SSブログ

La Folle Journee au Japon 2009:20090503 [音楽]

楽しかったです ♪

" La Folle Journee au Japon 2009 " のじぶんにとっての第1日目。5日もチケットを買ってあるので、帰ってきたばかりですが、この楽しさをもう一度味わえると思うと、とってもうれしい。 ^^

P5040007-1.jpg

毎年、このGWの時季に東京丸の内界隈で行われる、クラシックのお祭り" La Folle Journee au Japon " 略して " LFJ "。
ぼくが参加?するようになって、今年で4年目。

2006年は 「 モーツァルトと仲間たち」  大好きなMozart のピアノコンチェルトを聴きました。初めてのLFJ 。
2007年は 「民族のハーモニー」 Ravmaninov のピアノコンチェルト第3番を小山実稚恵さんで。
2008年は 「シューベルトとウィーン」 Schubert のSymphony グレート とこれも大好きなPiano Sonata No.13を・・・、両方とも今でも音色を覚えています。特に、あいだみつを美術館でのSchubert の13番。本当に少人数のサロンのようなコンサートで、ピアノの一音の素晴らしさを実感しましたが、これもLFJならでは。
そして、
2009年は 「バッハとヨーロッパ」 今年はBach です。 「バッハが時空を超えて帰ってくる ! 」

P5030010-1.jpg

正直、Bach ってあまり聴いていません。
アナログレコードも昔から集めていて300枚くらいありますが、Bachは10枚程度ですし、CD も以前にご紹介した、ジュリア・フィッシャーさんや加藤知子さんのヴァイオリン系のものが数枚・・・。
嫌いな訳ではないのですが、やはりMozart やMahler やBrahms についつい手が伸びていました。

P5030003-1.jpg

2009年の「プログラムNo.115」は、

J.Sバッハ:2台のピアノのための協奏曲第一番ハ短調BWV1060
J.Sバッハ:3台のピアノのための協奏曲第一番ニ短調BWV1063
J.Sバッハ:3台のピアノのための協奏曲第二番ハ長調BWV1064
J.Sバッハ(原曲:ヴィヴァルディ):4台のピアノのための協奏曲イ短調BWV1065

舞台の上にはじめからスタインウェイのピアノが4台ものっているのです。
楽器だけでいくらするんだろう ??? などと関係ないことを (笑)。

P5030020-1.jpg

4台あるのですから、ソリストも4人・・・、いえ、5人いらっしゃって、曲により演奏者が替わりました。

ボリス・ベレゾフスキー さん
ブリジット・エンゲラー さん
小菅優 さん
小山実稚恵 さん
酒井茜 さん

それぞれ、バリバリに活躍されているピアニスト・・・、さすがLFJ です。豪華ソリスト5人によるバッハのコンチェルトの協演です!!

フランスのベテラン、ジャン・ジャック・カントロフさんがシンフォニア・ヴァルソヴィアを指揮しました。

P5030030-1.jpg

4曲とも原曲、例えば2台のピアノの協奏曲は「オーボエとヴァイオリンのための協奏曲」など・・・、原曲があって、その曲を編曲したもののようです。

そういえばこの曲はどこかで聴いたことがあります。
そう、ジュリア・フィッシャーさんのCD に入っていました。オーボエとヴァイオリンのための協奏曲ハ短調BWV1060です。
ヴァイオリンとオーボエのパートが・・・、なるほど、ピアノになっているんですね。聴いたことがある曲でしたが、ピアノになるとまた曲想がずいぶんと変わるなぁ。ホールで聴くせいもあるのかもしれませんが、原曲よりも壮大さを感じました。

P5030029-1.jpg

5人のピアニストは皆さんとても素晴らしくて、4曲ともすごく良い演奏でしたが、ぼくが特によいなと思ったのは、2曲目の「3台のピアノのための協奏曲第一番」。

小菅優さんのピアノ、すごかった !!
あんなに音符の多い曲を正確にしかも情感溢れて弾くなんて、優さん、ただものじゃありません。
超絶技巧そのもの・・・。Bach もすごい曲を書いたものです。ピアニストの指と頭脳ってどういう仕組みになっているんでしょう?  単に同じ数だけリズムを取るのでさえ、じぶんには不可能だと思うのですが、それ以上の速さでメロディーを奏でるなんて・・・、人間じゃありません @@;

1983年生まれ東京出身。10歳でヨーロッパに渡り研鑽を積む、フムフム・・・、そして、2000年にショパンの「練習曲全集」をリリース・・・、その他にもCD を何枚も出しているんだ。なるほど、若いしすでにキャリアも十分なんですね。弾き方も曲を体全体で奏でるような感じ、力強いタッチも繊細なピアニシモも・・・。優さん、チェックしときます(笑)。

P5030061-1.jpg

このお祭りの良いところは、チケットの半券を持っていると、開催中のどの日でも無料コンサートが聴き放題。
しかも、しかも・・・、ワインやビールを飲みながら聴けるんです・・・(もちろん有料ですよ)。ここ大切です(笑) !!

P5030043-1.jpg

この日も、ピアノ協奏曲のコンサートが終わってから、ゆっくりとビールを飲みながら、管楽器による小コンサートを聴きました。

P5030025-1.jpg

じぶんの部屋でなくて、しかもライブで、クラシックの名曲を聴きながらビールを飲めるなんて最高です!!

これがやりたくて、毎年、参加しているのかもしれません・・・ ^^;

P5040003-1.jpg


恒例のピンバッジを今年も買ってきました。今年のは一番最初にアップしたイラスト柄。
彗星が流れる夜空、バッハはきっと無伴奏チェロ組曲を奏でているんですね ♪ このイラストも毎年楽しみ(チェコのイジー・ヴォトルバさんの作品)。

GWの後半は天気はあまりよくないようです。でも、まだ3日間もある ^^
この期間働かれている方もいらっしゃるでしょうね。皆さんを色々なサービスで楽しませるために喜んでもらうために・・・、お仕事ご苦労様です。
じぶんは、申し訳ありません。でも、
のんびりとゆっくりとあと3日間過ごそうと思います。4日は母の誕生祝で出かけ、5日はLFJ で再度楽しめる予定。


" 2009/05/03 La Folle Journee au Japon 2009 Bach is Back "
nice!(42)  コメント(28)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

lLa Folle Journee Au Japon 2009 & RemioBest [音楽]

春の嵐なのでしょうか?

横浜の土曜の朝は、強い風と雨で荒れ模様です。夜の風の音は気持ちを不安にさせますが、朝の音はそんなことはありません。久し振りに風のうなる音を聴きました。季節を春へと、強引に引っ張っていく音・・・。嫌いじゃないな。
こうやって、季節はどんどん前に、きっと進んでいくのですね。桜の季節ももうすぐ・・・。
とても、楽しみです。

荒れ模様なら、外出はあっさりと、あきらめて(笑)、やれることをやります。仕事も持ってきたし、本も読みたいし、CDも ^^

ところで、
毎年、ゴールデンウィークに東京フォーラムを中心にして、クラシックのお祭りがあります。
" lLa Folle Journee Au Japon " というのですが、ぼくは3年参加していて(コンサートを聴きに行って)、今年で聴きに行くのは4回目になります。

2006年は" Mozart " 、2007年は" 民族のハーモニー "でチャイコフスキーやラフマニノフ etc etc 、昨年は" Schubertでした。

今年のテーマは、" Bach "です。バッハは、あまり聴いていないのですが、お祭りには参加しないといけません(笑)。

lLa Folle Journee の会員になっているので(ネットで申し込むだけなんですが)、明日の一般チケット販売に先立ち、2回分のチケットを先に手に入れることができました。

P3134376-1.jpg

5月3日から5月5日にかけて、朝から晩まで、8つのホールで167公演もあるのです。しかも、一回あたり、高くても3,500円。
安くて、好きな曲を組み合わせて聴くことができて、しかも、ワインとかも売っているので公演と公演の間に飲むことも可能です。ここ重要です(笑)。

しかも、チケットを持っている人は、別の会場で無料で行われる演奏は聴き放題!!

P3134382-1.jpg

今年は、5月3日に家族で一つ、5月5日には友達と一つ聴きに行きます。
2台のピアノのための協奏曲と3台のピアノのための協奏曲、そして、なぜか、ペルゴレージのスターバート・マーテル(綺麗な曲で大好きです)。
連休は、バロックの音楽と良いお酒に浸ってこよう !!

P3134383-1.jpg

チケットの販売は明日3月15日から。

クラシックのお祭りに参加されたい方??  ゴールデンウィークに、東京をぶらぶらするのも楽しいかもしれません。良い音楽を聴いて、そのまま銀座へビールを飲みに行くのも良し(飲む話ばかりですね)、ブリヂストン美術館で画とじっくり過ごすのもよし・・・。今から、とても楽しみです。

P3134385-1.jpg

そして、新しいCD が HMV から届きました。
3月9日発売だった、レミオロメンの " レミオベスト " です。彼らのはじめてのベストアルバム。昔の曲から最新の曲まで入っていて、これだけ流しておけば聴きたいのが全部聴けるので、Ok (^_-)-☆

P3144393-2.jpg

そうそう、新曲が2曲入っているのですが、
「sakura」はとても良い曲。
一回聴いて、気に入ってしまいました。聴いていて、よけいに、早く会いたくなりました・・・。

桜、はやく咲いてくれ~~ (笑)

" lLa Folle Journee Au Japon 2009 & Remioromen RemioBest "

http://www.youtube.com/watch?v=wvVtYUahBfc

nice!(56)  コメント(45)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

CELIBIDACHE Brahms Symphony No.4 [音楽]

「絹のように滑らかな口当たり・・・。」  「春しか飲めない特別な・・・。 」  

と言えば、もう飲むしかありません (笑)。

3月4日(水)限定発売です。   シルクエビス !!  
普段は、発泡酒なんですか・・・ ^^; 限定と聞けば、買ってしまいます。

う~~ん、確かにやさしい口当たり。ビールの楽しみの一つはその滑らかな泡にあると思うのですが、本当に小さな気泡が幾重にも重なりきめ細かくて、シルクのような感触です。

う~~ん、確かにうまいぞ !!  シルクエビス。 小遣いは、出張でかなりピンチなんですが、しばらく、シルクエビスと付き合うことになりそうです。 ^^v

そして、良いお酒には、やはり良い音楽。

P3050020-2.jpg


じっくりとは聴けていないのですが、HMV からはちゃくちゃくと ? CD が届いています(笑)。

Webを見ていて、聴きたい CD をホイホイ、クリックしている。聴けないと、余計オーダーしてしまったり・・・。
封を切っていないものも、結構あるなぁ~~。 来月のカードの払いも、少し、心配です(笑)。

先日、聴いていたのは、このCD。 
Celibidache (チェリビダッケ)の Brahms Symphony No.4 1986年 Tokyo Live 。

かなり前の録音ですが、演奏したミュンヘンフィルがチェリビダッケとの最高の演奏とあげるほどの名演なんです。しかも、東京でのライブ !!

チェリビダッケはフルトベングラーやカラヤンの前のベルリンフィルの指揮者。晩年はミュンヘンフィルを振っていました。録音があまり好きでなかったようで、レコードやCDはあまり沢山は残っていません。それよりも、なかなか変わっていたようで、色々な逸話が残っています。即ち、口は災いの元みたいな感じのものが(笑)。

P3040009-2.jpg

演奏も、テンポは遅くて、Brahms の交響曲としては、ぼくは異質な演奏だと思うのですが・・・、でも、聴くたびに、なぜかガーンとするところがあります。最終楽章では、指揮者の叫び声まで録音されているんですよ。

古風な作りと言われていますが、例の交響曲1番の次に、第4交響曲、好きな曲です。バッハの影響もあるとか。

P3040006-2.jpg

さて、今日は名古屋に行ってきます。週末も一日は休みたいなぁ~~と思っていますが、どうなることやら !!
でも、何かまた美味しいもの食べてきます。 ^^

" 2009/03/06 Brahms Symphony No.4 & Beer "
nice!(63)  コメント(67)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

Beethoven Sym No.9:20081231 [音楽]

Beethoven Symphony No.9

一年を締めくくる日、今年も色々なことがありましたが、これを聴かないと年を越せません(笑)。
今年はどれを聴こうか?

PC285263-2.jpg

今年買った第9は2枚。

Georges Pretre Wiener Symphoniker
さすが、御大、最後の巨匠です。雄大、感動の一枚。第3楽章 Adagio molto e cantabile のしみじみとした歌わせ方、対照的に爆発するような第4楽章の歓喜の歌・・・、すごいぞ !! プレトール84歳とは思えません。

PC305943-2.jpg

名盤中の名盤。フルトヴェングラー、バイロイトの第9です。
フルトヴェングラーと第9には色んな関係がありますが(ナチスに利用されたなど)、これは1951年、戦後6年ぶりに行われたバイロイト音楽祭のオープニングを飾った歴史的ライブ。しかも、従来CD化されていたものとは違う音源で話題になった一枚です。
フルトヴェングラーのデモーニッシュな・・・、瞑想的で陰影の濃い演奏は最近ではあまり聴くことのない第9。
ものすごいとしか言いようのないフィナーレの疾走感も、付いてこられるものなら付いて来いみたいな、オーケストラと指揮者の真剣勝負。ものすごい迫力です。

PC305944-2.jpg

でも、結局、いつものアナログにしました、2008年の締めくくりの曲。

やっぱり、これがいい。フルトヴェングラーのルツェルンの第9です。1954年の演奏。バイロイトのも良いのですが、ぼくはこの第9が好きです。フルトヴェングラーのなくなる3ヶ月前のライブ録音。

Adagio molto e cantabile 瞑想的な緩徐楽章も、バイロイトと比べると、感情は抑制され、より透き通っているように感じます。そう、この前 Mozart Clarinet Concerto を聴いていた時に感じたあの感情に近い気がするのです。
歓喜の歌の前の3楽章のなんて暖かくてやさしいこと。緑の深い森に抱かれているようなそんな感じがします。

照明を少し落とした部屋で、レコードプレイヤーのターンテーブルがゆっくりと回ります。レコード盤にオレンジ色の淡い光が落ちてさざ波のように輝く。

今年も、色々とあったな。 

でも、この一年が良い年であったと、歓喜の歌で締めくくりたい。 
名曲はいっぱいありますが、人間の叡智と愛を信じて一年という区切りを締めくくるのは、この曲しかないと思うのです。


喜びよ、美しい神々の閃光よ
楽園の世界の娘よ
私たちは足を踏み入れる、炎に酔いしれつつ
天なるものよ、あなたの聖所へと
あなたの魔法の力は再び結びつける
世の中の時流の剣が分け隔てていたものを
乞食が王侯の兄弟になるのだ
あなたのその柔らかな翼が憩うところで

 抱きしめられなさい、何百万の人々よ!
 このキスを全世界に!
 兄弟たちよ、星の輝く天幕の彼方に
 愛に満ちた父がいるに違いない

マエストロの奏でるフィルハーモニア管弦楽団の音色に包まれる時、何ものにも勝る至福の時・・・。

PC305977-2.jpg

来年も、皆さんと皆さんの大切な方々にとって良い年でありますように。幸多き一年となりますように。

Seid umschlungen Millionen !
Diesen Kuß der ganzen Welt !

PC295707-2.jpg


" 2008/12/31 Beethoven Symphony No.9 "
nice!(36)  コメント(46)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

ブラームスとハンブルグステーキ:Gunter Wand [音楽]

体調をくずして、3日間うどんしか食べていなかったのですが、急に、無性に「あれ」が食べたくなりました。

お気に入りの醤油ラーメン、吉野家の牛丼、マック、ポテチ、かっぱえびせん(笑)・・・、 etc etc 
人それぞれ色々ありますよね。

でも、この日食べたくなったのは、つばめグリルの「ハンブルグステーキ」。

包んでいるホイルを、ざくって破って、ほんわか香ばしい湯気がホワホワって・・・、ナイフで切ると肉汁がじわ~。ハンバーグにかかったビーフシチューも美味しいんです。
結構、ながーく食べている味。銀座の本店は改造工事中なので、近くの新横浜店に出かけました。

PC060019_01-2.jpg

先ずは、何がなくてもビールでしょう(笑)
う~ん、何日かぶりのビール。うまいこと、美味いこと~ !! 五臓六腑に染み渡るってのは、こういうことかぁ~・・・っ、
熊つぁん、八っつぁんの気持ちが分かるような気が、 ^^
は、ちょっとオーバーですが、中ジョッキーでとりあえずは我慢です。

PC060003-4.jpg

そして、ハンブルグステーキ、ホイルをザクッ。
食べる前に想像していた通り、熱々の湯気が香りとともにフワァ~~ !!  付け合せの丸ごとのジャガイモもホクホク、柔らかで・・・、 満足 !!
ふうーーーっ。  久し振りにたくさん食べたという感じがしました。美味しかった。  ^^v

PC060007-2.jpg

うどんも・・・麺類は大好きなんですが、ハンバーグ、体中に栄養がいきわたりました。五臓六腑(笑)。
もう少し、ビールが飲みたかったのですが、まあ、ここは少し我慢ということで。

PC060026_01-2.jpg

そして、もう1つのお楽しみ。
以前にHMVから届いた6枚のCDのうちの一枚(実際には3枚組みです)。
ギュンター・ヴァント指揮 北ドイツ放送交響楽団 ヨハネスさんの交響曲全集です。 

ブラームスも好きな作曲家です。交響曲は全部で4曲。そのどれも珠玉の作品ですが、特に僕が好きなのは、
交響曲第一番ハ短調 op.68(Beethoven の運命と同じ調名です)。ブラームスはこの交響曲を書くのに、
なななななななななーーんと、苦節21年もかかっているんです。偉大な大先輩、巨峰ルードヴィッヒを超えるために苦節21年・・・、かかっちゃったんです。 @@;

その全精力を注ぎ、21年と言う膨大な時間エネルギーを込めただけあって、この交響曲は、やっぱりすごい!!

絵画もそうですが、そうやって創造された作品と向かい合う時、自ずからですが、作者のすごいパワーを感じます。
そのパワーを心で受け止め、ちっぽけな自分ですが、その作品と話をする。作品と比べるもなく小さな自分ですが、でもその時って至福の時。
そんな思いを味あわせてくれる大切な交響曲の1つ、ブラ1。

アナログも含め色々と聴いています。
オットマール・スイトナー、ベイヌム、シャルル・ミュンシュ、小澤征爾、カラヤン、ベーム etc etc ・・・。
出だしのティンパニーの運命の扉を叩くような強打、そして第4楽章の、やさしい、とてもやさしい弦楽が奏でる
ベートーベンの第9を思わせる調べ。

特に4楽章が好きで、指揮者がどんな風に演奏するのか、そこが聴きたくて色んなCDを聴き比べしてしまいます。

PC070034-2.jpg

指揮者、オケによって様々な至福の時間を味あわせてくれるのですが、このギュンター・ヴァントのブラ1もすごい。

アゴーギク、「やっちゃえっ」て思うところで、自由にオケが歌うのです。

すごく心地良い・・・。

ギュンター・ヴァント、若い時はそれほど注目されていませんでした。81歳に振ったブルックナーの8番で注目され、
それから90歳で亡くなるまでのおよそ10年間で評価がめちゃくちゃ高くなった指揮者。
これほどの大器晩成って・・・。 人間、やっぱり年ではないです。 ^^v

今年、最後に(時期的にそう思っています)出会った、とってもすごい一枚でした。

あっ、1番だけでなく・・・・、書きながら今聴いている4番も良いです。すごーーーいっ!!
3番もすごーーーい・・・、2番も(笑)。

HMV で3枚組みで、1,370円。これほどの良い出費って他にはありません。今年一番のコストパフォーマンス・・・、かも?????
moz お勧めの一枚(正確には3枚 ^^; )です。

人間って、自分を振り返っても・・・、本当に愚かだなって思います。
でも、こういう音楽を聴くと、やっぱり、まんざらでもないかなって・・・、 そうも、

本当に、そうも思うのです。

う~~ん、ビールが美味しい♪ ^^v

PC070027-2.jpg



""2008/12/07 Tsubame & Brahms Symphony No.1"


nice!(40)  コメント(37)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

東京交響楽団コンサート:Tchikovsky Sym.No.5 [音楽]

会社の、少し大きめの会議室にいました。
気が付けば、PHS(WILLCOMを使っています)に着信とメールありの表示です。

「なんだろう」と、液晶ディスプレイをのぞいてみると、もう退職されているのですが、以前の上司からの電話とメール。
電話にメールですから、急ぎに決まっています。受講者達の邪魔になってはいけないので、会議室を出て別の部屋に移動して、電話をかけました。

「お電話いただいたようですが・・・」と、私。

「今度の土曜日、夕方から空いている?」 「コンサートの券が一枚あって、自分はその日、友人の快気祝いで、昼間から飲んでしまうので、いけない。」
「良かったら、もったいないから、行ってくれないか?」と、元上司。
「会員になっていて、今回は良い席を取っているので、もったいないし、どうせなら、クラシックを好きな人に行って欲しいから・・・」
持つべきものは、良い元上司(笑)。

私、当然、「はい、ありがとうございます」 「川崎のミューザには行ったことないし、行ってみたいです。」
 
PA180005-1.jpg

久しぶりのコンサートです。先週の土曜日に行ってきました。
クラシック、コンサート、コンサートホール、大好きなんですが、最近は、忙しくて、チケットを取っている余裕がありません。自然、コンサートホールからは足が遠のいてしまって・・・。
ゴールデンウィークの東京フォーラムで毎年開催されるのですが、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(今年はシューベルト、来年はバッハ特集です)に聴きに行けたくらい。

ミューザ川崎、たぶん住んでいる所から、一番近いコンサートホールなのですが、今まで行ったことがありませんでした。

PA180008-1.jpg

開場10分くらい前に着いたのですが、すでに多くの方達が入り口の前で待っています。すると、時間前にもかかわらず入り口を開け、ホールに入れてくれたのです。
手回しのオルゴールを、山高帽を被った係りの人が回します。その曲に迎えられてホールの中へ。なかなか、気の効いたホールだなっ。

ホール自体もそれ程は広くなく、こじんまりとしています。
舞台と客席との距離がとても近く、頂いたチケットの席は中央の前から6列目でしたから、それはもう・・・、オケの中に一緒にいるようなもので・・・、席のせいもありますが、とても良いホール。気に入ってしまいました。

PA190026-1.jpg

前置きが長くなりましたが、この日は、東京交響楽団の演奏会。オール、チャイコフスキーのプログラムです。

歌劇「エフゲニ・オネーギン」
ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
交響曲 第5番 ホ短調

みんな好きな曲ばかり。 ^^ 学生の頃、クラシック音楽を聴くクラブに入っていましたが、その頃から、
Mozart と Mahler 、そして、Tchaikovsky が好きでした。みんな、メロディーが、とても綺麗な曲を書く作曲家さん!!
そのチャイコフスキーですから・・・ ^^v

演奏は、鍵冨弦太郎さんのヴァイオリンコンチェルトで、先ず、ストレートを食らってしまいました。
ルックスもイケメンでかっこいいです。
すらりと、ダークグレーの細身のパンツに、同系色のシャツとベスト。着こなし方もかっこいい。
きっと、女性のファンが多い方なんでしょうね。
ルックスだけでなく、もちろん演奏も若さ溢れるどちらかと言うと都会的なチャイコです。鍵冨君、覚えておこう。

kagitomisan-1.jpg

そして、この日のメインは、交響曲第5番。指揮はドミトリー・キタエンコ(Dmitri Kitaenko)。
出だしは、まあまあ。運命の主題(出だしはチャイコフスキーの書いた運命の旋律です)は、憂鬱に少し遅めのテンポではじまります。
演奏が始まってからしばらくは、余裕で(?)聴いていました。
ところが、3楽章あたりから、様子が違ってきました。演奏するオーケストラの方達の顔つきが変わってきました。もちろん、聴いている我々も、気づいていましたけれど・・・。
演奏しているオケの方々が、のって来ているのが、我々にも伝わってくるのです。こうなると、演奏している者も聴いている者も一緒です。
その時にそこにいた者、全員でこの演奏を作り出している、ってそう思えました。そのときの貴重な、珠玉の時間を一緒に作った仲間みたいな・・・。

演奏は、最終楽章。もう、全身でチャイコフスキーの音楽を感じていました。
久しぶりのコンサート、余計センシティブになっていた筈ですけれど、それを差し引いても、感激が体の中を通り抜け、知らない間に、意識しない間に、汗もかいていました。

最後のフレーズが終わり曲が閉じられたあと・・・、しばらく、無音の時間が、数秒ですけれどありました。
そこにいた全員が、最後の音まで、それが消え入るまで、余韻までも聴き逃さぬようにと・・・、きっとそう思ったからです。

PA190033-2.jpg

最近は、マーラーばかり聴いていましたが、土曜日以降はまた、チャイコ、聴いています。 ^^
秋の夜長。しばらくは、チャイコをさかなに、一杯やるんでしょうね(笑)。

持つべきものは、元上司!!  また、いつでも電話とメールお待ちしてます。先輩。 ^^v

"2008/10/18 MUZA KAWASAKI & Tchaikovsky "
nice!(34)  コメント(41)  トラックバック(4) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。