に会いに行きましたが、
鎌倉にも、もちろん秋は来ているはず。

出来れば、八幡宮と瑞泉寺の彼岸花が見たい。

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色々と心配事はあるし、悲しいこともあったのですが・・・、
だからこそ、良い空気、爽やかな風をこころに入れたい。

すべきことは全部後回しにして、一番付き合いの長い相棒のE-510、レンズは50-200と14-42mm を連れて鎌倉へ散歩に出かけることにしました。

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カリカリのトーストに、シャウエッセンを焼きレタスとはさんだ朝食を食べてから、8時17分の横須賀線に飛び乗りました。

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結構混んでいます。
土曜日なのに勉強かな? 学生さん。

家族連れ、何組かの友達どうしのグループ、笑い声も楽しそう。秋の鎌倉を楽しまれる方達なのでしょうね。

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小町通はのんびり。
鳥居の横のペコちゃんポコちゃんもゆっくりと、目覚めたばかり。

人力車のお兄さんたちもまだいません。

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日中はすごい混雑で、この通りにどんな店があるのか良く分らない状態ですが、この時間だと、駅の方からずーっと見通すことが出来ます。
ああ、この店はこういう外観なのだなと、今更ながらに納得したりします。

そんな空間を音楽を聴きながら、あっちを見てこっちを覗いて、そぞろ歩き。

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混んでいないと小町通らしくありませんが、されど、こういうのも早朝ならではの光景です。

朝からですが、ワイン飲みたい、このくらいたくさん飲みたい等と歩きながら・・・。

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八幡宮の境内を抜けて鎌倉宮の方へ向かう側から出てみると、

咲いてました。八幡宮の彼岸花たち。

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塀と道路の間の狭い土手ですが、ずーっとかなりの距離、彼岸花の独特の赤い色が続いています。

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この色、なんともいえない素敵な朱色、緑の中にぽつぽつと明るい絵の具を落としたよう。

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血の色をイメージするからでしょうか?  
生け花や茶花等では使ってはいけない花のようですし、和歌などにも使われていないようです。

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咲いている場所? 咲き方のせい ?  どうしてだろう?

そういう事を考えずに、ただこうして向かい合ってみると、素敵な色彩なのですけれど。

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綺麗な花ってないのかもしれません。

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花を見て綺麗と思うぼくたちがいるから花は美しい。

もちろん、古からの鑑賞の仕方、鑑賞のDNA のようなものは必要なのだと思いますが、それらにあまりとらわれる必要はないのかな?  などとも思います。

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じぶんの心の持ち方によって、ものって違って見えますよね。

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ぼくの彼岸花の鑑賞方法、

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どうしてもルージュとか、長いまつげとか、

サイバーチックなシャイニングカラー ♪ をイメージしてしまいます。

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秋に彩を与えてくれる可愛くて綺麗な花。
彼岸花、Lycoris radiata 。

邪道かな? 妖艶、艶やか、情念 etc etc ・・・。本当は彼岸花ってそういうイメージなんですよね。

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蕾はほとんどなかったので、全ての花たちが開花していたのだと思います。
早いものはもう、花を散らしていました。

休みしか来ることの出来ないじぶんにとっては、今年の八幡宮の彼岸花たち、ぎりぎりで間に合ったというところ。
鎌倉、花暦、彼岸花、一枚繰ることが出来ました。

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この後、瑞泉寺に向かったのでしたが、長くなるので別の記事にしたいと思います。
瑞泉寺の彼岸花たちも綺麗に咲いていましたし、シュウメイギクも素敵な長い茎を見せてくれました。予告編です 笑 。

Mozart Piano Concerto No.27 K.595 ピリスの新譜が届いていたので、このCD を聴きながらの鎌倉散歩、
静謐、透明感、秋の空・・・、Mozart 最後のピアノコンチェルト・・・、秋の散歩にはぴったりです。これも次に。
前半部分おしまい。

" 2012/10/06 Kamakura Hachimangu & Lycoris radiata "

北鎌倉東慶寺_彼岸花&Levine Mahler Symphony No.2:20120929 [鎌倉]

季節の変わり目は突然過ぎます。

めっきりと涼しくなって、さっきまでそこにいた夏の名残たち、その気配さえ、もうどこにも感じられなくなりました。
今年も明日から10月。

年をとると、月日の経つのが、時の流れがとても早く感じます。
距離もそうなのかもしれませんが、あっちがとても近く感じる様になりました。

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子供の頃、東横線の日吉に住んでいましたが、父の兄が大船に住んでいたので、休みの日に良く父に連れられて出かけたものです。
日吉から東横線に乗って横浜へ。
横浜から横須賀線に乗り継いで、観音様が見えると大船です。

普段見ている東横線からの街並みと違って、緑が多くなり横須賀線の車窓から田園風景。
東横線から国鉄に乗り継ぎ、ほんの一時間くらいの電車の時間だったと思うのですが、ちょっとした小旅行のように感じていました。

横須賀線に乗るとたまに子供の頃を思い出します・・・良い想い出。

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土曜日、北鎌倉まで出かけました。
小旅行と感じて乗り継いでいた横須賀線、横浜から大船まで18分、そして北鎌倉は大船から一駅。

近いです、年を取り、あれからかなり時は過ぎてしまいました。 笑

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皆さんのブログを見せていただいて、彼岸花が気になっていました。

東慶寺さんのHP でも「今年も彼岸の頃に咲いて・・・」等と書かれていたので、もうそろそろかなと思っていました。

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色々と考えねばならないこととか、ちょっとした心配事もあるのですが、北鎌倉の良い空気と景色、そして秋の風を感じるのも良いかなと、カメラ達とWalkman を連れて散歩です。

8時半過ぎに東慶寺さんに着くとまだほとんど人はいません。空はきっと晴れているのでしょうが、
台風の影響でしょうか? 低い雲が流れていきます。

彼岸花は・・・、すごい、ちょうど見頃でした。

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宝蔵の前には、シュウメイギクも咲き始めていました。

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コスモスも高い背丈をもっともっとと、空に向かっていっぱいに背伸びをしていました。

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セセリチョウやトンボ達もたくさん飛び交って。

東慶寺さんの庭、そんなに広くありませんが、秋。
小さい秋がいっぱいに詰まっていました。

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彼岸花、ちょうどの見頃。

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彼岸花と言うと独特のしべだと思うのですが、
雲が通り過ぎ、朝の日差しが差し込んでくると、硬質のプラスチックのようなしべたちがキラキラに。

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咲きたての花達、

しべのピュアな輝き。

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ファインダーから覗いても、どうしてもそこばかりに視線が行ってしまいます。

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もっと色々と切り抜き方があるだろうと、家に帰って写真を整理しながら思いましたが、
ほとんどしべマニアかフェチ状態 (笑)

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群生といえるほどたくさんではないのですが、

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彼岸花の秋

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東慶寺さんの秋

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じぶんにはちょうど良い大きさの秋。

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最近はDebussy やScriabin 等普段あまり聴かない作曲家の作品を聴いていましたが、
大気が軽くなり夜の色が濃くなって、本格的なクラシックが聴きたくなりました。

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土曜日のWalkman には Mahler Symphony No.2 " Auferstehung"  復活を連れて行きました。

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色々と聴きなれない曲? を聴いていましたが、Mahler ほっとします (笑)

ただいま・・・みたいな感じ。

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交響曲第2番 " 復活" 何枚かCD を持っていますが、ぼくの一番はバーンスタインの新しい録音の方。
1987年4月にニューヨークフィルを指揮した、バーバラ・ヘンドリックスとクリスタル・ルードヴィヒが独唱のもの。

正にマーラー、正に復活と言う感じの録音です。

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でもこの日は、ジェームス・レヴァイン指揮 ウィーンフィルハーモニーの録音を連れて行きました。

1989年8月19日、ザルツブルク音楽祭でのライヴ録音です。これもかなり前に届いていて一度か二度しか聴いていないもの。
レヴァインのマーラーは全集が廉価ででていますが、8番「千人の交響曲」とこの2番だけは入っていません。
全集を企画していたと思うのですが、有名な2曲が入っていないのは残念です。

ただ、Mahler を得意としているレヴァインはライヴでは何回か録音をしていたようで、この1898年のザルツブルグ音楽祭での2番の録音もその一つです。

全部聴くと85分という巨大な交響曲、東慶寺さんで1.5回くらい聴きました。0.5回と言うのは第5楽章(全体の4割くらいを占めます)を2回聴いたので 笑。

バーンスタインのように情念が渦巻く、巨人の血の色もモローの赤色のように少し黒ずんでいる・・・、そんな演奏が復活の場合は好きなのですが、レヴァインの復活はどろどろはしていなくて、でもさすがウィーンフィル、雄大で規模が大きく、それでいてすっきりとしかもチャーミングなところもある素敵な演奏でした。金管楽器の吼えること !!
第5楽章は特に圧巻です。
ソプラノは当時日本でもCM で人気だったキャサリン・バトル。彼女のソプラノ、とても澄んでいる。素晴らしい歌声。

秋、クラシックをたくさん聴ける季節 ♪
 
調子に乗って、メータのウィーンフィルのものとゲルギエフとロンドンフィルの復活とをまたHMV に注文してしまいました。
何枚目の復活だろう?

それと、ミスチルの新しいものも、こっそり・・・。

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土曜日は少し暑かったですが、それでも以前のような日差しではなくなっていました。
秋、咲きたて、ちょうど良いときに東慶寺の彼岸花たちに会うことが出来ました。

今日はこちらでも台風の影響が、午後から出て来るそうです。
こんなに綺麗に咲いている彼岸花たち、強い雨と風に耐えてくれると良いのですが・・・、少し心配。

心配事がもう一つ増えてしまいました (笑) 。

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光陰矢のごとし、気が付けば10月。

ときも距離も子供の頃よりずっと早く短く感じます。

最近読んだ本、フェルメール「光の王国」の福岡伸一さんが書かれた文庫「ルリボシカミキリの青」の中で、
「年齢とともに細胞の代謝が滞り、酸化や変性が蓄積するにつれて」体内時計の回転が緩やかになる・・・云々がありました。
生物学的にも、体内時計は若い人の方が正しいようです。

じぶんの体内時計もかなり遅れ始めているのかもしれません。

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" 2012/09/30 Kitakamakura Tokeiji_Lycoris radiata & Mahler Symphony No.2 "

北鎌倉東慶寺&Debussy _Prelude a l'apres-midi d'un faune:20120826 [鎌倉]

ブリヂストン美術館で " ドビュッシー 、音楽と美術  印象派と象徴派のあいだで " という展覧会を見てから、Debussy が気になって仕方ありません。

フランソワのピアノ曲を Walkman に入れていってずーっと聴いていたのですが、ちゃんとは心に響いて来ませんでした。
それから、ずーっと Debussy・・・。
HMV でマルティノンとデュトワの管弦楽曲集も買って聴いています。

音楽ってリズムとメロディーとハーモニーから成り立っていると思うのですが、どうも今まで聴いていた Mozart やBeethoven 、Brahms 、Mahler etc etc ・・・、とは違っているみたいです。

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蒼い夜空を切り裂く月、キラキラ煌めいて跳ね回る光の粒子たち、漆黒の海の打ち寄せる波と風・・・。
まるでその景色を見ているように、イメージが頭の中に広がります。

もう少し、Debussy を聴きたいと思います。

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8月最後の日曜日、暑かったけれど、どうしても北鎌倉の夏の花達が気になって、横須賀線に飛び乗りました。
日曜日の横須賀線、一両目に乗ったのですが、ぼくを入れて乗客は4~5人。のーーんびり。

ロスト・シンボルの下巻、続きが気になって読んでいると、前に座っている帽子の若い男性が、東戸塚駅でそわそわ。
なるほど、彼女が乗ってきました。 鎌倉デートかな(笑) 。

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北鎌倉はシーズンオフ ?
東慶寺も庭の手入れの方達だけ。

独り占めの時間? ゆっくりと写真を撮りたかったのですが、ファインダーを覗いていると汗があごを伝って滴り落ちます。

木漏れ日の当たるセンニンソウは涼しげなのですが・・・。

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ハナトラノオの薄ピンク色。

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百日紅の濃いピンク色。

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" Prelude a l'apres-midi d'un faune " 牧神の午後への前奏曲を聴いていました。

パンの笛の音、昼下がりではないけれど、花達と一緒のこの一時に心地良い。

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Debussy の曲の中でも、牧神の午後への前奏曲は割と聴きやすい曲のようです。すっと、心の奥にまで。

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気が付くと、このこが周りをひらひら。

翅が痛んでいるようで可愛そうでしたが、暑さの揺らめきしかないこの空間を黒い蝶がひらひら。

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何か一生懸命話しかけてくれているようでした。

もう少し、元気でいてくれるといいな。

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牧神の午後への前奏曲を2~3回聴いていると、ハンドタオルはもうびっしょり・・・。流石に集中力も切れてきました。
着いてから、まだ1時間なんですが、情けないけれど、体力の限界。

円覚寺や明月院のこの季節の花達も気になりましたが、次の機会に。

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帰りに近くのコンビニで冷たいビールを買ってきました。

ビールもそろそろ秋物が出始めましたね。

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冷たいビールを立て続けに2本頂いてしまった。

Debussy 少しだけ語り始めてくれたのかもしれません。今度は" 海 " を横浜の海に連れて行こうと思っています。
暑かったけれど、酔っ払った勢いで、久しぶりに自転車の手入れもしました。
朝、起きられたら・・・(笑)

" 2012/08/26 Kitakamakura Tokeiji & Debussy _Prelude a l'apres-midi d'un faune "

北鎌倉東慶寺ギボウシ&撫子&Debussy:20120812 [鎌倉]

お盆休みです。

のんびり、ゆっくり。

昨日は、「真珠の耳飾の少女」にもう一度会いに行ってきました。その後、銀座でプレミアムモルツの黒を頂いて、秋葉も散歩してきました。
良い休日のスタート。

今日も、のんびり過ごしています。
秋葉で無線LANの親機を買ってきたので(今使っているものが大分古くなった)、以前に買っておいたCPU 、Core i7 3770K に換えながら、LAN環境の設定をしようと思っています。
ドラクエⅩもあるので。 ^^

久しぶりの長いオフ、特に予定もないし、ゆっくり羽を伸ばしてしまおう。本も仕入れてきました。
十二国記、英雄の書、いなかの選挙、深読みフェルメール etc etc ・・・(何冊読めるでしょうか?)。

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天気予報は良くないけれど、暑いだけは、暑い。

弱めに冷房を入れながら、Dubusysy 、Samson François。 

Dubussy がいまいち話しかけてきてくれません。

だから?、ずっーと聴いています。
金曜日の大阪出張の新幹線の中からずーっと。

印象派や象徴派の絵画からもインスピレーションをもらい書き上げたとのこと・・・、何度も聴いていたらビールが飲みたくなりました。

酔いが回るとともに、なんとなく、Dubussy 、心地よい。
サンソン・フランソワ。お酒をこよなく愛したピアニストさん ^^

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夏は生命力があふれる時。

朝顔のつるが一晩でびっくりするほど長くなったり、植物の青さが暴力的に、その痛いほどの若さに、一瞬のたじろぎ・・・、
草いきれと共に飛び込んできたりします。

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でも、アンニュイ・・・。

8月5日、東慶寺はちょっと物憂げ、そんな感じ。

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撫子

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そろそろ、次の季節にバトンタッチなのかもしれません。

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純白の撫子。

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いつもの大仏様。

いつもより、指の影がとても長い・・・。

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いつの間にか、藍色びろーどの朝顔も終わりなのですね。

時間がほんの少しですが、よどんでいるようなこの感じ、でも、嫌いな感じではないな。

Samson François、 " Clair De Lune " 。
ほんの最近になって聴き始めた Samson François 。いいな。 お酒を飲みながら聴くには最適なピアニスト。

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東慶寺では、宝蔵で「木下 春 展」が開催されていました。

木下 春さん好きです。

前田青邨門下の女流画家さん。戦前にしばらく東慶寺の離れに住んでいられたとのことで、短冊や絵画が数多く残っているとのこと。

味のある素敵な絵。

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ホウズキ、きのこ etc etc ・・・女性らしい、繊細でやさしい色彩。

日本画って、間、なのですね。この感性すばらしい。

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そんなに広いわけではないけれど、北鎌倉、東慶寺・・・、日本画のような間を感じさせるお庭。

独特のときが流れていきます。

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Samson François の " Clair De Lune " 、この日の散歩にとても似合っていました。

今年は、Debussy の生誕150周年の年。
東京、八重洲のブリヂストン美術館でも「ドビッシー音楽と美術」という展覧会が開かれています。

ぼくは、先日、雨の日に出かけて来ました。
ブリヂストン美術館は若い頃、学生の頃から良く通った美術館です。

ルオーの一番好きな絵がある美術館。
この展覧会も、とてもお洒落で素敵でした。

お酒を飲んで、この前よりも Debussy 、Samson François 、少しですが、仲良くなれたようです。
やっぱり、アルコールか(笑)

" 真珠の耳飾の少女 " と同じように、もう一度、行っても良いかな ?

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" 2012/08/05 Kitakamakura Tokeiji & Samson François Clair De Lune "

鎌倉一人旅? とオーマンディー&妙本寺ノウゼンカズラ&八幡宮蓮:20120727 [鎌倉]

連休だというのにいつもと同じ時間に目が覚めました。
休みなのだから、ゆっくりと寝ていればよいのだけれど、休みだと尚更早く起きて、何かを始めたくなります。
う-ん、大いなる矛盾 ?? ・・・。

金曜日27日、夏休みの第一弾、3連休です。
何をしようか?

妙本寺のノウゼンカズラと八幡宮の蓮の具合が気になっているので、先ずは鎌倉へ行く事にしました。
久しぶりの相棒達をデバッグに押し込んで、Walkman を連れて、7時前に家を出ました。

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暑い。
 
鎌倉駅で降り女学生と一緒に郵便局の前を通り過ぎます。
そう言えば金曜日。
休日にばかり訪れる自分に、どこかのんびりとしているこの日の鎌倉の表情は新鮮でした。
余裕? 心が一回り大きくなるような感じがします。リラックス(笑)

本覚寺で鬼瓦たちに挨拶、汗を拭き拭き恵比寿さんの大きな提灯の下を通り抜け歩きます。

そして、妙本寺の森。 爽やかな風。

樹齢何百年と思われる大きな樹達が作る天然のクーラー、涼しい。思わず、ふーっと一息。

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山門は修復工事が終わり、仁王様も久しぶりです。

左手に持たれているのは、三鈷杵なのですね。7月の3連休で高野山に行ってきたので分るようになりました。
やはり、この年になっても色々と学習は必要です(笑)。

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8時前なのですが、気温はもう既に30度近かったのではないでしょうか?

夏の空気は質量を感じる空気。

妙本寺の境内で、夏の空気をしっかりと受けとめてしまった。

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目当てのノウゼンカズラは・・・、こんな感じ。

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いつもの年だと満開の時期なのでしょうが、今年は7月の終わりになるというのに、一つ、二つ、三つ・・・と数えられるほどしか咲いていません。

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まあ、考え方によっては、まだまだ楽しめるぞっていうことなのですが。
妙本寺のノウゼンカズラ、来週以降が見頃なのかもしれません。

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せっかく来たので、それでも何輪か咲いているノウゼンカズラの花を、しばらくぶりの相棒達で切り取りました。
でも、しばらくぶりすぎて、なかなかしっくりとはきません。

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夏の空気の中のノウゼンカズラ、凌霄花と書くようですが、霄は「空」「雲」を表すとか。
この季節にぴったりの花。

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どこかトロピカルな感じも漂う、仏教がインド発祥の宗教と言うことから考えれば、お寺にも良く似合う花なのかもしれません。

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ウィークデーの鎌倉妙本寺、咲き始めのノウゼンカズラと絶大な存在感の夏の空気。

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お化粧直しの山門と三鈷杵の仁王さん。

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やっぱり涼しいのですね、ネコ君もゴロン。

なんとなく、こころがホッコリしてしまいました。

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さてさて、続いては八幡宮です。

八幡宮も、いつもとは違っていて・・・、えーーっ、こんなに空いているの? 率直な感想です。

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鎌倉も、土曜日や日曜日は営業日? ウィークデーはお休みの顔? なのかもしれません。
のーーんびり。
たまには休みを取ってふらっと出かけるのもよいのかもしれません。

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太鼓橋のところの蓮、とっても綺麗に咲いていました。

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咲きたて、それにしてもなんて綺麗な純白なんでしょう・・・。

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蓮は写真に撮るのが難しい花だと思うのです。
どういう風に撮ったらいいのか、何年も切り取っているのですが、結局毎年同じ感じになってしまう。

それでも、この白色、やはりとても惹かれる色。

ピュアホワイト。

咲き始めの蓮だけの色。

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HMV で800円均一のバーゲンがあって3枚買いました。

この日はそのうち、
ユージン・オーマンディー指揮 フィラデルフィア管弦楽団演奏 ラフマニノフ交響曲第2番 作品27 を連れて行きました。

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ラフマニノフは自分にとっては最近聴き始めた作曲家なんですが、このオーマンディーのもので4枚目になります。

今年のラ・フォル・ジュルネでも聴きましたが、交響曲の中では近頃とても良く聴いている曲。

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ラフマニノフ本人と共演したこともあるオーマンディ&フィラデルフィア響。

煌びやかなサウンド ♪

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4枚の中では一番古い演奏ですが、ブリリアント ♪

Adagio のクラリネットのソロ、ノクターンのような旋律。続いて弦楽合奏。
ここの旋律を聴いていると背中がゾクゾクします。
ただただ、美しい・・・。

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おやっ、白いハト君、何を見ているのかな?

のーんびりと、八幡宮の源平池でピュアな蓮の色を眺めながらAdagio を聴いていると色んなことを忘れてしまいます。

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何も出来なくて、趣味も広くないじぶんですが、音楽は大好き。
中でもクラシックはずうっと聴いている。

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一番初めに手にした自分のクラシックのレコードは、母からプレゼントされたベートーベンの運命でした。

演奏はユージン・オーマンディー指揮 フィラデルフィア管弦楽団。そうなんです、この日聴いていたのと同じオーマンディー指揮のレコードでした。

良く覚えていますが、キラキラしていてオーケストラの魅力を十二分に、こころに色濃く残してくれたレコード。

キラキラしていて綺麗で素敵なんだと、オーマンディーに刷り込まれ、クラシックと以来ずうっと長い付き合いになりました。

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じぶんが年を取ったせいなのでしょうか?、 最近思うのですが、見えるものが全てではないんだなぁ~と。

姿かたちは年を取ったり、生れ付きだったり、枯れてなくなってしまったり・・・、でも内面やそのときの美しさは時と言う流れを超越しているんだと。
魂やこころの共鳴、そんなことを考えます。

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まあ、難しいことは置いておいて・・・、年をとっても人は綺麗で素敵だということ、

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音楽は目には見えないけれど、魂を揺さぶること、

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この日の蓮の色も、きっと、ずっと覚えているだろうということ。

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オーマンディーの、ラフマニノフ交響曲第2番 第3楽章 Adagio を聴きながら、そんなことを考えていました。

良い休日です ♪

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八幡宮のハトや鴨たちがエサを食べているのを見ていたら、途端にお腹が空きました。

時間は?

まだ10時半です。鎌倉の食堂やレストランのほとんどは11時に開店。

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まだ、30分くらい時間がある。

ぶらぶらとウィークデー、おまけに朝。 人の少ない小町通を、のーんびりと、そぞろ歩きです。

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休みの日とは自分自身の心も違うし、もちろん空いているせいもあるのでしょうが、普段目に付かないものも目に付いて・・・、あちこち、きょろきょろ。

多少挙動不審だったのかもしれませんが? 楽しいそぞろ歩きでした。

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晴天の傘屋さん、

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向かい合って、オレンジと緑の大きく張り出した布製の日差し、

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三人そろった人力車の青年達、

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おっと、こちらも、ツインの人力車。

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我慢できなくて、いも吉さんの紅芋と抹茶のソフトクリームを頂いてしまいました。(笑)

店先で頂いていたら、ソフトクリームを買う方が何人も。

これって、いわゆる " さくら " 効果なのでしょうか?

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ようやく、開いている店を見つけました。

小町通を一本入ったところにある「鎌倉釜飯」さん。

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なるほど、「かまかま」さんなんですね。

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米から炊くので、15分くらいかかるとのこと。

それでは、仕方ないので、冷たいビールを飲んで待つことに(笑)

美味い !!

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ゆっくりと、メールをチェックしたりしていると出来上がりです。

「釜揚げシラスと生シラスの釜飯」。

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生シラスはとれたて、届きたて。

ピカピカ、艶々・・・美味しそう。鎌倉に来たら、やはりこの味は欠かせません。

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釜飯も炊きたて。 熱々、ホカホカ~。

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なになに?、3種類の方法で召し上がって下さいと、注意書きがあります。

先ずは、そのままで、
次に、海苔と三つ葉とワサビをのせて、
最後にそれにだし汁をかけて・・・。

なるほど、これって、「ひつまぶし」の要領ですよね (笑)

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「かまかま」さんのシラス釜飯、とっても美味でした。

3種類だと、一番シンプルなそのままが良かったかな?
釜飯自体が米もちょうど良い炊き具合だし、味もあっさりとしていて、でも旨みがとても感じられて、夏にぴったりのお味だと思いました。

また、食べたいお店。

出るときにこのメニューを見ていた若いカップルに「美味しかったですよ」、
肩をちょっと押してあげました。 フフ

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のんびり、ゆっくり。

ほろ酔い気分で、裏小町通? をそぞろ歩きです。

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こんなに、こころがやわやわ? になったことはしばらくありませんでした。

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出てきてよかった。

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写真はあまりたくさんは撮らなかったけれど、良い景色を見ることができたし、美味しいシラスと冷たいビールを楽しめたし、
とても良い散歩になりました。

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横須賀線もがらがらで、いつもは2人か3人掛けに座るのですが、4人掛けのシートの方にゆっくりと座って、
頬杖を突いて外をボーッと・・・。

車窓を過ぎ去る景色を見ていると、遠出をした気分に一瞬。

ウィークデーに鈍行での一人旅がしたくなりました。 今年の夏、行ってしまおうかな(笑)。

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少し長めの記録になってしまいましたが、金曜日、とても楽しい散歩でした。
こういうのもたまには良いです。

暑いけれど、また飲み? に出かけよう。

" 2012/07/27 Kamakura Myohanji & Hachimangu & Rachmaninov Symphony No.2 "

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