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北鎌倉東慶寺_キキョウ&センニンソウ&カワラナデシコ&Matsuev Rachmaninov Piano Concerto No.2:20130810 [鎌倉]

夏ってこんな感じだったかな?  

車窓からは薄い雲で覆われたようなライトグレー、水蒸気の落し蓋で押さえつけられたような空。

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麦わらと、とうもろこし畑の葉っぱが、なびくときの風の匂い。

夕立、
じっと地面で我慢していた土たちが、瞬間に解き放たれる強い光の香り。

見上げると、まぶしい青の空、湧き上がる元気な入道雲、ブルーと白が真夏の空、夏のイメージたち・・・、
何十年も経てば、変わってしまうものなのかな?


それにしても、仕方なく笑ってしまうほどの暑さ。 

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8月10日土曜、
デバックに510とPL3を詰め込んで横浜駅から横須賀線に乗り、電車の窓から見える空を眺めながら
ふと、こんなことを考えていました。

Walkmanにはデニス・マツーエフのピアノ、アラン・ギルバート指揮ニューヨークフィルの演奏で、
Rachmaninov のPiano concerto No.2。

マツーエフのCD は何回か聴いたことがありますが、アラン・ギルバートの指揮とニューヨークフィルとの演奏は初めてです。
アラン・ギルバートは両親ともニューヨークフィルの団員でお母さんは日本の方みたいです。何となく親近感もあります。

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北鎌倉駅で降りて東慶寺には開門と同時。

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8時半、早朝というものの既に気温は高く、

両手で掴めそうなほど質量を感じる、凪いだ夏の境内の空気の中、セミの声は閉じこもっていました。

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紫陽花が終わると、目立つ花はなくなるのですが、それでもさすが花のお寺です。

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あちらこちらに夏の花たち、

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キキョウ、センニンソウ、カワラナデシコ、百日紅、ホウズキ、朝顔、そして、ホトトギスも一輪咲き始めていました。

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しばらくファインダー越しに真夏の東慶寺に挨拶。

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そんなに広くない境内ですが、盛りは過ぎているけれど夏の緑が茂っています。

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草いきれ、真夏の勢い。

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わずかな木漏れ日と木陰・・・、

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見つけると、「ほっ」。

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この暑さの中、流石に訪れる人は少ない。

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ファインダーを覗いていても、汗が首に滴ってきます。

汗を拭き吹き、気が付くと首に巻いていたフェイスタオルはぐちょぐちょ。ペットボトルも半分以上飲んでいました。
とにかく蒸し暑い。

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もっと、東慶寺の真夏の花たちと一緒にいたかったですが、一時間が限度でした。

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日陰のギボウシも暑そう。

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楽しみにしていた朝顔も今年は花は早めにおしまいのようです。来年に向けて大切な種をつけ始めていました。

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庭の手入れの方たちしかいない、真夏の東慶寺。

空気の密度を感じる中で、ラフマニノフのピアノコンチェルトを聴いていました。

ぼくにとっては、ラフマのピアノコンチェルト2番は、ツィマーマンと小澤さんのものという絶対の演奏があります。
この演奏を聴いて以来、ほかのものを聴いてもどこか物足りなくて、結局このCDに帰ってきてしまいます。

でも、デニス・マツーエフの今回のコンチェルト。リリックなピアノの音色がとても素敵です。

ピリスの音色がピアノでは一番気に入っていますが、風のようなピリスのタッチとは違っていて、音色一つ一つ、どんな小さな音でも、一粒一粒の音が大切に弾かれている感じがします。
馬力はあるし、スピードもあって疾走もするし、ピアニシモも大切に弾いている。

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ラフマニノフのジャズっぽい感じもするこの演奏。さすが、アラン・ギルバート、アメリカの指揮者でニューヨークフィルとの演奏なのだなと思いました。

夏の夜に、ビールを飲みながらもあうのかもしれないです。 笑

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少し、暑さでへろへろになりました。

真夏の風のない朝は、北鎌倉でもこんな感じなんですね。 
でも、可愛い花たちには会えたし、デニスのラフマも素敵でした。

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今度は、もっと大きなタオルとペットボトルを持って来よう。

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4日間のお盆休み、あと二日。今日は部屋を久しぶりに片付けて、今、マーラーの8番を聴いています。

クーラーをいつもよりちょっとだけ効かせて、クールダウンしながらビールを一杯 ^^v

" 2013/08/10 Kitakamakura Tokeiji & Denis Matsuev Rachmaninov Piano Concerto No.2 "
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鎌倉八幡宮の蓮と妙法寺のノウゼンカズラ:20130721 [鎌倉]

狭い部屋に積み上げていた、在庫の文庫本がなくなりました。

土曜日の仕事の帰りに有隣堂さんで2冊。 
「終わらざる夏」浅田次郎、「命もいらず名もいらず」山本兼一の2冊を買ってきました。

どちらも面白そう、読むのが楽しみ。

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でも、その前に読み返えしている本があります。今、下巻の第43章。

多崎作君の本を読んで、読み返してみたくなった本、春樹さんの「海辺のカフカ」です。

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村上春樹さんには、多くの本に出てくるモチーフのようなもの、そして独特な観念みたいなものがあると思います。

深い穴や井戸、草原、パラレルワールド、隔離された町、夢の中etc etc ・・・、メタファーたち。

ある種、宗教的ともいえるもの達が、夢と現実との境目がないパースペクティヴの中で物語られていく。ぼくはドストエフスキーも好きですが、春樹さんの作品と似ていると思います。

春樹さんの春樹さんらしいモチーフ、観念たちが活き活きと描かれているのは、この頃の作品のような気がし、もちろん新しい作品も好きなのですが、カフカ、もう一度読み返したくなりました。

また、シューベルトのピアノソナタ。
「海辺のカフカ」に出てくるのは17番ですが、シューベルトつながりで? とても素敵な演奏に出会ったこともあります。

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ジョアン・ピリスのシューベルトピアノソナタ第21番「遺作」。

ピリス、良いです。

通勤の電車で、カフカ君とシューベルトの7月下旬になっています。

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この週は一日しか休めなくて、色々とやりたいことがあったのですが、気にかかる鎌倉八幡宮の蓮を見に、やはりカフカとシューベルトを連れて出かけました。

蓮を見るのだからと、いつもより30分くらい前に家を出ると、小町通はまどろみの中。

縞模様の 車の跡? 。道路標識のレンガ色、水をまいて黒く光る小路。

日曜日の朝、小町通の道路は色々な表情。

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八幡宮も人が少なく、鳥居から、舞殿、本宮と奥の方まで見渡せました。

歩きながら、八幡宮の参道ってこんなに広かったのだと改めて実感、そして、写真を撮りながらのんびりとそぞろ歩き。

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子どもを連れて散歩の方、ぼくのようにカメラをぶら下げた方達。

夫々の日曜の早朝。

まだまだ自由な時間がたっぷりとある感じが素敵な、日曜日の朝。

池を眺めるハトたちの目も、少し遠くの方を見ています。

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今年の源平池、

入って左側の池は工事中で近くに行く事ができません。いつもなら、この池の蓮は、触れられるくらい近くから見もことができるのですが、工事はいつ終わるのでしょう?
右側の大きな池の方も、いつもより葉っぱが少ない。

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毎年、池全体を覆いつくすように、大きな葉っぱでたくさんになるのですが、
どうしたのかな?

気候に関係があるのでしょうか?

蓮だけでなく、極端な温度の差で、今年の花達は皆びっくりしているのかもしれません。

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蓮はまだ咲き始め。

それでも何輪かの蓮の花が、曇りですが、時折差し込む夏の朝の光にピカピカと輝いていました。

蓮の白さは特別です。あのピュアな花弁、一枚連れて帰りたい。

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鎌倉八幡宮の蓮は、まだこれからのお楽しみ。

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レンズの望遠が届くところにある、幾つかの白い花をファインダーでしばらく覗いていました。

白い花、大きな緑の蓮の葉の間から覗いていてとても可愛いかった。

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もう一度来たいな、と思いながら妙本寺に向かいました。

人力車も出勤の準備中。こんなところに基地があるんですね。

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ノウゼンカズラにもう一度会いたくて、妙本寺です。

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八幡宮から少し歩いたので、汗をかきました。

でも、妙本寺さんの森に入ると、急に涼しさを感じます。すっと汗が引いていくのが分ります。

木々たちの天然のクーラー。

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森ってこんなに涼しいんだ。

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このCD 少し前に届いていて、一度は聴いたものの、
じっくりとは聴いていませんでした。

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でも、「海辺のカフカ」を読み返して、シューベルトのピアノソナタをまた聴きたくなり、16番、17番、そして好きな13番と一緒に、ピリスの21番ももう一度聴きました。

派手さはないけれど、シューベルトのピアノソナタはいいな。

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絵画や文学はこちらから見る、読むという動作を起こさないと、芸術家達の心に触れることはできません。

これに対して、音楽は流すことができる。

動作を起こさなくても音楽を感じることはできます。

でも、聴く耳を持っていないと心には触れることはできないのですね。音楽も、絵画や文学と同じで、自ら働きかけないと、偉大な芸術家の心には触れることはできないのだと、改めて実感です。

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幾分落ち着いたこと、海辺のカフカを読んでいること。

妙本寺の森の、朝のピュアな風と涼しさに触れたこと。

こころが2か月分くらい軽くなったように思えました。

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質量を持たない生まれたての風のような、ピリスの第1楽章の弱音

彼女にしか出せない音

ようやく少し聴けるようになった感じがします。

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妙本寺のノウゼンカズラ、山門に向かって左側は散りはじめのものもありましたか、まだまだ元気に咲いています。

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今年は2回、ここのお寺で静かでゆっくりとした時間を過ごすことができました。

帰ろうとしたら、大きな黒い蝶がぼくの周りにひらひら。 夏の朝の素敵な時間。

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暑くならないうちにと、10時半ごろ散歩は切り上げました。

麩まんじゅうを買いたかったのですが、和菓子屋さんがまだ開いていませんでしたので、替わりに鎌倉駅で「鯵の押寿し」を久しぶりに買ってみました。

帰って、冷たいのと一緒に頂きましたが、美味しかった。

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本を読み返すのも面白いです。

前に読んだ本だと、忘れているところもかなりあります。「海辺のカフカ」も2度目なのに新鮮さを感じました。

それに記憶力が落ちているじぶん、2度目でようやく頭の中におさまった気もします(笑)。

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この夏は、「海辺のカフカ」だけでなく、他の本も読み返してみようかと。

" 2013/07/21 Kamakura Hachimanguu & Myohonji "
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鎌倉妙本寺ノウゼンカズラ&生シラス&手ぬぐい&Killing Me Softly with His Song :2013062 [鎌倉]

台風4号の影響で週末は雨の予報でしたが、目覚めてみれば、今週も良い方に外れ。

机の右側から、生まれたてのオレンジの光が差し込んで、ちょっとまぶしい。
休みの土曜日はもっと寝ていても良いのですが、習慣とは恐ろしいもので、いつもの時間にちゃんと目覚めてしまいます。

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天気予報もこの時期は難しいのでしょうね。

でも、良い方に外れるのなら、大丈夫です、気象庁さん。

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ゴミを出しながら娘を駅まで送って来ました。 外はとても良い天気。
空気が乾いていて風が心地よい。
見上げれば季節はずれのうろこ雲。

週末はCD が HMV から届いていたので、部屋でゆっくりしようと思っていました。

Beethoven Strings Quartets    Alban Berg Quartett   ( ベートーベンの弦楽四重奏良いです )
光をあつめて 藤巻亮太   ( レミオは解散してしまいましたが藤巻君は不滅 ^^ )
Rachmaninov Piano Concerto No.2    Denis Matsuev   ( ニューヨークフィルとの演奏楽しみです )
Schubert Piano Sonata No.19&20&21  ( アファナシエフのシューベルト期待してしまいます。でもちょっと恐い )
Siberius Symphony No.1~7     Sir John Barbirolli  ( サー・バルビローリのシベリウス聴きたかった )
Killing Me Softly with His Song   Roberta Flack   ( この曲思い入れがあります)

でも、
心地よい水色の空に誘われてしまいました。


ならば、お湯を注いで、ゴールドブレンドを一杯。

NHKの「あまちゃん」はHDD の録画に任せて、電車に飛び乗りました。

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コリコリ、豆を挽く馥郁たる甘くて香ばしい匂い。 休みの日の大切な一時です。
でも、出かける前はお湯を注いで、ゴールドブレンド。

出掛けに、肩を押してくれる味。

Walkman には、懐かしい~、 Roberta Flack の " Killing Me Softly with His Song "
HMV から届いたCD から選びました。

ゴールドブレンドの余韻も一緒に連れて行きましょう。 ^^ 

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「やさしく歌って」、

ロバータ・フラックが1973年にグラミー賞の最優秀レコード賞、最優秀楽曲、最優秀女性ボーカルの三部門で受賞した曲。
ネスカフェのCM曲として、日本でも有名でしたね。

Strumming my pain with his fingers
Singing my life with his words
Killing me softly with his song
Killing me softly with his song
Telling my whole life with his words
Killing me softly with his song

それよりもじぶんにとってはとても懐かしい曲です。
親友も珈琲が好きでしたが、良くこの曲の話をしていました。そう言えばあいつ、CMの話を良くしていましたが仕事も広告会社でした。
聴くと、珈琲が飲みたくなるのはもちろん、昔を思い出し・・・、なんとなく胸の奥がきゅん。

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22日土曜日、

この日は、鎌倉まで出かけました。

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近くて遠い北鎌倉からの一駅です。

この前、北鎌倉に行った際に、ノウゼンカズラが咲いているのを見つけました。
「もう、ノウゼンカズラなんだ」と、びっくりしましたが、
ならば、妙本寺のノウゼンカズラも咲いているかも知れない・・。

それから、ずっと気になっていました。

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久しぶりの鎌倉。

駅から歩いて、本覚寺を抜けて、谷口屋さんの前を通って、山門を抜けると妙本寺さんです。

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このお寺も紫陽花がたくさんあります。 

葉っぱのフィルターを通った木漏れ日が、紫陽花のブルーを優しく抱いているかのようでした。

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いいなぁ~。

この森の深さって信じられないくらい。 鎌倉の駅からそんなに離れていないのに、比企谷の初夏は深い緑。

木漏れ日と、木々たちの呼吸、静寂の中でかけがえのないものです。 

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雨の後の、森特有のにおい、体全体でオゾンを感じます。

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透過光でピカピカの葉っぱ達は夜空の星のよう。 

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綺麗に修復された二天門をくぐると、

妙本寺のノウゼンカズラは、Just !! 咲き始めでした。

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一つ、二つ、三つ・・・、

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緑の葉っぱの中に、鮮やかなオレンジ色は咲きたての花。

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こんなに早くノウゼンカズラが咲いているのは、妙本寺さんを訪れるようになって、初めてかもしれません。

今年は、どの花も少し早めのようです。

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本当に一つ、二つ、三つ・・・、少しだけでしたが、妙本寺さんのノウゼンカズラ、

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まだまだ緑が目立つ境内の中で

小さな灯りが灯るよう・・・、素敵なオレンジ色が咲き初めるのを見ることができました。 

こういうのって、なんだかちょっと嬉しい 笑

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ノウゼンカズラが咲いているのならばと、

八幡宮にも行ってみました。

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もう七夕の準備なんですね。

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気になっていたのは八幡宮の蓮。

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まだ葉っぱだけ、しかも葉っぱも出はじめと言うところでしょうか。

源氏池は、これから蓮の葉っぱがいっぱいに広がって、

あのピュアホワイトとピンクの大きな花が咲いてきます。 この日はそっと、そのイメージだけ。

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前日までの雨の忘れもの? たくさんの水溜りです。

最近、そう言えばこんな水溜りは見たことがなかったかもしれません。

なんだか、子どもの時分に遊んだ「石蹴り」とか、「けんぱっ」とか 思い出しました。

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アオスジタテハが2頭、給水中。

いつもはすばしっこい彼らも、給水の時は近くまで寄ってもじっとしています。鎌倉の水は美味しいのかな。

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旗揚げ神社の白鳩たちも木の上でのんびり。

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紫陽花の季節は北鎌倉に皆さん出かけられるのでしょうか?

鎌倉の土曜日の午前中はまだのんびり。

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小町通りをひさしぶり、ゆっくりと歩きます

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午前10時過ぎの小町通り。

お店は開店の準備中。

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そろそろお腹が空いて来ましたが、飲食店はほとんど11時から。

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ならば、早くから開いているお店をウィンドウショッピングです。

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新しい手ぬぐいやさん。

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「拭」さん?

ウインドウショッピングのつもりでしたが、鎌倉らしい手ぬぐいが何種類もあって、ついつい一本買ってしまいました。

このお店、東京駅前に最近出来た「KITTE」にもあるのだそうです。

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素敵な香りにに誘われて、鬼頭天薫堂さんへも。

いつもの「老松」をいただいてきました。

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小町通りのぶらぶら散歩は色々と散在してしまいます。

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ようやく11時。

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生シラスが頂きたかったので、いつもの「鎌釜」さんへ。

知らないうちにこのお店増殖中。
以前の豆腐専門店「鎌倉小町」さんのあったところも(良く湯葉丼を頂きました)「鎌釜」さんの店舗になっていました。開店前も行列が出来ていて、人気店なんですね。

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もちろん、先ずは冷たいビールを。

かなり歩いたので喉もからからだから、昼前ですけれど。

鎌倉ビール「月」を頂きました。こくがあって深い味わい。家で飲む発泡酒とはやっぱり全然違います。

それもそのはず、この鎌倉ビール「月」、

2011年 International Taste & Quality Institute(国際味覚審査機構)で優秀味覚賞を受賞しているのだそうです。
皆さんも鎌倉でぜひぜひ。

ふーーっ、生き返りました。

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そして、お待ちかねの生シラス。

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この日は釜揚げと生シラスの二色釜飯を頂きました。

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以前に頂いた際にも確か書きましたが、

先ずはそのまま
次に三つ葉と海苔等薬味をのせて
そして、最後はお出汁をかけてお茶漬けで

「ひつまぶし」のようにしても楽しめます。生シラス丼も美味しいですが、ぼくはこのシラスの釜飯も気に入ってます。

満足。  ^^

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ロバータ・フラックの「やさしく歌って」を聴きながら、鎌倉の早朝散歩をゆっくりと楽しんでしまいました。

この曲を聴いていると、
あの芳醇な甘くて苦くて酸味があって、愛すべき珈琲の香りに包まれているようで・・・、

一人だけれど一人でないようで ^^

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駅前の長嶋家さんで、これも今年初めての「麩まんじゅう」を買いました。

これも鎌倉の夏には欠かせない、そして、ぼくにとって、とても懐かしい味です。

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壁の手ぬぐいも、気が付けば一枚増えたりしています。  ^^

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" 2013/06/22 Kamakura Myohonji Kamakura Komachidori & Killing Me Softly with His Song "

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北鎌倉東慶寺岩タバコ_明月院はすごい人で・・・& Radiohead Kid A & 天使のささやき:20130615 [鎌倉]

本を読んで色々な刺激を受けたり、考えたり・・・。

トーマス・マンのハンス・カストルプのように、頭の中の陣地取りをたまにしますが、それだけではなく、ダイレクトにそこに登場してくるものたちに影響を受けたりもします。

ドストエフスキーの作品に出てくるサモワール、ロシア料理 etc etc ・・・。温かそう、美味しそう。それではロゴ゛スキーへ。 
真夜中のパン屋さんを読んで、どうしても焼きたてのクロワッサンを食べたくなったり。特にお腹のすいているときには、笑。

それに、じぶんの場合は、村上春樹さんや石田衣良さんの作品に出てくる音楽たちも。

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「多崎つくるくん」の今回の小説では、春樹さんからリストの巡礼の年を教えてもらえました。
もっとも、気に入ったのは第一年ではなくて、第二年のイタリアですけれど、とても素敵な曲。

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石田さんの小説からの一番は、バルトークの弦楽四重奏。これもすごく気に入ってます。

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狭い範囲しか聴いていない自分にとっては、春樹さんや石田さんの小説は大切な音楽の情報源。
その他にもシューベルトのピアノソナタ17番とかたくさんの出会いが・・・。

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土曜日、雨かと思って少しゆっくり。でも、目を覚ませば、窓からは光。

ならば、紫陽花とイワタバコたちにもう一度会いたい。お湯を沸かして、ゴールドブレンドを一杯。

金曜日のアルコールを吹き飛ばして、相棒達を連れて出かけました。

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Walkman には、村上春樹「海辺のカフカ」の田村カフカ君がMDウォークマンできいていた、Radiohead " Kid A " 。
MDウォークマンも懐かしい。そう言えば、どこかにあったはず・・・。


下巻のP302。
「森の中の流れにタオルをひたして、それで体を拭く。水は冷たく、ぼくの感情の高まりをいくらかしずめてくれる。それからポーチに座ってMDウォークマンでレディオヘッドを聴く。レディオヘッドの「キッドA・・・」」

「海辺のカフカ」と「Kid A」。二つの作品が呼び合っているように感じました。
これが自分とRadiohead との出会い。

これはロック?

ジャンルは・・・、分らない。

宇宙的、銀河の誕生の渦巻き・・・カオスと秩序、深くふかく、沈んで・・・、深遠・・・、パースペクティヴの座標はどこにあるのか?

時々Radiohead を聴きます。

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" Everything In Its Right Place "

サウンドに身を任せます。
目を閉じると、深くふかく、どこまでも引き摺り込まれるよう・・・。陶酔感。

混沌さって心地よい。

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" Kid A " 15歳のきみは、純粋で、ピュア。 

Radiohead の" Kid A " は、ローリング・ストーン誌が2009年に行った企画、「2000年代のアルバム・ベスト100」で1位だそうです。
すごいんだ" Kid A " 。 
2000年代を代表する名盤なのですね。

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東慶寺の紫陽花たちは例年に比べ少し早いですが、見頃はそろそろ終盤。

素敵なベルベット色の青い朝顔も咲き始めていました。

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北鎌倉は紫陽花のシーズン。
混雑もいつもとは違う感じです。皆さんにつられて、なんなくじぶんまで浮き立つような雰囲気。

東慶寺もひっきりなし、たくさんの方達が山門をくぐっていらっしゃいます。
「皆さーーん、明月院だけでなく、北鎌倉東慶寺の紫陽花もとっても素敵ですよ。種類もたくさんあります」と、心の中でこっそり宣伝 笑。

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この日に会いたかったのは、君たちも。

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前回は咲きはじめでしたが、
イワタバコたちも、そろそろ花散らしの頃になっていました。

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それでも、
岩壁にびっしりと付いた緑色の大きな葉っぱから、可愛い紫の宇宙人君たちが、いくつもいくつも顔を覗かせていました。

今年、もう一度だけ、

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全部散ってしまう前に、もう一度だけ会いたかったんだ。

花の色、本当に不思議な紫色。

誰かが手で染め上げたような、素朴さと温かさを感じる紫色です。

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今年は雨が少なかったから、紫陽花もイワタバコも、開花に影響があったのではないかな?

前回来た時のイワタバコの茎は例年になく細かったように思いました。

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雨が少ないのは洗濯物は良く乾くし、猫はヒゲを、人は靴の手入れをしなくて良いし?
じとじと感もなく不快さがないのはとても気持ち良いですが、やはり梅雨の時期にはそれなりの雨が欲しいものです。

紫陽花もイワタバコもそう思っているはず。

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東慶寺の紫陽花とイワタバコに会った後、やはり気になっていたので明月院へ向かいました。

ただ、
近付くにつれて段々人が濃くなってきて・・・、@@;

とうとう、明月院の門の前では行列が出来ていました。

並んでも良かったのですが、お腹もそろそろ空いてきましたし、この人混みでは・・・流石に ^^;

残念ですが、今回はパスしてしまいました。

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北鎌倉でお腹が空いていれば、迷わずここです。

Kitakamakura Boon Bakery さん。

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しかし 大変だ バゲットがない  笑

店の女性の方に質問
「バゲットはいつ焼きあがるのですか? 」

中で焼いていらっしゃる方に聴いて下さって
「 あと3分くらいです 」

じぶんは当然
「 待っても良いですか 」 

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待ち時間は至福の時間。

パンの良い匂いに包まれた3分間。

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「天使のささやき」

焼きたてのバゲットからバチバチって音がするのです。 うん十年生きてきて初めて聴く音です。

焼きたて熱々と言うよりも、触っていられないほど熱い焼きたてのバゲットを生まれて初めて頂きました。

店から出て、北鎌倉の駅に向かう途中、我慢できずにバリッとちぎってパクリ。うまーーい。

横須賀線の中でも、バリッとちぎってパクリ。

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ルバーブのデニッシュ、トマトとチーズetc etc ・・・も焼きたてで、本当に美味しかったです、この日の朝食兼昼食。
アルコールはキリンの「澄みきり」。


土曜日、ゆっくりしようとTsutaya でDVD 5枚で1,000円も借りてきました。

エヴァンゲリオンの劇場版3、劇場版サイボーグ009 (アニメ大好きです、日曜日の宇宙戦艦ヤマトも欠かさず見ています ^^ )、桐島、部活やめるってよ他、借りてきました。

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とりとめのないまま、 ^^ 色々とあった6月15日(土)。

" 2013/06/15 KItakamakura Tokeiji Radiohead Kid A "
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北鎌倉明月院紫陽花&東慶寺イワタバコ:20130601 [鎌倉]

怒涛のような?  一週間がようやく終わりました。

仕事をオフィスでしていて帰れなかったのも久しぶり。
徹夜に近い日もあったけれど、まだまだ体力的には大丈夫じゃん !!
など、変な自信 笑

週末は仕事を済ませてから、
後輩達と東京駅の中の「ほろ酔い横丁」で冷たーーいビールを3杯飲んで ( その内フローズンビール1杯を飲みましたが物体化した泡・・・食べられるのにはびっくり ) ひとまずご苦労様。
東京駅は改札を出ずに色々と楽しめる場所なんですね。たくさんの店があるのにびっくりしました。

肩の荷と心も少し軽くなって、家に帰ってからも飲みなおし。
ゆっくり就寝 ^^

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週間天気予報では雨とのことでしたが、そこは天気の神様のおかげ?
一段落のご褒美?

土曜の朝、起きてみれば、部屋の窓からは日が差し込んでいました。

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ならば、

デバックに、E510とPEN E-PL3 を詰め込んで、文庫本は浅田次郎さんの「マンチュリアン・レポート」。
マンチュリアン・レポートは、浅田さんの「蒼穹の昴」、「中原の虹」、「珍妃の井戸」、
蒼穹の昴シリーズ? の続編です。中原の虹の主人公、張作霖の最後を描いたもの。このシリーズは面白くてずっと読んできました。
機関車「アイアン・デューク」との語り合い、心に言葉一つ一つがしみてくる感じです。

読んでいて心地よい、安心して読める文章。浅田さんの本は久しぶりですが、やはり良いですね。
本はストーリーもですが、文章の上手なことも大切だと思います。

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横浜駅から横須賀線に乗り換えましたが、いつもならこの時間はガラガラなはずなのに、この日は危うく座ることもできないほど。

鎌倉はいよいよ紫陽花の観光シーズン。

じぶんも、先ずは円覚寺側の改札から出て明月院へと向かいました。6月1日の明月院のアジサイたちはどうかな?

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駅から線路沿いを鎌倉の方に向かってまっすぐ。

梅雨の晴れ間の北鎌倉の風、頬にとても気持ちよい。昨夜のお酒の酔い覚まし 笑。

小さい橋を渡って左に折れると、明月院の警備の方が立っていらっしゃいました。毎年ご苦労様です。
警備の方が立つようになると、明月院の紫陽花の季節は本番。

道路沿いで、「こ寿々の葛餅」の販売もはじまっていました。これ、美味しいです。

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拝観料500円をお納めして、新緑のまぶしい境内へ。

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まだ緑の方が目立っていますが、明月院の紫陽花たち、形はしっかりと、咲き始めていました。

来週あたりは、これに色もしっかりと付いて、淡いブルーでいっぱいになるのでしょう。可愛い真ん丸な鞠のような明月院の紫陽花たち。

人もいっぱいに。 ^^;

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皆さんが写真を撮られる坂のあたりの「姫アジサイ」、
咲き具合は、このくらいでしたが、明月院にも色んな種類の紫陽花があります。

額紫陽花の仲間達、柏葉紫陽花 etc etc ・・・。これらも色付き始めていました。

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しばらく、鶯の鳴き声を聴きながら、咲き始めの紫陽花たちを写真に収めて、気持ちの良い空気を体中に補給。
心も良い香り・・・、新緑色でいっぱい。

この感じ、北鎌倉の感じ、いいなあ。

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十分に明月院の紫陽花たちと話をして、来た道を駅の方に戻ります。

次は、やはり東慶寺。あの花も気になっていました。


おやおや、北鎌倉らしい 笑

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半袖のポロシャツで出かけて来ましたが、これでちょうど良い気候。

清々しい散歩。

ただ、どうもまだパワーが足りないようです。以前のようにパワーが出ない。

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写真を撮っていても、途中で集中力が途切れます。花たちとのファインダー越しの話も途中で・・・。

精神的なパワーが落ちいてる様子。

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この日も、自分でブームのシベリウスを聴いていました。

北の方? 寒い地方の作曲家と言うことでは、チャイコフスキーとかロシアの音楽にも近いのだと思うのですが、シベリウスの旋律はもっとクールな綺麗さ。
例えば2番の4楽章とか、とてもクールビューティーな旋律。聴いていてジーーン、まだまだブームは続きそうです。

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ただ、パワーが落ちて・・・、途中から、レミオを、「スタンドバイミー」を聴きました。

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「 枕木 昼下がりの線路独り占め

  コインと太陽が出会ってスタンドバイミー

  夢見た冒険はいつでも炭酸の味

  飛行機雲二列並んだ空の香り

  塞ぎ込んでも仕方がなくて

  掌の上雲が泳いでるよ 」

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横浜の港の日の出を、自転車をこいで見に行く時にいつも聴いている曲ですが、この曲、イヤホーンから流れると元気がむくむくとお腹の辺りからわいてきます。
ペダルを踏む足にも力が漲ります。音楽ってすごいと思う。

こころのビタミン剤 !!

レミオは解散してしまいましたが、Walkman には彼らのアルバムが全部入っています。

カンフル剤注入完了で、元気が出ました。 笑

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東慶寺で気になっていたのは、

イワタバコ。

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この前来た時は、白い赤ちゃん蕾だったのですが、東慶寺のイワタバコ、咲き始めていました。

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今年は咲き初めが少し早いのかもしれません。

墓地の方へ向かう途中の岩壁から、いっせいに宇宙人君たちが覗き始めました。

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君達に会えば、6月の梅雨の季節の始まり。

雨が続くけれど、しとしとの雨は嫌じゃない。

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ガラスを優しくなでてく
小さな雨粒は万華鏡の模様のようだし
葉っぱの緑は優しくにじんで
しとしと どこか懐かしい。

窓から降り続く6月の雨をじっと眺めるのは好き。

しとしと 雨粒たちの音を聴きながら過ごす静かな時間 ・・・。

今度は傘をさしてここに来よう。

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イワタバコたちにも会えて、何も食べていないのに気が付きました。 ^^;

お腹がすいたので、これも久しぶりですが、Boon Bakery さんに。

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広くはない店内、ぼくの前に3人の方がいらっしゃって、満員状態。パンの良いにおいも満員状態で、思わずお腹がなります。

やはり人気のお店。

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熟成バゲットはパリパリ、小麦の良い香り。クロワッサンはバターの香りが噛み締めると口中に広がります(あと、洋ナシのパンを買ってきたのですが、これは娘にとられてしまいました)。

成城石井さんで、ボルドーのヌーボーというのを買ってきました。6Pチーズと、ゴールデンチームで遅い朝ご飯。

くいくい、ついつい・・・、ワインはあっと言う間に空いてしまった ^^;

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まだまだ、パワーが足りませんが、紫陽花とイワタバコたちを眺めての北鎌倉の散歩を楽しむことができました。
梅雨の束の間の晴れの土曜日。

美味しいバゲット、美味しいワイン ♪
北鎌倉の風と空気と、皆さんの笑顔。やはり、散歩は良いです。

" 2013/06/01 Kitakamakura Meigetsuin & Tokeiji "
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北鎌倉東慶寺_黒姫紫陽花と紫蘭 & Inkinen SIBELIUS & Berman LIST Italie S.161 - 6. Sonetto 123 Del Petrarca :20130518 [鎌倉]

気が付けば5月も下旬です。

本当に早いなぁ。あっという間に時間は通り過ぎて行きます。

仕事で忙しがっていても、
部屋でアルコールに浸ってシベリウスを聴きながら本を読んでいても、
同じだけ時は過ぎていきます。

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振り返ってもこの2ヶ月くらい何をしていたのか良く自分でも分かりません。

新しい仕事はバタバタしていて落ち着かないまま突っ走っている感じで、
休みは5月4日にラ・フォル・ジュルネとブリヂストン美術館に行った以外はほとんど部屋にこもっていました。

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ラ・フォル・ジュルネは宮田大くんのチェロも良かったし、アンヌ・ケフェレックさんと仲道 郁代さんとのピアノデュオも素敵で、何よりもサプライズで佐渡裕さんが突然、ラベルのボレロを指揮したり・・・。
これはこれでとても楽しかったので、後でブログには残しておこうと思っています。 たぶん・・・。

ただ、部屋にこもっている間に、シベリウスはたくさん聴いて(特に交響曲1番と2番は4種類くらいずつ聴きました)、シベリウスって良いな。
少し惚れたかも 笑

確かにベルグルンドとヘルシンキフィルハーモニーの演奏はきびきびしていて、名演奏中の名演奏だと思いますが、
リーズナブルなところで? NAXOS から出ている Pietari Inkinen 指揮のシベリウスの交響曲もすごく良かった。
1980年生まれだから、指揮者としては異例の若さ? でしょうか。

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ピエタリ・インキネン、
知らなかったですが新進気鋭、今売り出し中の指揮者なのですね。今年も来日して日本フィルとシベリウスのチクルスをスタートさせたとのこと。
もっと早く知っていればコンサートにも行きたかった。

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それから、リストの巡礼の年も。 

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村上春樹さんの新しい小説、「色彩を持たない多崎つくると、 彼の巡礼の年」を読んでリストの「巡礼の年」を初めて聴きました。

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聴くものに偏りがあって、ほとんどリストは聴いていませんでした。

リスト、
あの風貌(なんとなくイケメンが鼻にかかっているようで・・・)、曲も超絶技巧をひけらかしているようで、今まで聴いた中では好きにはなれませんでした。

でもでも、リスト・・・、ごめんなさい。

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「巡礼の年」を聴いてイメージが全く変わってしまった。

リスト、良いです。

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「色彩を持たない多崎つくると、 彼の巡礼の年」では第一年「スイス」の8曲目「ル・マル・デュ・ペイ」が重要な曲としてたびたび登場します。

春樹さんのファンとしては絶対に聴かなくてはと、早速HMV でぽちっとしました。

この第一年も、もちろん素敵な曲でしたが、3枚組みのこのCD 、聴いていくと・・・第二年のイタリアがとても良くて、何度も聴いてしまいました。

リストもこんなに素朴で美しい優しい曲を作っていたのですね。

世の中はまだまだ知らないことばかり。

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生を受けて、限りのあるリソースという時間の中、既にかなりの時間を使ってしまいましたが・・・でも、
まだまだ新しいことを知ることができます。

知るってすばらしいことだと思います。 生きているって、やはり素晴らしい。

ああーーー、
それにはやはり家にこもっているだけではダメかもしれない ^^;

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部屋にこもっていた自分を外に連れ出してくれたのはやはり音楽たちでした。

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18日、自分の何十何歳めの誕生日。とりあえず、自分だけで、おめでとう 笑。

リストの「巡礼の年」、第二年を連れて、本当に久しぶりの北鎌倉、東慶寺に出かけて来ました。

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良いです・・・、

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鶯 鳥の声

横須賀線のガタゴトッ ガタゴトッ 通り過ぎる音

小さな川のせせらぎ 透き通って澄んだ音

みんな みんな美しい

北鎌倉の5月の音達

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光と

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風の香りと

爽やか

新緑の若さを潔さを 目で 鼻で 耳で 五感全てで感じる

心地よい

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部屋にこもっていた間に、 季節の日めくりはどんどんと過ぎてしまって

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今年の花暦はぽっかりと空いてしまったけれど

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それでも、5月の18日

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ここを訪れることができた・・・

この一年を 大切にしようと思いました

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東慶寺は色々な花たちでいっぱいです

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黒姫紫陽花、紫蘭、ユキノシタ、菖蒲、和タンポポ etc etc ・・・。

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紫陽花の季節も、もうすぐなのですね

楽しみだけれど

でも

人出もすごいのだろうな

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東慶寺のイワタバコも、赤ちゃん蕾が出始めていました

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宇宙人君たちの登場も、もう少し  笑

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Walkman からは 「巡礼の年」。
東慶寺で花たちと一緒にいる間、ずっと聴いていました。

「巡礼の年」、リスト20代から60代までに断続的に書かれた独奏曲集。

リストが訪れた土地で見たもの感じたもの、印象や経験 etc etc ・・・、気になったものを書き留める形をとっているそうです。

道理で、色んな感じがするんだ。 ロマン主義、宗教的、印象主義、色々な感じ・・・、聴いていて不思議。

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第一年はスイス。
春樹さんの " 多崎君 " の作品では、この8曲目の " Le mal du pays " が重要なな曲として何度も登場します。
小説の中では、重要で曲自体も確かにとても印象的な曲。


でも、ラザール・ベルマンの演奏を聴いて

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好きになったのは、第二年「イタリア」

みんな素敵な曲ですが、その中でも特に気に入ったのは

第6曲

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" Années De Pèlerinage: 2ème Année: Italie S.161 - 6. Sonetto 123 Del Petrarca "

ペトラルカのソネット第123番

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リストの曲とは思えなかった。 まるで、ショパンの曲を聴いているかのよう。 この日も何度も何度も、可愛い花たちをファインダー越しに愛でながら、この曲を聴いていました。
すごく綺麗な曲。

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世の中
知らないことばかり

何十何歳の誕生日のこの日にも、新しいこと

幾つか知りました

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部屋に閉じこもって

ヴィトゲンシュタインとか、ユングとか

昔の本を懐かしく読むのも良いけれど 北鎌倉の光 

5月の踏切を待つ間の心地よい風  至福の時

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久しぶりすぎて相棒のカメラもちゃんとはしっくりとしませんでしたし、何よりもファインダーを覗いているパワーが足りないと思いました。
じっと見つめる気力が途中で途切れます。
また、少しずつ散歩しながらならしていこうと思いました。

でも、爽やかな5月の土曜日の散歩、とても気持ちよかった。

帰ってきて、 Inkinen のシベリウスの第2番を聴いてます。

コンサートで聴いてみたい指揮者が一人増えました。

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なぜかシベリウス?

はまってしまったものは仕方ない 笑

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そして

ベルマンのリスト 「巡礼の年」も

閉じこもりの間に見つけた素晴らしい曲達。

" 2013/05/18 Kitakamakura Tokeiji SIBELIUS Symphony No.2 & LIST Annees de pelerinage "


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北鎌倉東慶寺2013年梅は見頃です & Paavo Jarvi Schumann " Rhenish ":20130310 [鎌倉]

気温が高くなり、風も強く花粉の飛散量は半端ではありません。

鼻がジュルジュルで、土曜日は良い天気でしたが、一歩も家を出ず、CD を聴いたり本を読んだりして過ごしてしまいました。

それと、先日クララ・シューマンの作品を聴いて、彼女に興味が沸きました。
偉大な作曲家の妻で名ピアニスト、そしてブラームスを生涯支えた女性。どんな女性だったのか知りたくて、簡単すぎますがDVD「クララ・シューマン 愛の協奏曲」 を借りてきたのでそれを見たり、少し、もったいない時間の使い方 ?

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花粉のせいで、頭もボーッ。何にもしたくありません。

と言うよりも、それを言い訳にしてごろごろしていた土曜日。

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それでも一日ゆっくりしたせいでしょうか?
幾分ジュルジュルもおさまった感じがしたので、日曜日、必死の覚悟で北鎌倉東慶寺の梅の具合を確かめに出かけました。

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横須賀線はいつもと違って旅行のガイドブックを持った家族連れ、グループの方たちが多い。混雑しています。
皆さん、鎌倉に梅を見に行かれるのかな?

Walkman でクララ・シューマンのDVD に出てきてとても印象的だった Symphony No.3 " Rhenish " を聴いていると北鎌倉。

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鳩サブレの豊島屋さんの前で PEN E-PL3 をケースから出して準備完了です。

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春の観光シーズンを迎えた北鎌倉、
暖かな日差しの中、東慶寺さんに向かう道の脇にも紅梅と白梅がぽっぽっ、可愛い花を咲かせています。
うららか ♪
花粉さえなければ、とても良い日曜日なのですが・・・、まぁ、仕方ありません。

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山門から境内の様子を覗いてみると、そこは白と紅とピンク、色とりどりの梅の花たちのアーチ。

待っていました。

・・・

ぼくにとって、これ以上のアーチってないです。

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東慶寺さんの梅たち、ちょうど見頃を迎えていました。

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ずっと待っていた姿。

やはりここの梅たちは良いなぁ~、井上ひさしさんの東慶寺花だよりの「梅の章 おせん」を思い出します。

凛として優しい・・・、桜にはなくて梅のイメージ。おせんの後姿がそこにあるように思えました。

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山門をくぐって本堂に向かう短い石畳。

前に行くのがもったいない・・・、一歩一歩確かめるように、ファインダー越しに両脇の梅たちと話しながらゆっくりと進みます。

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東慶寺さんの梅は何種類あるのでしょう?

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色だけでなく、形も大きさも色々な種類があります。

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図鑑を持って来て何種類あるのか調べてみたいと思いました。

坐論梅、青軸梅、etc etc ・・・、珍しい梅もたくさんあるようです。

そうそう、本堂のところの黄梅も一つ二つ咲き始めていました(写真は上から4枚目です)。

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東慶寺の一番のとき

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しばし、

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煩雑なこと

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色々なこと、みんな忘れて

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ときもなくなって

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ただ、梅たちと一緒。

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桃源郷、

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桃ではないですが、春の穏やかな日差しの中、透過光の紅白の梅、緑と黄色の優しい色彩、

素敵なミクロの桃源郷がここにあるような気がしました。

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何本かある枝垂梅も

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白も紅も花が咲き始めたところでした。

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枝垂れの梅たち
咲き始めた花たちが可愛くてその感じを切り取ろうとするのですが、なかなか難しい。

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そう言えば、鎌倉宝戒寺の枝垂梅も気にはなるのですが、この日はこれで精一杯。

来週、花粉がひどくなければ、鎌倉にもう一度行ってみたいと思います。

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こんなに素敵な東慶寺さんの梅たちと会うことが出来て、満足です。

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この日、連れて行ったのはクララのご主人、シューマン作曲の交響曲第3番「ライン」。
DVD では、精神的に不調なシューマンを支えるため、初演を2人で指揮(実際はクララが指揮をしていました)。

シューマンは全部で交響曲を4曲作っています。
ラインは第3番ですが、作曲された順番では最後の曲。2番目に作曲されたものが後年改訂されてそれが第4番になったため、最後の交響曲が第3番になったのだそうです。

演奏は、パーヴォ・ヤルヴィ指揮、ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンのもの。

いわゆるピリオド奏法による演奏です。やや速めのテンポ、ビブラートを使わない、スタッカートが多め etc etc ・・・で、当時の演奏方法を再現しようとするもの。

編成も小編成なので、曲のストラクチャーやデティールがとても良く分かります。
最近、こういう演奏が増えているのかもしれません。この前買ったJoshua Bell 指揮の Academy Of St. Martin In The Fields、ベートーベン4番と7番もそんな演奏でした。

パーヴォ・ヤルヴィのシューマン、熟したロマンチックさがそぎ落とされて、すっきりとしたシューマン。
これがシューマン?
こうやって聴くと印象がずいぶんと違います。シューマンってやはりベートーベンやモーツアルトの跡継ぎなんだと、納得してしまいました。

パーヴォ・ヤルヴィ、売り出し中の実力派指揮者。2015年からはN響を指揮するそうです。これも楽しみです。

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シューマンの曲の合間に、可愛い声がしました。

イヤホーンをとって、ふと見上げると、メジロ君。

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ちょこん、ぴょんと、こんな風に枝から枝にジャンプするんですね。

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この日は鳥には出会えないのかと思っていましたが、曲の合間の可愛い声に気が付いてよかった。

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そんなに広くはない境内ですが、何往復したのでしょう。

一通り切り取らせてもらったのですが、立ち去りがたく・・・。

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1月から通い始めて、ようやく今年の梅たちに会うことが出来ました。

厳しい寒さ、たくさん積もった雪、それらに耐えて、

凛とした姿、内に秘めた優しさ・・・。 東慶寺の梅たちは、とても、とても見事に咲いています。

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花粉はひどかったですが、何かに一生懸命になるとジュルジュルもその時だけは止まってしまうようです。 
梅たちを夢中になって切り取っていると、ぴたっと止まっていました。

病は気から? 笑

でも、帰ってきてしばらくすると、くしゃみの嵐。

早く、花粉の時期が過ぎてくれないかな ^^;


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" 2013/03/10 Kitakamakura Tokeiji & Paavo Jarvi Schumann Symphony No.3 "
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北鎌倉東慶寺梅の具合とBoon Bakery & SIMON AND GARFUNKEL :20130302 [鎌倉]

いい加減な 淹れ方。

豆の量も挽き方も、落とすお湯の量も。

それでもなんとか美味しいコーヒーが飲めます。じぶんの味覚がいい加減なのかもしれない。

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雛祭りの日曜日。
割と早めに目が覚めましたが、昨日から花粉がひどくて、せっかくの日曜日ですが外に出る気が起きません。

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この前のようにワインの力を借りるには時間が早すぎるし・・・。

ならばと、しばらくぶりのコリコリタイム。
うん、いい加減だけど香りはいつも通り。 味もまあまあ 笑

朝のコーヒーの香りと味は何ものにも換えがたいです。鼻はジュルジュルですが、これでよいスタートが切れる気がします。

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曲は、HMV から届きたての " Simon & Garfunkel " 。

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こんなに花粉がひどくなるとは思わなかったので、
昨日もWalkman に Greatest Hit を入れて東慶寺でずうっと聴いていました。

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意識して音楽を聴きはじめたのは先ず Beetles 。そして、2番目がSimon & Garfunkle 。
レコードは持っているものの、CD は初めて買いました。

しばらくぶりに聴くSimon & Garfunkle。 こころの奥底までしみてきて、色んなものを洗い流してくれるような感じがします。

良い音楽はこころのサプリメント。

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The Sounds Of Silence
Scarborough Fair
America
Bookends  etc etc ・・・

みんな、みんな久しぶり、そして懐かしくて、聴くとその時のことが思い出されます。
アコースティックギターの音色、柔らかくてやさしいです。
そう言えば、アコースティックギターの曲に好きな曲が多いかもしれません。

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思い出のある曲、そのときに聴いていた曲で忘れられない曲が幾つかあります。

聴くとその時の大切なことが思い出される。

大切な彼らのことも。

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3月2日土曜日の北鎌倉は良い天気でしたが風がとても強い日でした。

きっと、この風が大気中を花粉でいっぱいにしてしまったのでしょうね (>_<)

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気になっていた東慶寺さんの梅たち、少しずつ少しずつ、咲き始めています。

昨日も今まで咲いていなかった古木に一つ二つと白い花、赤い花が付き始めていました。

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まだ3分くらいかな?

木によってはまだ蕾だけのものもあります。東慶寺さんは他のところよりも全体的に遅いのかもしれません。

山に囲まれていて、日照時間も短いせいもあるのでしょうね。でも、その分、ずっと楽しめます。

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梅だけではなくて、ミツマタも黄色の花が開き始めていました。ここのミツマタも上品でとても可愛いです。

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朝日にキラキラ。

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Simon & Garfunkle どの曲も好きですが、でもやっぱりこの曲かな?

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山門をくぐったところの鐘楼の前にある白梅を見上げながらファインダーを覗いていると、この曲がかかりました。

とてもこころが熱くなって、

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しばらくぶりに音楽を聴いて背中に震えが走りました。

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こころに曲がしみて、いっぱいになりました。

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" Bridge Over Troubled Water "

「明日に架ける橋」

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When you're weary, feeling small
When tears are in your eyes,
I will dry them all

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I'm on your side
When times get rough
And friends just can't be found
Like a bridge over troubled water
I will lay me down
Like a bridge over troubled water
I will lay me down

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詩も素敵ですし、最初のピアノの一音を聴いただけで「ぶるっ」てこころが震える気がします。

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大切なものたち、かけがえのないものたち・・・。

心のつながり、ずっと何があっても忘れない。

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気が付けば2時間くらい梅たちと一緒にいました。

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流石に体が冷えたみたいですし、朝食がまだなのでお腹もすきました。

これも久しぶりの " 北鎌倉Boon Bakery " さん。

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バゲットとピザとイチゴのペストリーを買って横須賀線に乗りました。

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前の日に成城石井で買っておいた、イタリアのオーガニックワインと一緒に美味しく頂きました。

ここのバゲット、とっても美味しいです。クラムは気泡がたくさん入っていてしっとりとしていて、クラストはパリパリ ♪
赤ワインとこのバゲットがあれば何もいりません ^^

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しばらくこのCD 聴いていそうです。

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" 2013/03/02 Kitakamakura Tokeiji & Boon Bakery & Simon and Garfunkle "
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北鎌倉東慶寺2013梅&Alisa Weilerstein Elgar Cello Concerto :20130216 [鎌倉]

金曜日は四国出張でした。

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高松空港に降り立つと、雪景色。 先週は札幌で吹雪に会い、四国でもまた雪です。

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どうなっているんでしょう? 自分は雪男?

雪男っていう言い方はないですね。 笑 

年に2~3回しか降らないそうですが、その貴重な高松の雪に出会ってしまいました。

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帰りは帰りで、ANA 、787の影響で出発が1時間半くらい遅れたし、冬の出張は色々と起ります(帰ってくれば話のネタにはなりますが・・・)。

土曜日は疲れていたので出かけるつもりもなく、成城石井で買ってきた白ワインを昼間から飲んでいました。
音楽は、エルガーのチェロコンチェルト。

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この曲は、自分の中ではデュブレが残した絶対の一枚があります。そればかり聴いています。

でも、デュブレのご主人であったバレンボイムがデュブレがなくなってから一度も録音していなかったのに、
エルガーのコンチェルトのCD を録音したと聞いて、HMV で買ってみました。

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ソリストはALISA WEILERSTEIN 。

1982年生まれのアメリカのチェリスト。彼女のお父さんはクリーヴランド弦楽四重奏団の創設者でヴァイオリン奏者のドナルド・ワイラースタイン、お母さんもピアニストだそうです。音楽一家の新星チェリストさんです。

曲の出だしからびっくり。

デュプレとぜんぜん違います。 たとえるなら、バッハの無伴奏みたい。

繊細さより、女性なのにとても迫力ある、言葉は変かもしれませんが、チェロのある種の野太さを感じます。
大きな黒曜石の奥の方からの光・・・、そんな色彩を感じます。

それでいて、ピアニッシモもとても艶やか。 なにより間を持っています。
この世代の女性演奏家はすごい。たくさんの才能ある方たちが目白押しです。

聴いていたら、梅がとても気になって仕方なくなり、気が付けば横須賀線に乗っていました。 ^^;

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酔っぱらった勢い。

ワインを一本あけてました・・・。

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夕暮れが迫る時間に、北鎌倉に来るのは初めてかもしれない。

木瓜の色も朝とは違って、艶やかに感じます。

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この季節の夕暮れ間近なこの時間も・・・素敵です。

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触れると壊れてしまいそう、そんな儚さが空気の中に淡く漂っていました。

もう少しだけ、このままでいたい。

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過ぎ行く時を見届けないと。

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本堂でお参りをして、白梅を見上げました。

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前よりも少しは多くなっていましたが、まだまだ1分か2分咲きです

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見頃はもう少し先のよう。

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でも、

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楽しみが先なのは嬉しい。

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夕暮れの東慶寺。

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白梅が儚げな日蔭色に染まっていきます。

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エルガー、
チェロコンチェルト、似合いすぎている。

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イギリスは他のヨーロッパの国とは少し違う感じがします。

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絵画でも、ターナー、コンスタブル。 ボキャブラリが少なくて上手く言いあらわせないですが、独特の陰影を持っていると思います。

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音楽でも、エルガー、ディーリアス etc etc ・・・。

ディーリアスも好きです。 この梅の季節、今度はディーリアスも連れて来よう。

この日も、東慶寺の境内で、一羽の鳥に出会いました。追いかけるのですが、なかなか写真に納まってくれません。何の鳥だろう? アオジ? ぼくの知識ではわかりませんでした。

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エルガーのコンチェルトも、和 ? を感じるところがあります。琴の音のような、琵琶の、平家物語を聴いているような。

銀色の感じ。

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この感じがじぶんにはイギリスの作曲家の魅力なのかもしれません。


暮れていく東慶寺の境内。 銀色の儚さ。触れることのできない愛しさ。

梅の古木が空に昇っていく竜のように見えました。

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東慶寺の一番素敵な季節。

毎日でも訪れたい。

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夕暮れの北鎌倉もよいのですね。

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一日、ここにいて、モネのように、光の芸術を見ていたい。

自然にかなうものはきっと何もない・・・。

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音楽も絵も、そして、自然の作り出す一期一会の光の奇跡。


酔っぱらった勢い、恐るべし。 

夕暮れの美しさ。 


" 2013/02/16 Kitakamakura Tokeiji & Elgar Cello Concerto Alisa Weilerstein "
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北鎌倉の梅2013年&Brahms Violin Concerto Batiashvili :20130203 [鎌倉]

今年も○○シヴィリ ?

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昨年一番気に入ったアルバムは、カティア・ブニアティシヴィリさんのショパンのアルバムでしたが、
今年先ず聞き耳を立てたのも、やはり○○シヴィリさんでした。
グルジアの演奏家って活躍しているんですね。

Lisa Batiashvili さんのブラームスのヴァイオリンコンチェルト、とても良いです。

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ブラームス、あの肖像写真を見ると、重厚長大? 堅固な要塞みたいで近づきがたい? そんな感じを受けます。

音楽もがっちり構成され聞き応えがあって、ぼくはとても好きな作曲家なんですが、ブラームスもロマン派。
ロマンチックなメロディーもたくさんあり、それもこの作曲家の魅力の一つ。

バッティアシヴィリさんのコンチェルト、ブラームスのロマンチックさ、優しさ、 そんな一面を思わせてくれる演奏です。
春が近づいているこの時に、ブラームスのコンチェルト? って思いましたが、すごくマッチしていました。

ヴァイオリンの音色がなんともチャーミング。
ブーラームスではないみたい? と言うと言い過ぎかもしれませんが、透明感にあふれ澄んだ音色、若々しく優しく響く、爽やかなヴァイオリンコンチェルト。

バッティアシヴィリさん、昨年N響で客演したのだそうですが、その時もこの曲を演奏し大きな賛辞を得たとの事。
ぼくは残念ながら聴き漏らしてしまいましたが、CD を聴いてみて、コンサートでの演奏を聴きたくなりました。

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日曜日、北鎌倉の梅の様子が気になって東慶寺と円覚寺に散歩に行きました。
お供はブラームス ♪

早朝の時折吹く風は冷たかったですが、バッティアシヴィリさんのヴァイオリンの音色でこころはぽかぽか、楽しく散歩をすることができました。

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東慶寺の梅、まだかも知れないと思って出かけましたが、咲きましたよ~。

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と言っても、本堂のところの白梅に、ひとつ、ふたつ・・・と数えるほどだけなのですが、待っていた東慶寺の梅、今年も咲き始めました。

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いつもよりも遅いのかな?

ここのところは暖かいのですが、今年の冬は相当に寒かったですから、やはり遅れ気味なのかもしれません。

レンズは200mm 、望遠でもこの位までしか寄ることができませんでした。
もっと、間近で今年初めての白梅を見たかったのですが、ちょっと残念。
でも、咲きたての純白の5枚の花弁、蕊をこっちに向けて、ウインクをしてくれているよう(笑)。
今年も本堂の、ここの白梅から東慶寺の梅は咲き始めました。

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いつも早めに咲く本堂の門のところの紅梅も、今年はまだ4つばかり花が付いているだけ。その他の梅の古木たちはまだ冬眠中。
ただ、つぼみは大きくなっていましたから、来週はもっと多くの梅が咲くことでしょう。

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あまり遅くなると桜と同じくらいになってしまいます。それもいとおかしですけれど・・・、

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梅は寒色が支配する冬の中、グレーのグラデーションの中で、小さい赤や白の灯火がともるように「凛」として咲くのが好きです。

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ここ東慶寺で一番魅力的なとき、それはこの古木達にいっぱいの梅の花が咲く時なのだと思います。
まだ、かじかむ手に息を吹きかけ、一心に梅を愛でる、そんな時だと。

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今度の3連休、きっと素敵な連休になるでしょう。そんなことを考えながら、東慶寺を後にしました。

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そして、向かったのはもう一つ気になっているお寺。
円覚寺。

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山門をくぐった後、梅の木たちを順番に見ていきましたが、つぼみは膨らんでいるものの、まだ花をつけているものは見つけられませんでした。

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でも、きっとあの木は・・・と思っていた、本堂の裏の背の高い梅の木と、居士林前の梅の木に・・・可愛い花たち。

円覚寺も2本の白梅の木に白い可愛い花が咲き始めていました。

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東慶寺と円覚寺、北鎌倉にもようやく、梅の季節がやってきました。

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バッティバシヴィリさんのアルバムには、ブラームスのコンチェルトだけではなく、ぼくも初めて聴いたのですが、クララ・シューマンのヴァイオリン曲が収録されていました。

ピアノとヴァイオリンのための3つのロマンス op.22

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良き妻であり8人の子供の母で、ピアニスト、正に才色兼備、偉大な作曲家シューマンの妻であり、ブラームスを終始支え続けたクララ・シューマン。
その曲は初めて聴きましたが、とても優しくて美しい旋律。

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女性では作曲家で身を立てるのは無理との判断で、早いうちに作曲はあきらめてしまったようですが、この曲を聴いてとても残念に思いました。
もっとたくさんの曲を残してくれていればよかったのにと。

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ヴァイオリンの澄んだ音色、梅を待つこころに爽やかな風、心地よい一時。

こころが音楽でいっぱいになると、普段見えないものまで見えてくる気がします。

笹の緑も特別な色、蝋梅も、ミツマタもきらきら輝いていました。

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日曜日の早朝散歩、とても気持ちよかったので、 帰りに成城石井で赤のワインと神戸屋でパンを買ってきました。

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部屋で音楽を聴きながら、この日は鈴虫にしましたがお香も焚きながら、ワインとパン、美味しく頂きました。

ついつい、飲みすぎて、気が付けばボトルは空っぽ ^^;

ちょっと飲みすぎかな ?

" 2013/02/03 Kitakamakura Tokeiji & Enkakuji & Brahms Violin Concerto "
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