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鎌倉瑞泉寺_彼岸花&Mozart Piano Concerto No.27 K.595 Pires:20121006 [鎌倉]

乾いた軽めの空気をいっぱい吸い込んで、

八幡宮から清泉小学校の前を通り、秋の鎌倉の道を歩きます。 雪ノ下のあたりも良いところ。
お洒落なお店があちらこちらに。

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カフェ・ラルゴさん。

喉が渇いたので、コーヒーを頂きたかったのですが、11時からでした。 

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鎌倉宮へ向かう途中の喫茶店、店が変わっていました。

" mogura " さん。 Beer & Wine 。 すごく、興味あり (笑) 。

今度、誰かと入ってみたい。 コーヒーも良いし、ビールならなお良いです。

テニスコートの横を通り、獅子舞の谷との分かれ道を右へたどります。

パンの良いにおい。

天然酵母のパン屋さんがあるのですが、この日はパン教室だけ開いているとのこと。美味しそうなパンの匂いがするのですが、買うことは出来ません。 朝食前の胃にダイレクトに甘くて香ばしい匂い・・・。そんな・・・。 ^^;

帰りには、パンを買おう。

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瑞泉寺にたどり着きました。

良く来るようになったのは、高校生の頃から。 それからだと・・・大変だ・・・ウン十年。 ^^;
年取るはずです。

北鎌倉なら、東慶寺。
鎌倉なら、瑞泉寺。 じぶんの好きなお寺。

瑞泉寺も花の寺。いつ来ても、季節の花たちが待っていてくれます。

2012年の彼岸花のラストはここにしました。

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今年の彼岸花、東慶寺、八幡宮、そして、瑞泉寺もちょうど咲きたての頃に会うことが出来ました。

彼岸花も、咲いてすぐの色と少し経ってからの色では色味が違います。

咲きたての鮮やかな赤色リボンが好きです。

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咲いている環境も違うし、光の当たり方も違った3つの場所。

それぞれ、独特の素敵な表情で楽しませてくれましたが、

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一番落ち着いて会えたのは瑞泉寺だったのかもしれません。

薄曇の二階堂の瑞泉寺。若い頃のじぶんの鎌倉といえば、ここ瑞泉寺でした。鎌倉のお寺らしく、山寺、質実剛健、鎌倉武士の雰囲気が色濃く残っているところ。
山門に向かう丸く磨り減った古い石の階段にも、古からの時が刻み込まれています。

この日、季節の山野草が咲くこの庭で会った彼岸花たちは、他のところで見たものたちとは少し雰囲気が違っていました。

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誰もいない山門下の庭で、しばらく彼岸花たちとファインダー越しに話をします。

静寂、
ただ、山の音が聞こえるだけ。

しばらくの間、Walkman のスイッチを切りました。

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黒いアゲハが2頭、ぼくの背よりも高いピンクのムクゲの花の上で、ひらひらと舞っています。
1頭は少し翅が痛んでいますが、ベルベットの黒い衣装が揺らいで、優雅な飛翔。 

ヒカゲチョウもぼくの周りをひらひら。草花と間違えたのか足にとまります。

セセリチョウも、ときはとまったかのよう。

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静謐、

時はゆるやかに流れ、木漏れ日、彼岸花。

胡蝶の夢。

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静かな空気の中で咲きたての彼岸花たち。

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ここでは、ピカピカのまつげではなくて、緑の中にふわっと柔らかく浮かんでいる、

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その素敵な色彩を楽しみました。

写真は自分の腕ではとても難しいのですが、でも、彼岸花、近寄っても、ひいても、とても趣のある花。

今年は、色々な表情を見ることができました。

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瑞泉寺、芙蓉と彼岸花と、そしてこの日はシュウメイギクも綺麗に花を咲かせていました。

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シュウメイギクは、瑞泉寺が一番だと思います。

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このお寺の雰囲気にとても合っている花だと思います。

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白とピンクのものと、こんな八重のシュウメイギクもあるのですね。これは本当にキクに似ています。

でも、シュウメイギク、
キクって名前が付いていますが、菊の仲間ではなくてアネモネの仲間なのだそうです。

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これ、これです。 笑

シュウメイギクの茎のアート、いつ見てもすごいと思います。

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木立を通り抜ける爽やかな風。

一人きりの瑞泉寺の境内。鬼瓦も何種類かあるお寺です。久しぶりの鬼瓦フェチ (笑)

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音楽は、Mozart Piano Concerto No.27 K.595  Maria Joao Pires ピアノ& Abbado 指揮 を連れて行きました。

27番のコンチェルトは、Mozart 最後のピアノコンチェルト。
1791年12月にMozart はなくなるのですが、その同じ年の1月に作曲された曲です。

他のウィーンで作曲されたコンチェルトとは違って、予約演奏会用に、即ち、お金を直接稼ぐのを目当てには作られていません。
Mozart の他の晩年の曲、クラリネット5重奏やコンチェルトなどと同じようにとても静謐な・・・書き過ぎかもしれませんが、諦念の感情さえ曲の間に聴くことができると思います。特に第二楽章・・・。
晩秋の澄んだ空、乾いた空気、明るいのだけれど、どこか物悲しい、そんな感じがする曲です。

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ぼくは、K.595、何種類かCD とアナログレコードを持っていますが、情感たっぷりに諦念、悲しさなどをダイレクトに感じるのは、内田さんの演奏です。

そして、もっと感情を抑えて、客観的に静謐さ・・・でも、その中を覗くと一音一音に空の薄い青色が透けて見える、そんな感じのする演奏は、今回のPires の演奏でした。

もっとも、Pires の最近の演奏は聴かなくても? 全部好きな自分なので、贔屓目も多少あるのだと思いますけれど。

Pires のピアノの音、一つ一つが好きです。
鍵盤の重さ、質量を感じさせない、レースのカーテンにそよぐ風のような音達。
この音達に包まれて、ずうっといられれば。そんな音色。

今回の散歩にとても似合っている曲だと思いました。

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今回、K.595を改めて何種類か聞いてみましたし、少し調べてもみました。
巷では、バックハウスとカール・ベームの演奏が一番とのこと。

ならばと、緊急に、Amazon のサイトでポチッ。 今日届くのだと思います。バックハウスはどんな演奏なんでしょう。
これも楽しみ。

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瑞泉寺で彼岸花とシュウメイギクを見て、流石にお腹がすきました。 ^^;

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帰りに、Bigot の店 " モン・ペシェ・ミニョン " さんで、クロワッサンを2つとバゲットを買いました。

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岐れ道交差点から、ずーっとパンの香ばしい匂い。

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帰りの横須賀線の中でもずーっと・・・。

家まで我慢するのはとても辛かった (笑)。

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成城石井さんで、山梨ワインのヌーボーも一本買ってきたので、
これとでパンを美味しく頂きました。ヌーボーはとてもフルーティー。ジュースみたいで軽くて、ついつい、くいくいでした。

そう言えばボジョレーももうすぐですね。実りの秋、これも楽しみがいっぱいです。

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冷蔵庫から、6Pチーズ。このチーズが一番癖がなくて美味しい。

バゲットは塩気が幾分大目かな? という感じ。
焼き加減もいい感じ、クラストはパリッとしていて、クラムは気泡がたくさん入っています。

ワインとの相性、抜群の美味しいバゲットでした。

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色々とあって、精神的に少し疲れています。
アップもやめようかと思ったのですが、瑞泉寺の彼岸花たちに悪いので、簡単にアップしました。

K.595 今日もゆっくり聴こうと思います。

" 2012/10/06 Kamakura Zuisenji & Pires Mozart Piano Concerto No.27 K.595 "
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