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Khatia Buniatishvili Piano Recital 浜離宮ホール:20121106 [音楽]

毎月、それほど多くない小遣いですが、何分の一かはCD を買ってしまいます。
リラックスして、ビールを飲んでいるときが一番危ない (笑) 。

HMV の戦略? は上手で、3枚買うと30%引きであるとか4枚なら40% とか、そのまま1枚や2枚を買うよりも、もう一枚買った方がお得だったり。

これに乗ってしまい、欲しいものの他にもオーダーしてしまうことが多いかもしれません。 ^^;

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今回もそんな、HMV の商売上手に乗っかってのことなのですが、
欲しいCD 2枚、

Tchaikovsky Piano Concerto No.1  Daniil Trifonov Piano  Valery Gergiev  Mariinsky Orchestra
Rachmaninov Piano Sonatas 1&2  Nikolai Lugansky Piano

ついでにもう一枚買いました。

Khatia Buniatishvili (カティア・ブニアティシヴィリ) " Chopin "

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いやーーーっ、全然ないとは言い切れませんけれど・・・、別に、ジャケットの彼女の美しさとナイスボディに惹かれて買った訳ではないです。 笑

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ついでに買ったCD。

でも、最近、新しいCD を聴いてこんな風に聞き耳を立てたことはありませんでした。
普段は何かしながら、本を読みながら、ブログを書きながらCD を聴くのですが、スピーカーから流れる心地よい音色に自然に聴き入っていました。

素敵なピアニストです、ブニアティシヴィリさん。

最初の Waltz in C-scharp minor op.64/2 から、情感あふれるピアニシモのタッチ、なんともいえない間のとり方、すぐに魅了されてしまいました。
弱音が綺麗なピアニストというと、じぶんの中ではピリスが思い浮かぶのですが、ピリスにも負けないくらい心のこもった一音一音愛しい繊細な音たち。鍵盤を忘れさせるようなフェザータッチ ♪
素晴らしいピアニストをもう一人見つけてしまいました。

Waltz in C-Sharp minor op.64/2
Sonata No.2 op.35
Ballade No.4 op.52
Concerto No.2 op.21
Mazurka in A minor op.17/4

収録されている曲も盛り沢山。そして、どれも素敵な演奏です。ショパンの好きな方は一度是非聴いてみてください。
もちろん、美人でナイスボディ (笑)

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こんな話を友達にしたところ、コンサートを見つけた、一緒に行こうと誘われました。
正直どちらが誘ったことになるのかは分らないのですが、11月6日(火) 東京浜離宮ホール19時開演。

初めて行くホール、雨の中でしたがワクワクしながらでかけました。

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ショパン:ピアノソナタ第2番 変ロ短調op.35「葬送」
ショパン:バラード第4番 ヘ短調op.52
リスト:メフィスト・ワルツ第1番「村の居酒屋での踊り」
シューベルト/リスト編:3つの歌曲
ストラヴィンスキー:ぺトルーシュカより3楽章

アンコールを含めて2時間の演奏。

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舞台に出て、ソナタ2番の最初の一音はとても力強い音。
少し、CD のイメージと違うぞって思いながらも、彼女の奏でる音達に興味深く聞き入ります。上腕部をあまり動かさずに強い音がバンバン出てきて、綺麗なだけではなく、やはり共鳴版? 日本人とは違うのだと思いました。
カティアさん、繊細なだけではなくて、強い音もすごい。

リストなどは、腕だけでなく、腰を浮かせてピアノを叩きます。弾いている間に椅子がずれたのか?
片手で椅子を引く。
一連の動きが曲そのものです。

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圧倒されて、気が付くとインターバル20分。


そして、後半、シューベルトの歌曲はピアノが良く歌っていました。ロシアのピアニストはよくピアノが歌うと思うのですが、カティアさんも同じです。
これだこれ、優しい音達。
同じピアノから、とても繊細な音が出るし、とても迫力ある音も出るし、恐るべき若きピアニストです。

最後のストラビンスキーはものすごかった。一人で弾いているのですが、まるで連弾しているかのように、腕が何本あるんだ・・・、技術的にも完璧な演奏だと思いました。

全ての演奏が終わった後は、スタンディングです。
比較的お客さんの年齢層は高かったと思うのですが、中高年が、おじさんも、おばさんもみんなスタンディング、拍手 !!

硬かった表情のカティアさんも、最後にとてもキュートな笑顔。またまた、ハートをわしづかみにされてしまいました (笑) 。

とにかく、圧倒されて・・・、あっと言う間の2時間のコンサート。

友達よ、コンサート、見つけてくれてありがとう。 笑

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もちろん、帰りは汐留で友達と焼き鳥を食べながらビールで乾杯です。
素敵なコンサートの締めくくりとしました。

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カティア・ブニアティシヴィリ
1987年グルジアに生まれました。6歳からリサイタルやオーケストラとの共演を行っているそうです。小さい頃から才能あふれた方なんですね。 
2003年ホロヴィッツ国際コンクールでは特別賞受賞。
2008年ショパン:ピアノ協奏曲第2番でカーネギー・ホールにデビュー。
アルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクール3位並びに最優秀ショパン演奏賞、オーディエンス・フェイバリット賞受賞。
受賞の経歴もさることながら、とても素敵なピアノの音色、それに彼女の演奏には「間」があると思いました。微妙な空間の感覚・・・。
次の録音がとても楽しみです。

それから、チャイコフスキーのピアノ三重奏を今回の来日で演奏したようで、それがTVで放送されるとのことです。いつなのか分らないのですが、アンテナを伸ばしておいて是非録画したいと思っています。

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タレーランの喫茶店を読んでからまたコーヒー豆のコリコリを再開しました。

秋の夜長、Chopin を聴きながら、コリコリ ♪  
香りがとても良いです。
カップも久しぶりに渋草焼のものを引っ張り出しました。カップが変わると一味違う気がします。


コンサート良かった。たまにはライヴで音楽を聴きたいです。

一期一会の音の震え、何ものにも換えがたい。良い一時を過ごすことが出来ました。

" 2012/11/06 Khatia Buniatishvili Piano Recital "
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