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横浜大さん橋辺りを散歩&野田岩さんの鰻とLET IT BE:20140621 [横浜街歩き]

帰って来て冷蔵庫を開け 冷えた缶を左手で取り出して

リングプルを右手の人差し指にひっかけ プシュ―ッ。 のどに冷た~い黄金のネクトルを一気に流し込む。
これぞ、毎日のゆっくりモードのスイッチ也。 笑

それと、一週間に一度の散歩、これがじぶんのこころがゆるゆるになる時です。

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土曜日も娘を駅まで見送ってから、桜木町へ出かけました。

前の天気予報では雨でしたから、薄らと日差しもある休みの朝は

少しもうけた感じ。 ^^v

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本当は日の出の時間に行きたいのですが、どうも根性がなくてここのところ起きられません。

太陽が昇ってくる時間が早くなって、4時前に起きないと間に合わなくなっています。

でも、日の出のキラキラの色彩が見たいので、そのうちには・・・。  頑張ります。  ^^;

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ランチを娘と一緒にする約束をしたので、最大でもお昼まで。

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でも、午前中いっぱいあるのですから、ぐるっと山手の方まで回れるでしょう。

と、そんな風にはじめた横浜港のそぞろ歩きでしたが、

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休みの日でも働いている色々な船の力強い波しぶき

鵜の水面をかける姿

濱のきれいなお姉さんたち etc etc ・・・

アッチの景色に引っかかり、

こっちの景色に引っかかりしていたら、桜木町から大さん橋まで歩くのがやっとでした。

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やはり、横浜の港の辺り、じぶんの街ながら・・・とっても素敵な場所です。

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それに、久しぶりに連れて行った BEATLES も濱の風に良くあっていて、

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知らず知らずに手でリズムをとっていたり、

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傍から見ると、変なやつ !! 状態だったのでは?

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大さん橋からの眺めって

赤レンガやランドマーク、クイーンズイースト etc etc ・・・

横浜の観光ポイントを一望に出来て、とっても良い景色。

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それに、空が

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すごーくひろーく見えたりします。 ^^

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この日は蒸し暑くて、写真を撮っていると頬を汗がすーっと

流れたりしましたが、

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天井のないところ、空がずーっと見渡せるところにいると

更に

さらに こころはたゆたゆ 広げっぱなしのおっびろげ状態になりました。

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実は、実はってほどの話ではないですが、

BEATLES の CD もじぶん4枚目と5枚目を一緒に買ってありました。

一枚はこの前、書いたけれど サージェント・ペッパーズ。 そして、もう一枚は LET IT BE です。


この日、 LET IT BE を連れて行ってずっと聴いていたけれど、

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When I find myself in times of trouble
Mother Mary comes to me
Speaking words of wisdom
Let it be

And in my hour of darkness
She is standing right in front of me
Speaking words of wisdom
Let it be

Let it be, let it be
Let it be, let it be
Whisper words of wisdom
Let it be

大さん橋で聴いていたら、こころに詩がしみてきて

" あるがままに "  大きな空の下で聴くと、とても説得力あります。 ^^

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大さん橋の辺りも

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横浜らしい? ちょっとおしゃれなものでいっぱいです。

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またもや、アッチにコッチに引っかかり・・・。 笑

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良さげな カフェを見つけ、

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予定がなければ入っていたと思うのですが、

そろそろ約束の時間です。

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横浜駅で待ち合わせて、娘とランチ。

何が良い?

鰻。 えーーっ、うなぎが良いの? うん。

ということで、娘とのランチは、野田岩さんの鰻となりました。

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ボーナスがもうすぐだし、復帰途中の体力のためでもあるし・・・。

色々とありますが、野田岩さんの鰻、久しぶり。

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ちょうど昼時ということもありますが、席に着くまで50分待ち、鰻にありつくまでに30分かかりました。

ちょっと待ち時間は長かったけれど、いつもながらの美味しい鰻を頂くことができました。

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エネルギー充填、完了です ^^

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今日は横浜は朝から雨です。

気温低めで、過ごしやすい。 さっき、パン屋さんで焼き立てのパンを買ってきました。

これからコーヒーコリコリして、香りを楽しみながら淹れて、一緒に頂きます。

" 2014/06/21 Yokohama & BEATLES LET IT BE "
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鎌倉妙本寺&Jorge Bolet DEBUSSY Sixteen Preludes & オザキミカ キミと話がしたいのだ。:20140615 [鎌倉]

ようやく辿り着いた休みの朝。

起きてみれば、

梅雨の晴れ間の 朝の日差しが部屋の窓から差し込んできて とっても気持ちよい。 

光、生まれたてのピュアな光。

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気が付けば 6月も中旬。

今年も半分過ぎようとしていて、月日の経つスピードの速さに、今更ながらに驚いたりしているじぶん。


10歳の頃の一年と、それからうん十年経った今の一年とでは重さが違うのかな?

10歳の頃の 1/10と、

たとえば40年生きて来たなら 1/40 、50年なら 1/50 ・・・。とすれば、一年の重さって毎年軽くなってしまうけれど・・・?

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朝の光が散歩にと誘ってくれました。

どこに行こう?  もちろん鎌倉だけれど。

紫陽花に会いたいけれど、人混みはいやだな ?  木漏れ日にも会いたい。

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はっきりと行く先を決めないまま、横浜駅から横須賀線に乗りました。

Walkman には Jorge Bolet (ホルヘ・ボレット) " DEBUSSY Sixteen Preludes "

ラフマニノフのPコンを聴いてとても好きになったピアニスト。 
リストも良かったし、この日はドビュッシーを連れて行きました。 HMV で758円で買ったもの ^^

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1989年9月の録音。ボレットは1990年に亡くなっているので、最晩年の録音であり、ボレットはじめてのドビュッシーとのこと。

ドビュッシーの前奏曲16曲、こだわりのピアニストが愛用することで知られているベヒシュタイン ( wikipedia : ベヒシュタインについてフランツ・リストは「28年間貴社のピアノを弾き続けてきたが、ベヒシュタインはいつでも最高の楽器だった」、クロード・ドビュッシーは「ピアノ音楽はベヒシュタインのためだけに書かれるべきだ」と言う言葉を残している。 ) を使用しての演奏です。

ボレットはリストの孫弟子だし、ドビュッシーだし、ピアノの音色が特別なのは当たり前なのかもしれません。

でもでも、とにかく?

こんなに美しい前奏曲聴いたことがありません。旋律の歌わせ方、間の取り方、ドビュッシーの前奏曲という形をかりて、ベヒシュタインからボレットのロマンチックな音色が迸り出てくる感じ。


とにかく好きなんだなぁ~、ボレットのピアノ。 理屈はなく音色に惚れてしまいました。

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早朝なのに混雑していた横須賀線もがらがらに。 

北鎌倉駅を通り越し、結局、鎌倉駅で降りました。

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木漏れ日・・・、という単純な発想で?  大町の比企谷、妙本寺さんへ。

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人力車と

猫と遊んでいる男性と

じぶんだけ。  静かな空間。  そして 木漏れ日。

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妙本寺さんの紫陽花はまだこれから。 額紫陽花たちは色づき始めていますが、紫陽花は色が付くのはもう少し。

毎年、かなり遅くまで楽しませてくれる妙本寺さんの紫陽花たち。 
咲きはじめの紫陽花に会うことができました。

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優しくて淡い木漏れ日がとても似合っています。

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ボレットのドビュッシーの音色と、優しくて儚げな木漏れ日の色彩が、少しずつ心にしみてきて、

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こういう時間は大切にしたいな。

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加速度的に早くなり、気が付かないまま大方の時間は通り過ぎて行ってしまうけれど、

できるだけ、一瞬一瞬の時間を大切にしたい。
仕事の時間も大切だけれど、それ以外のじぶんらしい時間、それはもっと大切にしたい。

心への栄養って、きっと一番大切なもの。 うん十分の一の一年間、そして月であり日であり、時間たち。
だけれど、大切な時間はそれでは測れないずっとの宝物。
心の抽斗を空っぽにしないようにしたい。

なんて、散歩をしながら思いました。

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素敵な妙本寺さんの木漏れ日とそれが作り出す色彩、ボレットのドビュッシーを聴きながらたっぷりと楽しませてもらって、あと宝戒寺と八幡宮をそぞろ歩き。

小町通りを抜けて、

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鎌倉駅へと向かいます。

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小町通りもそろそろ混み始める時間。 みなさんとは違う方向へ 笑

小町通りの入り口にある長嶋屋さんで、今年初めての麩饅頭を買いました。 
鎌倉に行った時のお土産の定番です。

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そう言えば、麩饅頭を買っていた和菓子屋さんも何件かあったのに、気が付いたらこのお店くらいになってます。

お店の娘さんも大きくなりました。 いつまでも暖簾を守ってくださいね。

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麩饅頭と

美味しくビールを頂きました。

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帰りに一冊のコミックを買ってきました。 オザキミカさんの " キミと話がしたいのだ " 。

今までに2匹の猫を飼ったことがあります。 ミケネコとシャムネコ。

犬はなかったので、たぶんどちらかというと(犬ももちろん大好きですが)ネコ派?

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そんなじぶんの目に本屋さんで飛び込んで来た一冊。

しんのすけ と ネコの くま とのお話し。
ネコと話すことのできる しんのすけ と、 クマ とのおしゃべりが中心の読んでいてほのぼのとする一冊でした。

2巻目も発売されたとのことなので、買ってきます。

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土曜日の昼下りはこれでまったり。 ^^

フィギアは、夏目友人帳の夏目君とニャンコ先生。

" 2014/06/14 Kamakura Myohonji & Bolet & Kuma "

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北鎌倉東慶寺紫陽花&イワタバコ&イワガラミ&COLDPLAY GHOST STORIES :20140608 [鎌倉]

HMV から頼んでおいたCD が大量に届きました。

デ・ラローチャ シューベルト  Piano Sonata D.664 & D.960 & Impromptu D.899 No.4 & Moment musical D.780 No.6
ヘルベルト・フォン・カラヤン   SIBELIUS 交響曲全集
モーツァルト            歌劇「後宮からの逃走」 DVD
ビリス                COMPLETE SOLO RECORDINGS
カティア・ブニアティシビリ    Motherland (カティアさんの新譜)
ホルヘ・ボレット シューベルト Pianosonsta D.959 & D.784
ホルヘ・ボレット ショパン 24 PRELUDES
ホルヘ・ボレット          リスト曲集

そして、 COLDPLAY GHOST STORIES

しばらく聴くものには困りません  ^^;

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金曜日帰って来てから、唯一クラシックでない COLDPLAY の " GHOST STORIES " を聴きました。

すごく良いアルバム。 
前作とその前の " Viva la Vida or Death and All His Friends " や " Mylo Xyloto " はきらびやかなキラキラと光るようなポップな曲たちで、これはこれで好きなアルバムですが、新譜の " Ghost Stories " 、落ち着いて前作のキラキラというよりはどちらかというとモノクロームのような、心にしみじみと響いてくるサウンド。

最後の曲の" O "が、一曲目の" Always In My Head " につながるだけでなく、アルバム全体が一つの曲のような感じがします。
好きだったプログレッシブロックみたいだ。離婚してしまったけれど(男は悲しいもの)、クリスのボーカルも良いな。

昼から夜へ、光から闇へ、" A Sky Full Of Stars " のピアノで一気に頂点に上り詰めて、素晴らしい。

COLDPLAY すごいアルバム作ってしまったなって感じです。

プログレッシブロック好きな自分としては、このアルバム大好きです。

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土曜日は、まだ具合が本調子ではなかったので、一日家にいました。

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それに、横浜は大雨洪水警報。

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娘の学校も休校になるほどの雨。 

でも、じぶんのリハビリには良い時間。ゆっくり、のんびり。

夜には、10日ぶりにビールもいただきました。  ^^v

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日曜日、まだ喉と鼻はおかしいものの、前よりはましになったし、

東慶寺のことが気になっていました。

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" GHOST STORIES " を連れて、北鎌倉まで。

鎌倉は、そろそろ、紫陽花の季節。

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北鎌倉に8時30分過ぎに着きましたが、なんだかそわそわとしている感じの駅舎。

駅に降りる人もいつもよりも多い。 でも、みなさんは向かって左側です。きっと明月院に向かわれるんだろうな。

じぶんは右。

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久しぶりの東慶寺。

時折り小雨でメガネを拭かなければなりませんが、持っていった傘をさすほどではなくて、日差しはないものの、前日までの雨にぬれた東慶寺の境内は色彩鮮やか。

先ずは紫陽花たちに一年ぶりの挨拶です。 明月院の紫陽花も素敵ですが、東慶寺の紫陽花は種類も色々、庭師さんたちの手入れのおかげで、今年も色とりどりの花が咲き始めていました。

次に気になっていたのは、

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そうです、

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大きな緑の葉っぱと、小さな薄紫色の可愛い花たち。

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2014年の北鎌倉の宇宙人たちでした。 

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咲きはじめの、イワタバコ達。

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今年も可愛い素敵な紫色は、いいな。

君たちの紫って一番好きな紫色だよ。

大雨洪水警報が出ていた雨に降られたせいでしょうか?  咲きはじめのはずなのに、花がだいぶ散っていました。早く咲いた花たちはかわいそう。

でも、東慶寺の崖のイワタバコ達はまだまだこれからです。 今週末くらいが見頃かもしれません。

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本堂でお参りをして帰ろうと思ったら、

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「特別公開イワガラミ」。

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東慶寺では15日まで、普段は入れない本堂裏にこの時期だけ入ることができます。

【イワガラミ特別公開】
 日程: 6月1日(日)~15日(日) ※6月5(木)・6日(金)を除きます。
 時間:平日(1日2回) 11:00~12:00 および 13:00~14:00
     土・日曜日(1日1回) 9:00~10:00

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毎年公開されていることは知ってはいたものの、

いつも機会を逸してしまっていて、今年、初めて(何年もここに通っているのに ^^; )東慶寺のイワガラミに会うことができました。

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イワガラミ

wikipedia によると
" イワガラミ(岩絡み、学名:Schizophragma hydrangeoides )は、アジサイ科イワガラミ属の落葉つる性木本。 "
だそうです。

はじめまして、イワガラミ君。

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はじめて見ました、イワガラミ。

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美しい花です、可憐な花。

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純白なんです・・・。 

イワガラミのがくって、本当に純白なんです・・・。 

それが本堂の裏庭の崖一面に咲いていて、ファインダーから覗くと、満天に輝く星のように思えました。

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2014年6月8日

今日、東慶事さんを訪れてよかったです。

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COLDPLAY " GHOST STORIES " をずっと聴きながら、東慶寺で1時間半くらい過ごしました。

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体力はまだ戻っていないかなぁ~。 

ここらが、今週の限界かもしれないと、明月院の方も気になりましたが、駅に引き返して横須賀線です。

少し、疲れましたが、気になっていたイワタバコに会えたし、何よりも初めてのイワガラミ君にも会うことができました。

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帰りに成城石井で久しぶりの赤ワイン ♪

何年か前に北鎌倉のフリーマーケットでゲットしたグラスで頂きましょう。

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やっぱり、ビールも、そして

ワインも美味しいね 笑

" 2014/06/08 Kitakamakura Tokeiji & COLDPLAY GHOST STORIES "e
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東京都美術館バルテュス展:20140420 [絵画]

じぶんだけの感覚かもしれませんが、綺麗と美とは違うかな、特に芸術に関して。

綺麗は形が整い、見ていると心地よさを感じるもの。

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美はもっと複雑で、
色々なものがごちゃごちゃに混じり合っている感情のカオス、
心地よさも、ときめきも、静けさも、暖かさも、それだけではなくて、醜さや忌み嫌うべきものも、不安も、恐れもetc etc・・・が混じり合っている中から、
ごく一握りの特別に選ばれた人によって、それが必然であるかのように抽出されたもの。

それが結実した作品には美が宿っています。

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アーティストが内面的必然性によって抽出した作品と出会うと、じぶんたちは作品に宿ったそれらを感じることになりますが、たぶん綺麗という感情の幅はそれ程は大きくないと思うのですが、美の方はかなり広い。

ある人は美しいと感じるものも、ある人はただ不安を感じるものでしかないなどということも。

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前置きが長くなってしまいましたが、
4月20日(日)、東京都立美術館で開催中の(6月22日迄)バルテュス展に行ってきました。

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初日マニアの自分としては初日である19日に行きたかったのですが、土曜日は用事があってどうしても行けず、二日目の
20日になったもの。

展覧会が始ったばかりだったからでしょうか?  
開館9時半に合わせていきましたが、写真の通りとても空いていて、リュカさんに教えて頂いてから楽しみにしていたバルテュスの作品たちに、ゆっくりと会ってくることができました。

≪夢見るテレーズ 1938年 150×130 メトロポリタン美術館≫
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1908年生まれで2001年に亡くなったバルテュス、かのピカソに「20世紀最後の巨匠」と評されたそうですが、ピカソのように、作品は同じ画家が描いたものなのかな? と思うほど画風にはバリエーションが多いと思いました。

≪決して来ない時 1949年 97.7×84.4 フランシス・リーマン・レープ・アート・センター≫
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その中でも主題というか扱われている多くの物は、駅貼りのポスター≪夢見るテレーズ≫の中にもに画かれている少女と猫。

特に少女は、バルテュスが生涯最も関心を持ったモチーフ。それは、絵画的にも私的にもそうであったようです。

≪美しい日々 1944年-1946年 148×199 ハーシュホーン博物館と彫刻の庭≫
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シャシー時代のモデルであり同居していた義理の姪のフレデリック、後に結婚する出井節子さん、ともにバルテュスとは30歳ほど離れていて、親子くらいの年の差です。

義理の姪と二人っきりで住んでいたことも、肩がはだけて胸があらわになった、または脚を無防備に開いた大人でない少女を描くことも、タブーを犯すようなスキャンダラスなことだったんだろうと思います。

なぜ、バルテュス?


この絵はとても印象に残りました。斉藤真一の津軽じょんがら節のポスター等、瞽女を思い出しました。
≪朱色の机と日本の女 1967年-1976年 145×192 ニューヨーク、ブレント・R・ハリス・コレクション≫
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展覧会を見てきて、なんだかすっきりしませんでした。

良かったのか? そうではなかったのか? こころの奥底をざらっとした感触のするものでなでられたようにも、何か今まで感じたことのない光るものを見たような感じにも思えていました。


そんな中で、「すとん」と良い絵だなと胸に収まったのは、シャシー時代の風景画たち。

明るくて広がりがあって素敵な絵たちです。前景のうわっと指を伸ばしたような? 木が良いですね。

≪樹のある大きな風景(シャシーの農家の中庭) 1960年 130.5×162 パリ、ポンピドゥー・センター、国立近代美術館≫
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それからこの肖像画もとても良かったです。

画家アンリ・マチスの孫娘のジャクリーンを描いた肖像画。マルセル・デュシャン夫人が購入したものだとか。

全体のブルーの色彩、ジャクリーヌがとっても可愛いです。

≪ジャクリーヌ・マティスの肖像 1947年 100×80.6 個人蔵≫
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空いていてゆっくりと鑑賞することがてきました。

でも、なぜ バルテュス? と思っていて、ブログにも書くことができませんでした。

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テレビでも2つのバルテュスの番組を見ました。

BSプレミアム「バルテュスと彼女たちの関係」
日曜美術館「バルテュス 5つのアトリエ」

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図録でも読み、二つの番組を見ることで、バルテュスの人となり、人生等を展覧会の時よりも良く知ることができました。

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6月7日(土)からは、三菱一号館美術館で「バルテュス 最後の写真―密室の対話」展が開催されます。
バルテュスは、晩年に手の自由がきかなくなると、絵筆をポラロイドカメラに持ち替えて、デッサンに代えてモデルを撮影したとのこと。遺作を画くために撮られた写真も含み、日本で最初の公開なのだそうです。

気になって仕方のないバルテュス、こちらも是非、見に行かねばと思っています。

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少女から大人の女性へと変る一瞬の刹那の光。

光を愛し、死ぬまで、アトリエに差し込む光にまでこだわったバルテュス。

外光と共に、終生追い続けた少女の体内から発せられる一瞬の刹那の光。

バルテュスのような絵画と向かった時、タブーとか倫理とかコモンセンスとか、そういうものは忘れ去って、
純粋にただ純粋に絵と向き合わなければ、その美には会うことができないのだなと、なんとなくですが少しだけ自分なりに思えるようになってきました。

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人間には、男と女がいます。

村上春樹さんの「女のいない男たち」を読んだ時にも思いましたが、女性の方はバルテュスの作品を見られて、どう思われるのでしょう?

少女から大人になる時の刹那の美・・・って、男性には分かる気がするのです。
我が国にも源氏物語の紫の上みたいなこともあります。

ぼくら男性と同じように女性の皆さんもバルテュスの作品を見るとき思うのでしょうか?


この一週間ほど、喉が痛くて鼻もおかしく、気が付くと高熱を出していました。久しぶりに会社も休みました。
フーフー言っていましたが、少し熱がひけば色々と考えるには良い時間。まとめて何冊か本も読みました。

アルコールも久しぶりに一週間近く抜けたし、体重も3kgほど減です。

たまには、熱を出すのも良いかも (笑)

" 2014/04/20 Retrospective Balthus "
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ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2014:20140503&04 [音楽]

2014年のGW もだいぶ前のこととなってしまいました。

今更みたいな感じもしないではないですが・・・、 ^^;

ブログに残しておきたいので、遅ればせながらアップしておこうと思います。

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今年も5月3日~5日の3日間、東京有楽町の東京フォーラムを中心として、

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンが開催されました。

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記念すべき10周年。 テーマも「今までのもの全て」。

即ち、今までテーマとして取り上げてきた作曲家全てが演奏会の対象となるというものでした。

ちなみに、じぶんは10年間で、1回目は行けなかったけれど2回目からは参加しており、2011年の東日本大震災の年を除いて(予約で買っておいたものが全てキャンセルになってしまいました)、後の8回は全て参加しています。

ここのところ、GW といえばこのクラシックのお祭りが楽しみとなっていて、じぶんには欠かすことのできない大切なイベントになっています。

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大好きな作曲家たちの素晴らしい作品がまとまって聴ける、クラシックのお祭りは、とっても大切です。

いつまでも続いて欲しいです。

10周年のラ・フォル・ジュルネ、

今年は、3日と4日、3つのコンサートのチケットを発売と同時に申し込んで買いました。

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5月3日
ラフマニノフ ピアノコンチェルト第2番 ボリス・ベレゾフスキー (ピアノ)、ドミトリー・リス(指揮) ウラル交響楽団

5月4日
チャイコフスキー交響曲第5番 ドミトリー・リス(指揮) ウラル交響楽団

ショパンチェロソナタ & ピアノ三重奏曲 ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ) アンリ・ドマルケット(チェロ) 
ドミトリー・マフチン(ヴァイオリン)

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意図した訳ではないのですが、ピアノのベレゾフスキーさんと指揮とオケのリスさんとウラル交響楽団はそれぞれ2回ずつ聴くことになりました。

器楽曲、室内曲、管弦楽曲、様々なコンサートのメニューの中から、ああでもない、こうでもないと選んだ3曲がこれ。

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タイムスケジュールの中から、曲と演奏者と時間でコンサートを決める時間(悩む時間?)はとても楽しいです。

ラフマニノフは、ちょうどボレットの演奏で聴いていた時期で、この曲がとても聴きたくなっていましたし、ショパンのチェロソナタは好きな曲ですが、まだ一度もライヴでは聴いたことがなかったので、どうしてもライヴで聴きたかった。

チャイコフスキーは、娘の好きな曲です。

連れて行けとせがまれました。 笑

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ラフマニノフのピアノコンチェルト第2番はベレゾフスキーさんのピアノが前面に出た演奏だと思いました。

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ロシアのシロクマ? (笑) 

体の大きなベレゾフスキーさんらしく、力強く、ぐんぐんと前に出る演奏。

その頃ずっと聴いていたボレットとは、また違った演奏でした。

ただ、会場が広すぎてせっかくの珠玉の音達が吸い込まれてしまうかのよう。

ここホールAは一番大きなホールです。

ロックの様にマイクとスピーカーによる演奏には適しているのかもしれませんが、楽器の音をそのまま楽しむクラシックだと、あまり向いていないのかもしれないです。

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チャイコフスキー交響曲5番は会場もホールC、席も前から4番目という好条件に恵まれたコンサートでした。

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演奏は、チャイコフスキーのメランコリックな部分を排除したかのよう。

ものすごーーく、爽快さを感じる演奏でした。 真夏のビールの喉越しのよう !! 笑

ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーが空を滑走していく~、 みたいな。 ^^

聴いて、スカッとしたチャイコフスキーの5番は初めて。

これはこれでありかな ?

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リスさんの指揮も小澤さんのような、いえ、それよりもっと体全体を使ったダイナミックな指揮。

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指揮しながらの息、時折・・・旋律を歌っている声まで聞こえて来ました。

この指揮者、面白いかも。

リスさんのチャイコの5番のCD を探しましたが、録音はないみたいです、残念。

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ショパンのチェロソナタはフォーラムではなく読売ホールでの演奏でした。

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こちらも前から3番目、すぐそこにソリストたちが~!!

臨場感満点です。

早めにチケットを申し込んでいて正解です。

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ここのところラ・フォル・ジュルネでは毎年、チェロの曲を一つは聴いています。

去年は宮川大くんのサンサーンスのチェロコンチェルト。

一昨年は、これも大好きなラフマニノフのチェロソナタをエドガー・モローくんの演奏で聴きました。

今年は~ !! ということで? 選んだショパンのソナタでした。

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チェロとピアノ、やはり良い曲です、ショパンのチェロソナタ。 ショパンらしく、チェロソナタですが、ピアノも素敵なんです。
ライヴで聴けてよかった。

他のコンサートでは、交響曲やコンチェルトにどうしても目が向いてしまって、なかなか室内楽に足を運ぶことが少なくなってしまうのですが、

ラ・フォル・ジュルネでは室内楽もたくさん企画してくれるので、聴き易いです。

これもこのお祭りの良いところ。 室内楽も良いなぁ~。 来年もチェロの曲を何か聴きに行こうと思います。

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もちろん、
有料のコンサートだけでなく、半券があれば聴くことができるコンサートも幾つか聴かせていただきました。

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モーツァルトの魔笛も、オペラの形式で楽しく聴かせていただきました。

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シューベルトのピアノソナタを題材にした子供向けのものもありました。 子供たちも元気、とっても楽しんでいましたよ。

これも、とっても楽しい、素晴らしい企画だと思います。 

子供の頃から、良い音楽を聴けるなんて、すごーーく幸せなことですね。今の子供たちは恵まれています。

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ビールもそこそこ? 飲ませてもらったし (笑) 、外の屋台でケバブサンドも頂きました。

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どっぷりとつかった2014年のラ・フォル・ジュルネ、

いつもと同じく、

いえ、例年以上に、東京駅の周辺で2日間楽しませていただきました。

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まだ、正式な発表はないと思うのですが、うわさでは来年2015年のラ・フォル・ジュルネはバロックがテーマになるとか。

バッハやヴィヴァルディーをまた聴くことができそうです。 出来たら、バッハの無伴奏のチェロを聴いてみたいな。
来年も今から楽しみです。

GW 、クラシックのコンサート三昧でした。とても良い時間を過ごせました。満足!!

" 2014/05/03 & 04 10aus LA FOLLE JOURNEE au JAPON "

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北鎌倉東慶寺カルミア&紫蘭&KANSAS " Monolith ":2014-0517 [鎌倉]

駅前の信号を待っていると、黒い大きな蝶がひらひら。

追い越し、道路を渡って・・・しばらく佇むようにして、こちらだよと誘ってくれているかのよう。

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Walkman から聴こえてきた KANSAS の " REASON TO BE " のアコースティックギターの音が素敵です。

少しもやもやとしていた心に、 
急に視界が開けたように、北鎌倉の新緑の清々しさが吹き抜けていきました。

辺りがキラキラ輝き始めました。

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単純過ぎるのかもしれませんが、少しのきっかけで心持って変わるものです。
黒い蝶、そして KANSAS の " REASON TO BE " ありがとう。

5月17日、久しぶりの北鎌倉。


東慶寺の山門をくぐれば、見事なカルミアが迎えてくれました。
去年はこんなに豪華ではなかったのに、今年の東慶寺のカルミアはふっくらと咲いてとてもきれいです。

訪れた途端、ここに釘付けになってしまいました。 ^^

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黒姫紫陽花も

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ほんのりと上品なブルーに染まり始めていました。

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オキナソウはふわふわの姿に

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紫蘭の明るい紫の花も新緑の中、素敵な色。

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いつ来ても東慶寺は花の寺。ちゃんとその時々の花たちが迎えてくれます。

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その他の初夏の花たちも咲く準備。

イワタバコも小さな葉っぱを用意し始めていたし、トリアシショウマも、菖蒲も

そして、紫陽花も次の準備をし始めていました。

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朝の光も強くなってきて、色や形、そして影がくっきり。

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杜若も黄菖蒲も木漏れ日の中元気に咲いています。

杜若と菖蒲とアヤメの見分け方は難しいのですが、
花びらの付け根のところが、菖蒲は黄色、杜若は白、アヤメは網目状の模様があって区別できるそうです。

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これは黒蝋梅でしょうか?

明月院で見たことはあるのですが、東慶寺では初めて見たように思います。可愛い形、チョコ色で可愛い花です。

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朝の光、ピュアの輝き。
少し日差しは強いけれど、真っ青な空、白くて薄い雲、新緑。ぼくの誕生日の月、さすが皐月、五月です 笑

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北鎌倉は気持ちの良い季節です。散歩にぴったり。 ^^v

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この日は、Walkman にスラットキンの指揮したエルガーの交響曲1番と序曲「南国にて」を入れて行ったので、聴きながら散歩しようと思っていたのですが、
電車の中でふと聴きはじめた KANSAS の6枚目のアルバム " Monolith " (1976年発売です)、久しぶりに聴いたらとても良くて、結局ずっと聴いていました。

いえいえ、正確に言うと最後の曲、 " REASON TO BE " をずっと繰り返して聴いていました。

So long, someone is waiting
I got places to go, I got things to see
No more procrastinating
For this is the moment that was meant for me
And I'm moving like a wave on the ocean
Drifting to the opposite ride
Traveling with no destination
Just riding the tide

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カンサスはこの前のBOSTON に引き続き、プログレッシブロックのバンド。

プログレッシブロックが昔から好きで、ボストン、カンサス、イエス、ピンクフロイド、ルネッサンス、レッド・ツェッペリン etc etc ・・・、良く聴いたものです。
なくなった親友もレッド・ツェッペリンが大好きでした。

ロックとクラシックやジャズとの融合、プログレッシブロック、今聴いても良いです。

それと、アコースティックギターの音色が好きです。ビートルズの曲も、イーグルスもアメリカも、クラプトンも、アコースティックのギターの音色が入っている曲はみんな好きです。

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ロック、最近のバンドはColdplay くらいしか分かりません。
そういえば明日、新しいアルバム『Ghost Stories』が発売です。

注文してあるので、届くのが楽しみ。

クラシックだけでなくて、色々と聴きたいので、ロックで良いアルバムがあったら教えてください。

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誕生日の一日前、
黒い蝶とKANSAS のおかげで気持ちよい散歩ができました。

となれば、Kitakamakura Boon Bakery さんです。

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焼き立ての3種類のパンを買ってきました。

カレーパン、チーズとオニオン、レモンとブルーベリー ♪

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フランスパンの生地にレモンとブルーベリーのパン、とっても美味しかったです。ワインと一緒に美味しくいただきました。 ^^

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カンサスはLP は持っているのですが、 " Monolith " しかCD は持っていません。ほかのアルバムもCD で揃えてみようと思います。
heroherosr さん、ロックも良いですね ^^

そうそう、東慶寺さんのパンフレットが新しくなりました。東慶寺さんらしく、シンプルで素敵なパンフレットです。

" 2014/05/17 Kitakamakura Tokeiji & KANSAS " Monolith " "u
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横浜港の見える丘公園のバラとウチキパンとBOSTON_ LIFE,LOVE&HOPE:20140510 [横浜街歩き]

休み足りないぞーと思いつつ終わってしまったGW。

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4連休の後半は横浜は天気が悪く、相棒達を連れて散歩へ出かけるつもりだったのですが、家でおとなしくしていることに。

ケルトの封印は面白く読めたし(シグマフォースシリーズの中では一番面白いかもしれません)、CD も聴けたし、ワインもたくさん飲んだし、こういう過ごし方も好きですが、

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相棒たちを連れて一人でぶらり、音楽を連れての散歩は、じぶんには欠かせない楽しみです。

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ようやく、週末、お休み。

5月10日、moonshiner さんが教えてくださった情報で、とても気になっていた港の見える丘公園のバラ達に会いに出かけてきました。

京浜東北線で石川町まで。そして、元町の本通りを歩かずにわき道を 笑

この通りの感じが好きです。
朝だからよけいですが、静かで、細い道の上の電線たちもとても好き。
しばらくぶりの再開。

おやっ、魔女のポストも増えている?

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港の見える丘公園に着いてみると、5月らしい、清々しいブルースカイ~です。

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日差しの力が強くなって肌でバシバシっと直接感じるほどですが、

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5月の色彩はきびきびとしていて爽やか。 気持ちよい ♪

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ここにいて、その色彩に囲まれていると、心の中はバラ達の色に染まっていくようです。

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蝶たちも、元気にキビキビと飛び回っていて、なかなか写真を撮らせてくれません 笑

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色々な花が咲いているので、蜜の味も選び放題なのでしょうね。一ヶ所になかなかとどまっていてはくれません。

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しばらく、ファインダー越しに横浜のバラ達とご挨拶です。

いつも思うのですが、バラって写真に撮るのが難しいです。なかなか見た通りの感じには切り取ってこられません。

でも、でも、とても美しい花、横浜の花です。

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港の見える丘公園、
開港当時外国人の住んでいたところで、丘の上にイギリス軍が、下にはフランス軍が駐屯していたのだそうです。良い景色で住みやすいということで選ばれた場所だったのでしょうね。
さすが、お目が高い 笑

今でも、イギリス館とかフランス山等、当時をしのばせる名前が残っています。

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横浜の港をずうーーっと見渡せる景色は開放的、心地よい海風に吹かれながら青い空と海を見ていると、このまま、海風に乗って飛び立つことができそうに思えてきます。

鳥たちがうらやましい。

気持ちよいだろうな。

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港の見える丘公園、

じぶんの大好きな曲、オフコースの「秋の気配」で " 港が見下ろせる小高い公園 " とうたわれているところでもあります。

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オフコース、小田さんの曲は大好きで、カラオケに行くとよく歌いますが、
そう言えば、今年の7月に小田さんの新しいアルバムが発売されます。 既にHMV に予約済み、届くのが楽しみです。

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届いたら、Walkmanに入れて、ここに連れてきたいと思います。

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色々な花たちと一緒に1時間半くらい、ゆっくりと過ごしました。

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ここに来たらこれは外せません、山手111番館さんのバラソフト。 

開店と同時に頂きました。山手111番館さんの5月10日の最初のバラソフトです ♪

喉も乾いていたし、バシバシの日差しでうっすらと汗ばむほどの公園で頂いたバラソフト、外の椅子に座ってゆっくりといただきました。

ほんのりとバラの香り、今年のバラソフトもとっても美味しかったです。

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バラソフトを頂いたら、朝食を食べていなかったのに気が付きました。

朝食を買って帰ることに。

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港の見える丘公園のバラ達、満開一歩手前というところで、良い時に訪れることができました。moonshiner さん、ありがとうございました。

蕾もたくさんありましたから、しばらくの間、これからも楽しませてくれることでしょう。ぼくも、また来たいと思います。


気に入ってる、公園の主の木とバラ達に別れを告げてフランス山から元町に向かいました。

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風車も5月の風でゆっくりと回っています。

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フランス山は新緑と木漏れ日。

気持ちよくて、素敵な散歩になりました。

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ウチキパンさんで、3つパンを買いました。

チーズパン、ブリオーシュ・シュクレ、ミートパイ。

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パン屋さんの匂いも大好きな匂い。
お腹が空いていることを自覚してしまいましたので? この良い匂いには抗えそうになく・・・ ^^;

手で持っていると危険なので、デバックにしまって背中の方へ 笑

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Walkman には、クラシックも入れて行ったのですが、

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なぜか、ロックが聴きたくなり、

行きの京浜東北線から、BOSTON の11年ぶりの新譜 " LIFE,LOVE & HOPE " をずっと、
バラ達と会いながらもずっと聴いていました。

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発売されて、デビューの頃の勢いがないとか、BOSTON のサウンドじゃないとか、色々と言われていたアルバムですが、ぼくはとても良いと思います。

トム・ショルツまだまだ、元気って感じで嬉しい !!

デビュー当時が偉大過ぎて、そんな評価になってしまっているのではないかと思いますが、66歳でこんなにロック、ロックしているなんてすばらしいです。
BOSTONサウンド健在だと思います。

ポール・マッカートニーなんかもそうですが、ロックしている人はみんなお若い。

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心地よく、散歩できたのも、BOSTON サウンドのおかげかもしれません。

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全部で11曲入っていてみんな良い曲ですが、

ぼくは7曲目の Someday が好きです。女性ボーカルのキンバリー・ダームの透き通った声は天使の歌声。

Someday, when all the clouds are gone
  Life could just roll along
If all the skies were clear
  I would fly so far from here
But when there's nowhere else you can hide
  You can not let them take your pride
Ooh, don't let their hate get inside , cause

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ウチキパンさんの3つのパンと、帰りに成城石井さんで買ったワインで、遅い朝食? ランチをゆっくりといただきました。

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ワインとパンの組み合わせはやはり最高です。

それに、このワイン " CHATEAU SAINT-MARTIN 2012 " は安いのにタンニンの渋みも程よくておいしいワインでした。
売り切れないうちにもう一本買っておきます。

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今日も良い天気ですね。

どこかに出かけようかな? カメラを連れての散歩、この季節、とっても気持ち良いです。  ^^

" 2014/05/10 Minatonomieru Okakouen & BOSTON " LIFE,LOVE & HOPE" "
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プレGW _村上龍「55歳からのスローライフ」とみなとみらい散歩&5/2アナスターシア・エヴシナコンサート20140501&02 [好きなもの]

4連休の3日目です。

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昨日までアナスタシア・エヴシナさんのコンサート

そして、ラ・フォル・ジュルネと、

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クラシック漬けの3日間でした。

充実しまくりの3日間。

ちょっと贅沢をし過ぎかもしれませんが、一年で一回くらいはこういう贅沢、濃密な時間を過ごしても罰は当たらないですよね。

今日は、その余韻に浸りながら、部屋でゆっくりと過ごしています。

買っておいた本も読みたいし(ケルトの封印上巻を読んで下巻に取り掛かっています)、ヘンリク・グレツキの全集も届いてるのでCD も聴きたい。
天気が良ければ写真を撮りに行くつもりでしたが、横浜は小雨です。

これはこれで、良いです、天の神様。

ゆっくりと、したいことをする時間をありがとう。

いつもより、濃密な時を過ごせている気がします。

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ラ・フォルジュルネと4連休のことは、ブログにも後で残しておきたいと思いますが(リスさんとウラルフィルのチャイコの5番がすごかったです)、プレGW の5月1日と2日、みなとみらいに続けて行って来ました。

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1日はお休み。

ぶらりと、文庫本を抱えてみなとみらいに出かけました。
GW 中ですが、休みではないのでランドマークのくるくるのオブジェものんびりと、たゆたゆたゆ~。

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自然の中を歩くのもこころが落ち着きますが、

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こういう商業施設の中も、

人が少ないと、なんとなく、ゆっくり。こころはラルゴな感じ。広い空間のおかげなのでしょうか?

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ならば、ゆっくりと、ランドマークで遅めのランチです。 笑

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ビールを飲みながら文庫本を読ませていただきました。

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ここから眺めるドックヤードガーデンの眺めが好きです。

進水式に送られて、真っ白な雲を見ながら多くの船がここから大洋に出港していったのでしょう。
世界へと通じる第一歩の場所だったところ。

広い大海原を希望をいっぱい、全速力でまっすぐに疾走。色々な国の色々な港に立ち寄って、色々な美味しいビールを頂いたりして。 笑

冷たいビールを一口。 文庫本から目を移して、外の景色。

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文庫本は村上龍さんの「55歳からのスローライフ」。

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6月14日からNHKでドラマ化され放送されるようです。

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「結婚相談所」

「空を飛ぶ夢をもう一度」

「キャンピングカー」

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「ペットロス」

「トラベルヘルパー」

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どれも55歳以上

定年の後とか、子育てが終わった後の夫婦とかのお話、5編の短編集です。

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村上龍さんはあまり読んだことがなかったのですが、

この短編集は良かったです。特に、「結婚相談所」は志津子をどんな女優さんが演じて、ドラマがどんなふうに作られるのかとても楽しみになりました。

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旦那さんの定年退職後、熟年離婚をした中米志津子。

派遣でスーパーの売り場のマネキンをしながら暮らしていますが、とあるきっかけで結婚相談所に登録します。色々な人と出会い、元夫との再会も。

もう一度結婚したいと思いつつ、なかなか良い相手に巡りあえない時に、あるパーティーの夜、一つの出会いが・・・。

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5編の短編集、どれも良い出来で、ビールを飲みながらの読書は、かなりジーン。

人って、年をとって外見は変わっても精神は年を取らないのですね。主人公たちは20代や30代の頃と同じように恋をしたり、悩んだりします。

もうすぐ誕生日で、また年を一つ重ねてしまいますが、年を取るのも悪くないなって、思わせてくれる小説でした。

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みなとみらいからの帰り道、新緑がとてもきれいです。

初夏、清々しい空気。 

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そして、5月の2日です。

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恒例の? 天玉蕎麦を桜木町駅前の川村屋さんで頂いて( 変わらず美味しい ^^  )、

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横浜みなとみらいホールへ向かいました。

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じぶんのGW クラシックコンサートの第一弾です。

アナスタシア・エヴシナ バロック・クラシック・ロマン ― 巨星たちの音楽の時代

Bach         パルティータ 第1番変ロ長調 BWV825
Beethoven     ピアノソナタ Op.111 ハ短調
Rachmaninov   ピアノソナタ 第1番Op.28

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アナスタシア・エヴシナ
1987年ロシアのペルミ市に生まれ4歳からピアノを始めたのだそうです。現在はモスクワチャイコフスキー音楽院大学院コース最終学期に在籍中で、ロシア国内外でいくつかのリサイタルを開催しているとのこと。
日本でも過去にも何回か演奏会を開いているようですね。


19時、リサイタルがはじまり登場したアナスタシアさん、ピアノの脇できちんとお辞儀です。背筋ピーン。
真っ白な肌に藍色のドレスがステージで光っているかのよう。背も高い方なのではないかな?

本当に綺麗なピアニストさんです。

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ピアニストでなくてモデルでも食べて行けるかもしれない、天は二物を与えてしまったな~。
感じはテニスプレイヤーのシャラポワに似ているかもしれません。

演奏が始まり、Beethoven の辺りで分かってきたのですが、演奏スタイルはかなり豪快。

目は薄く閉じられて、真剣な表情( 前から2番目の席でしたので表情もばっちりでした )、ガンガンと腕、体全体で演奏していきます。そういえば、二の腕もシャラポワ並みかもしれない。

3つの曲の中ではやはり、ラフマニノフが一番素敵でした。スタイルに合っています。
結構、長い曲ですが、それを長いと感じさせません、この曲にオケのパートを付けたらコンチェルトになるかもしれないと思うほどの熱演。

まだ26歳と若いから、今はこれでいいのかなと思いました。
きっと、もう少し年を取って色々と経験すると、緩徐楽章がもっと歌えるようになって、もっともっと素晴らしいピアニストになるのでは。

アナスタシアさん、これからが楽しみなピアニストです。

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アンコールも一曲弾いてくれましたが、「メッドネルアラリミニシェンサ」という曲でした。

どういう曲なの ?

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今年のGW のクラシックコンサート第一弾、アナスタシアさんのピアノコンサートはとってもきれいでした。
いえいえ、良い演奏でした 笑

と、ちょっと欲張って2日分書いてしまい長くなってしまいましたが、4連休前のプレGW はこんな感じでスタートしたのでした。

連休も5日と6日とあと2日です。4日間ではなくて、もう少し長ければよかったけれど・・・ゆっくりと、でも色々と楽しみたいと思います。

" 2014/0501&02 Yokohama Minatomirai &Anastasiya Evsina "曲で
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横浜みなとみらいでビール&テルマエ・ロマエⅡ:20140429 [横浜街歩き]

ふうーっ、美味い !!

芳醇にキラキラと輝く深い色合い、グラスに付いた冷たい無数の水滴たち、
真綿のようにやわらかく、クリームのようにきめ細かいふわふわの泡に口づけして、

更にゆっくりとグラスを傾けると、良く冷えた黄金色のネクタルが喉をすうーっと落ちていきます。

至福の一時 笑

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休みの日に昼間から飲むビールの味は格別。

ナシ・ゴレン、ひき肉たっぷりの揚げオムレツ、

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若鶏の唐揚フライドココナッツ和え etc etc ・・・をつまみにしてくいくい。

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もちろん、一杯では足りませんでした。

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飛び石連休の29日、
映画「テルマエ・ロマエⅡ」を見て、大笑いをした後に、みなとみらいワールドポーターズのインドネシア料理 " Surabaya " さんで遅いランチを頂きました。

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シナリオ的には、前作の方が良かったと思いますが、古代ローマに草津をまねた温泉ユートピアが出来上がり、ローマ風にアレンジされた湯もみのお姉さん、ラーメンや餃子、ウォータースライダー等のちょっととぼけた感じに大笑い。

その他にも相変わらずのギャグ満載で、北島三郎「与作」の「ヘイヘイホー」を、屈強な兵士たちが温泉につかりながら歌う
能の地歌のようなバリトン合唱には、思わず吹き出してしまいました。

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映画は好きでTSUTAYA で借りてDVD は良く見るのですが、映画館には一年に一度行けば良いくらい。
それが、今年はすでに2回も足を運んでいる。

銀の匙、テルマエ・ロマエⅡ、

アナと雪の女王とか流行っているヒット作をわざと外して見ているような気もしないではないですが、
日本映画、肩の凝らない作品も良いですね。

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映画と言えば、先日BSで放送された「愛情物語」、タイロン・パワー、キム・ノヴァクの古い映画ですが、録画しておいたので、懐かしく見ていたら、なぜか途中で録画が途切れていました。

せっかく良いところだったのに、消化不良のような感じになっています。

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GW 色々とやりたいことがありますが、「愛情物語」を最後まで見ること。
これも、やりたいことの一つになっています。

オールドムービー、久しぶりに見たら、カットのワンシーン etc etc がとってもアート。

写真になったらすごいなと思う撮り方ががいくつもあって、そんなところも新鮮でした。

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映画、良いですね。

映画館で見るのもよし、部屋でのんびりと寝転がりながら見るのもよし。

なんて、考えていたら、オードリー・ヘップバーンの「ティファニーで朝食を」とか、ピーター・オトゥールの「アラビアのロレンス」とか、チャールトン・ヘストンの「ベン・ハー」、ジョン・ウェインの「黄色いリボン」とか古い映画を思い出しました。
昔の映画も良かったな。個性的な映画スターがたくさんいました。
これらのオールドムービーもまた見たいな。

でも、先ずは「愛情物語」を最後までです。 

" 2014/04/29 Yokohama Minatomirai & THERMAE ROMAE Ⅱ "
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北鎌倉東慶寺と浄智寺のシャガ&ボレットのラフマニノフPコン2番:20140426 [鎌倉]

いよいよゴールデンウィークです。

今年のカレンダーは、休日がうまくつながっていないので、連休は少なめ。
じぶんと同じように、通常土日が休みの方だと、3日から6日までの4連休が最大ということになるのでしょうが、それでも休みが多いのはうれしいですね。

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やりたいことがいっぱいあります。

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コンサートは2日から4日までで4つ。 
ラ・フォル・ジュルネで、ラフマニノフのピアノコンチェルト第2番、チャイコフスキーの交響曲第5番、ショパンのチェロソナタ。
そして、アナスタシアさんで、バッハとベートーベンと、ラフマニノフ ♪ とっても楽しみ。

本も塩野七生さんの「皇帝フリードリッヒ2世の生涯」の下巻
村上龍さんの「55歳からのハローライフ」
ジェームズ・ロリンズ シグマフォースシリーズ「ケルトの封印」を用意しました。

【ハナニラ】
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泊りがけで出かける予定はありませんが、写真も少しまとめて撮りにいきたい。

新緑がピカピカと光る良い季節。 5月はじぶんの誕生日の月でもあります。
昼間っから美味しいビールを頂きながら(笑)、ゆっくりと、そしてたっぷり、楽しみたいと思います。

縁側とかに寝転んで、冷たいビールを飲みながら本を読めるといいのになぁ~ (ないものねだり)。

【オキナソウ】
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気になっていた花がありました。

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先週、東京都美術館に「バルテュス展」を見に行った際に、上野公園にシャガがたくさん咲いているのを見つけました
(バルテュスに付いてもアップしようと思うのですが、まだ良く消化できていません。バルテュスは単なるロリータコンプレックス、エロなのか? そこには何があるのか? まだ良く分かりません。)。

カメラは持っていったので、何枚かは写真を撮ってきましたが、北鎌倉のシャガがとても気になっていました。

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シャガ、iris japonica アヤメ科アヤメ属。

鎌倉に散歩に出かけるようになって知った花です。東京都では準絶滅危惧種に指定されているそうです。
家の周りではあまり見かけない花。

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4月26日土曜日、

E-510とE-520 をディバックに突っ込んで、横須賀線に飛び乗りました。

Walkman にはラフマニノフのピアノコンチェルト第2番。 大好きな曲を連れて出かけました。

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北鎌倉に降り立てば、ぽかぽかと良い天気。
桜は終わってしまったけれど、生まれたての新緑の中にいるだけで心がどんどん軽くなっていきます。

北鎌倉の道を一歩歩けばその度に、新緑のフィルターの威力でしょうか、いらないものがどんどん浄化されていくかのよう。
忙しくてバタバタしていて、気が付かないうちに色々とたまっていたのかもしれない。

ラフマのピアノも、軽くなった心に更に大切なものを注ぎ込んでくれるようです。
やっぱり家で酒だけいただいていてもダメですね。 笑

新緑がいっぱいの東慶寺では、たくさんの種類の花たちが迎えてくれました

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ハナニラ、オキナソウ、紫色の可愛い十二単、鮮やかな紅色の大葉紅柏 、カタクリ etc etc ・・・。

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東慶寺、

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いつの間にか少し強くなった早朝の光は、初夏の色たちをくっきりと鮮やかに輝かせていました。

大葉紅柏の赤色、十二単の紫色、素敵な色です。 初夏の太陽の光だけが輝かせることのできる色、この時だけの色は、
また、新しい緑によく映えます。

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そして、シャガ。

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東慶寺では、ミツマタの大きな樹の横のところと、 用堂尼墓の階段のところにたくさん咲いています。

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この花を一番初めに知ったのは、鎌倉の妙本寺でした。

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北条氏に滅ぼされた比企一族の墓がある妙本寺。

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鎌倉のお寺には、政争により滅ぼされたものたちの慰霊のために建立されたものがいくつかあります。

妙本寺もその一つ。

今、ぼくらが訪れて、綺麗に咲く花たちを写真に撮ったり、じっと眺めて愛でたり・・・・。でも、古には、そこで大きな戦があったりしたのですね。

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妙本寺で、墓のそばでひっそりと咲くシャガの花を初めて見てから、北条氏に滅ぼされた比企一族と源頼家の嫡男の一幡(母は比企一族です)のことを、この真っ白で、紫と黄色の模様のある花を見ると、思うようになりました。

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シャガ、自分にとっては少し悲しい思いのする花になりました。

でも、白い花はそんなことに関係なく、
今年も、清々しい初夏の青空の下で綺麗に咲いています。

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東慶寺のシャガ、朝の木漏れ日を浴びて、真っ白に輝いていました。

まるで中から光を放っているかのよう。

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もう一ヶ所、会わねばならない北鎌倉のシャガたちがいます。

東慶寺を後にして、2台のカメラ、相棒を肩に提げててくてくと歩きます。北鎌倉はたくさんのお店はありませんが、それでも特徴のある飲食店、雑貨店等のお店がちらほら。
ウインドウを覗きながらのそぞろ歩きも楽しいです。

おちゃめなネコ君も見つけました (笑)

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この季節、見逃してはならないのは、浄智寺の山門前のシャガたちも。

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古く角が丸くなった石段の両側に、たくさんのシャガが群生しています。

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左右の大きな木々の間から差し込んでくる木漏れ日にあたって、シャガが純白に輝いています。

木漏れ日とシャガ、素敵な取り合わせ。

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この日Walkman に入れて連れて行ったラフマニノフは、

ホルヘ・ボレット(Jorge Bolet 1914/11/15 - 1990/10/16)のラフマニノフ、ピアノコンチェルト第2番でした。

ボレットはキューバ出身のピアニストですが、今まで一度も聴いたことがありませんでした。
HMV を眺めていたら、ラフマニノフのコンチェルト2番と3番をカップリングしたものが出ていたので、一度は聴いてみようかと、軽い気持ちで? 注文しておいたもの。

それがちょうど届いたので連れて行きました。

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巷では、ラフマニノフの2番の演奏はリヒテルのものが良いとか、アシュケナージが良いとか言われていて、聴く人それぞれに名盤があるようです。皆さんはどなたの演奏がお好きでしょうか?

じぶんは小澤さんとツィマーマンの演奏が一番好きです。

演奏はとてもロマンチック、ラフマニノフにしては繊細過ぎるかもしれないけれど、ピアノの音色が澄んでいてとても美しい。
いつ聴いても、ツィマーマンのピアノに感動してしまいます。

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でも、散歩しながら聴いて、ボレットの演奏もとても好きになりました。

演奏が始まると、あまりのテンポの遅さにあれっ? と思い、
このテンポではどこかでピアノとオケのバランスが破綻してしまうのではないかと心配するほど。

でも、崩れるどころか、演奏が進んでいくほどボレットのピアノの音色、デュトワ(指揮はシャルル・デュトワ、演奏はモントリオール)の指揮するオケの響きが心にしみてきました。
ラフマのPコン2番は、こういう演奏で、テンポで良いのではないかと、ボレットの演奏に納得です。

強弱、鳴らすべきところは鳴らし静かにささやくべきところではささやく・・・。
情感が込められたピアノの音色、ボレットのピアノの音色はいぶし銀の音色、遅めのテンポでうねるようなメロディーはとてもロマンチック。
デュトワは対抗するのではなく、巨匠ボレットに共感し演奏を一緒に作り上げようとしているようです。

シャガをファインダー越しに見ながらラフマニノフのコンチェルト2番をずっと聴いていました。

しばらくツィマーマンの演奏ばかり聴いていたじぶんのラフマのPコン2番に、新しい選択肢が加わりました。

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早速、ボレット演奏のCD を何枚かHMV に注文です。連休明けになるようですが、3枚ほど届く予定。楽しみ。


鎌倉鬼瓦シリーズ ? です。浄智寺の鬼瓦、少し古いものなのでしょう、角が折れています。
でも、迫力ある鬼瓦です、眉毛がチャーミング 笑。

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26日、プレ連休の土曜日、気になっていた北鎌倉のシャガに会ってくることができました。

散歩とブログを始めて知ったものが幾つかあります。

それまでは花の名前もろくに知りませんでした。何を見てそれまで生きてきたのかと? じぶんでも疑問に思うほど。

そして、初めて見た場所や印象等と、それらが強くじぶんの中でつながっているものが幾つかあります。

シャガの花たちと妙本寺、ノウゼンカズラと麩饅頭と明月院通りの小川、
井上ひさしの東慶寺花だよりと梅の花 etc etc ・・・。

これからも、自分なりのこういうものを幾つか増やせていけたら良いなと改めて思いました。

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北鎌倉の帰りに、成城石井でブラジルワインを初めて買ってみました。飲むのも初めて。

ラベルにはFIFA ワールドカップのマークが入っています。
日本はどこまでいけるかな? つぼにはまると強そうなのですが。香川、本田、長友頑張れ~ !!

ワインは、濃厚で、甘さを感じました。
のども渇いていたし、雪印6Pチーズをつまみにして、クイクイ。
ブラジルワイン、もう一本買ってもいいかな。

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5月はじぶんの誕生月です。少し早いけれど、プレゼントに時計をもらいました。
この前、自分でも買ったので短い期間で腕時計が2つ増えました。
この時計もシンプルなデザインで気に入っています。

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さてと、ワインを頂きながら、本を読むことにします。先ずは、塩野七生さんのフリードリッヒ2世から。
歴史もの好きです。 カエサルのガリア戦記も読み返しましたが、面白かった。 ^^

" 2014/04/26 Kitakamakura Tokeiji & Jyochiji & Rachmaninov Piano Concerto No.2 Bolet "

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