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北鎌倉東慶寺と浄智寺のシャガ&ボレットのラフマニノフPコン2番:20140426 [鎌倉]

いよいよゴールデンウィークです。

今年のカレンダーは、休日がうまくつながっていないので、連休は少なめ。
じぶんと同じように、通常土日が休みの方だと、3日から6日までの4連休が最大ということになるのでしょうが、それでも休みが多いのはうれしいですね。

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やりたいことがいっぱいあります。

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コンサートは2日から4日までで4つ。 
ラ・フォル・ジュルネで、ラフマニノフのピアノコンチェルト第2番、チャイコフスキーの交響曲第5番、ショパンのチェロソナタ。
そして、アナスタシアさんで、バッハとベートーベンと、ラフマニノフ ♪ とっても楽しみ。

本も塩野七生さんの「皇帝フリードリッヒ2世の生涯」の下巻
村上龍さんの「55歳からのハローライフ」
ジェームズ・ロリンズ シグマフォースシリーズ「ケルトの封印」を用意しました。

【ハナニラ】
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泊りがけで出かける予定はありませんが、写真も少しまとめて撮りにいきたい。

新緑がピカピカと光る良い季節。 5月はじぶんの誕生日の月でもあります。
昼間っから美味しいビールを頂きながら(笑)、ゆっくりと、そしてたっぷり、楽しみたいと思います。

縁側とかに寝転んで、冷たいビールを飲みながら本を読めるといいのになぁ~ (ないものねだり)。

【オキナソウ】
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気になっていた花がありました。

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先週、東京都美術館に「バルテュス展」を見に行った際に、上野公園にシャガがたくさん咲いているのを見つけました
(バルテュスに付いてもアップしようと思うのですが、まだ良く消化できていません。バルテュスは単なるロリータコンプレックス、エロなのか? そこには何があるのか? まだ良く分かりません。)。

カメラは持っていったので、何枚かは写真を撮ってきましたが、北鎌倉のシャガがとても気になっていました。

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シャガ、iris japonica アヤメ科アヤメ属。

鎌倉に散歩に出かけるようになって知った花です。東京都では準絶滅危惧種に指定されているそうです。
家の周りではあまり見かけない花。

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4月26日土曜日、

E-510とE-520 をディバックに突っ込んで、横須賀線に飛び乗りました。

Walkman にはラフマニノフのピアノコンチェルト第2番。 大好きな曲を連れて出かけました。

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北鎌倉に降り立てば、ぽかぽかと良い天気。
桜は終わってしまったけれど、生まれたての新緑の中にいるだけで心がどんどん軽くなっていきます。

北鎌倉の道を一歩歩けばその度に、新緑のフィルターの威力でしょうか、いらないものがどんどん浄化されていくかのよう。
忙しくてバタバタしていて、気が付かないうちに色々とたまっていたのかもしれない。

ラフマのピアノも、軽くなった心に更に大切なものを注ぎ込んでくれるようです。
やっぱり家で酒だけいただいていてもダメですね。 笑

新緑がいっぱいの東慶寺では、たくさんの種類の花たちが迎えてくれました

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ハナニラ、オキナソウ、紫色の可愛い十二単、鮮やかな紅色の大葉紅柏 、カタクリ etc etc ・・・。

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東慶寺、

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いつの間にか少し強くなった早朝の光は、初夏の色たちをくっきりと鮮やかに輝かせていました。

大葉紅柏の赤色、十二単の紫色、素敵な色です。 初夏の太陽の光だけが輝かせることのできる色、この時だけの色は、
また、新しい緑によく映えます。

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そして、シャガ。

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東慶寺では、ミツマタの大きな樹の横のところと、 用堂尼墓の階段のところにたくさん咲いています。

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この花を一番初めに知ったのは、鎌倉の妙本寺でした。

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北条氏に滅ぼされた比企一族の墓がある妙本寺。

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鎌倉のお寺には、政争により滅ぼされたものたちの慰霊のために建立されたものがいくつかあります。

妙本寺もその一つ。

今、ぼくらが訪れて、綺麗に咲く花たちを写真に撮ったり、じっと眺めて愛でたり・・・・。でも、古には、そこで大きな戦があったりしたのですね。

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妙本寺で、墓のそばでひっそりと咲くシャガの花を初めて見てから、北条氏に滅ぼされた比企一族と源頼家の嫡男の一幡(母は比企一族です)のことを、この真っ白で、紫と黄色の模様のある花を見ると、思うようになりました。

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シャガ、自分にとっては少し悲しい思いのする花になりました。

でも、白い花はそんなことに関係なく、
今年も、清々しい初夏の青空の下で綺麗に咲いています。

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東慶寺のシャガ、朝の木漏れ日を浴びて、真っ白に輝いていました。

まるで中から光を放っているかのよう。

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もう一ヶ所、会わねばならない北鎌倉のシャガたちがいます。

東慶寺を後にして、2台のカメラ、相棒を肩に提げててくてくと歩きます。北鎌倉はたくさんのお店はありませんが、それでも特徴のある飲食店、雑貨店等のお店がちらほら。
ウインドウを覗きながらのそぞろ歩きも楽しいです。

おちゃめなネコ君も見つけました (笑)

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この季節、見逃してはならないのは、浄智寺の山門前のシャガたちも。

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古く角が丸くなった石段の両側に、たくさんのシャガが群生しています。

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左右の大きな木々の間から差し込んでくる木漏れ日にあたって、シャガが純白に輝いています。

木漏れ日とシャガ、素敵な取り合わせ。

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この日Walkman に入れて連れて行ったラフマニノフは、

ホルヘ・ボレット(Jorge Bolet 1914/11/15 - 1990/10/16)のラフマニノフ、ピアノコンチェルト第2番でした。

ボレットはキューバ出身のピアニストですが、今まで一度も聴いたことがありませんでした。
HMV を眺めていたら、ラフマニノフのコンチェルト2番と3番をカップリングしたものが出ていたので、一度は聴いてみようかと、軽い気持ちで? 注文しておいたもの。

それがちょうど届いたので連れて行きました。

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巷では、ラフマニノフの2番の演奏はリヒテルのものが良いとか、アシュケナージが良いとか言われていて、聴く人それぞれに名盤があるようです。皆さんはどなたの演奏がお好きでしょうか?

じぶんは小澤さんとツィマーマンの演奏が一番好きです。

演奏はとてもロマンチック、ラフマニノフにしては繊細過ぎるかもしれないけれど、ピアノの音色が澄んでいてとても美しい。
いつ聴いても、ツィマーマンのピアノに感動してしまいます。

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でも、散歩しながら聴いて、ボレットの演奏もとても好きになりました。

演奏が始まると、あまりのテンポの遅さにあれっ? と思い、
このテンポではどこかでピアノとオケのバランスが破綻してしまうのではないかと心配するほど。

でも、崩れるどころか、演奏が進んでいくほどボレットのピアノの音色、デュトワ(指揮はシャルル・デュトワ、演奏はモントリオール)の指揮するオケの響きが心にしみてきました。
ラフマのPコン2番は、こういう演奏で、テンポで良いのではないかと、ボレットの演奏に納得です。

強弱、鳴らすべきところは鳴らし静かにささやくべきところではささやく・・・。
情感が込められたピアノの音色、ボレットのピアノの音色はいぶし銀の音色、遅めのテンポでうねるようなメロディーはとてもロマンチック。
デュトワは対抗するのではなく、巨匠ボレットに共感し演奏を一緒に作り上げようとしているようです。

シャガをファインダー越しに見ながらラフマニノフのコンチェルト2番をずっと聴いていました。

しばらくツィマーマンの演奏ばかり聴いていたじぶんのラフマのPコン2番に、新しい選択肢が加わりました。

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早速、ボレット演奏のCD を何枚かHMV に注文です。連休明けになるようですが、3枚ほど届く予定。楽しみ。


鎌倉鬼瓦シリーズ ? です。浄智寺の鬼瓦、少し古いものなのでしょう、角が折れています。
でも、迫力ある鬼瓦です、眉毛がチャーミング 笑。

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26日、プレ連休の土曜日、気になっていた北鎌倉のシャガに会ってくることができました。

散歩とブログを始めて知ったものが幾つかあります。

それまでは花の名前もろくに知りませんでした。何を見てそれまで生きてきたのかと? じぶんでも疑問に思うほど。

そして、初めて見た場所や印象等と、それらが強くじぶんの中でつながっているものが幾つかあります。

シャガの花たちと妙本寺、ノウゼンカズラと麩饅頭と明月院通りの小川、
井上ひさしの東慶寺花だよりと梅の花 etc etc ・・・。

これからも、自分なりのこういうものを幾つか増やせていけたら良いなと改めて思いました。

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北鎌倉の帰りに、成城石井でブラジルワインを初めて買ってみました。飲むのも初めて。

ラベルにはFIFA ワールドカップのマークが入っています。
日本はどこまでいけるかな? つぼにはまると強そうなのですが。香川、本田、長友頑張れ~ !!

ワインは、濃厚で、甘さを感じました。
のども渇いていたし、雪印6Pチーズをつまみにして、クイクイ。
ブラジルワイン、もう一本買ってもいいかな。

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5月はじぶんの誕生月です。少し早いけれど、プレゼントに時計をもらいました。
この前、自分でも買ったので短い期間で腕時計が2つ増えました。
この時計もシンプルなデザインで気に入っています。

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さてと、ワインを頂きながら、本を読むことにします。先ずは、塩野七生さんのフリードリッヒ2世から。
歴史もの好きです。 カエサルのガリア戦記も読み返しましたが、面白かった。 ^^

" 2014/04/26 Kitakamakura Tokeiji & Jyochiji & Rachmaninov Piano Concerto No.2 Bolet "

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女のいない男たち_村上春樹&Beatles サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド:20140420 [好きな本]

金曜日は名古屋に出張でした。

昼は名古屋駅地下のエスカで、久しぶりにひつまぶしを食べようと思ったのですが、わぁ~~。
昼時で行列ができています。

少ししか時間がないので、いつもの海老どてさんで、海老フリャ~ ♪ これはこれで、名古屋の味です。うみゃ~ !!

しかし、ブロガーにあるまじき・・・カメラを忘れてしまいました。海老フリャ~の写真はなしです

と言うことで? 写真は、先週、みなとみらいの" イル・ド・テラス " さんで頂いたランチの写真なのです ^^;

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いえ、

いえいえ、それよりも、2014年4月18日は、

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9年ぶりの短編小説集、村上春樹さんの「女のいない 男たち」の発売日でした。

もうあれから9年も経つんだ・・・。

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新幹線に乗る前に、本屋さんに立ち寄り、「女のいない 男たち」を無事にゲット。

名古屋に行く間も「のぞみ」の中で、ずっと、

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ずっと、ずっと、待ちに待った村上春樹さんの新刊を楽しませてもらいます。

もちろん帰りも。 時間のある限り、とにかく読みたかった。


「東京奇譚集」も良い短編集でしたが、

今回の「女のいない 男たち」、とても気に入りました。

もしかすると、去年の長編「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」よりも、村上春樹さんらしい作品かもしれないと思いました。

「ドライブ・マイ・カー」
「イエスタデイ」
「独立器官」
「シェエラザード」
「木野」
「女のいない男たち」

珠玉の6編です。

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なくした奥さんの浮気相手に(浮気という感じではないです)近づいて、満ち足りた夫婦であったはずなのに・・・なぜ、
そんなことになったのか、話の中から探ろうとする老俳優の「ドライブ・マイ・カー」。
ぼくはタバコは吸わないのですが、マルボロがやけに吸いたくなります。

田園調布に住んでいるのに、関西弁を完璧にマスターした浪人生と、その幼馴染の上智大女子大生、そして、じぶん。 
「イエスタディ」。

「その夢のこと、まだ覚えていたのね」
「なぜかよく覚えている」
「他人の夢のことなのに」
「夢というのは必要に応じて貸し借りできるものなんだよ、きっと」  113ページを読んでじーーん。

春樹さん、良いな。

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でも、
一番良いと思ったのは、「木野」。

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「木野」は、村上春樹さんらしい作品。

海辺のカフカとか、ノルウェーの森とか、大好きな作品の正統な子供のような感じがしました。

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武蔵野のとある駅から離れたところにある Bar 木野。

出張から一日早く帰ったために、奥さんと会社の友達との浮気の現場を見てしまい、離婚することになった木野。
会社も辞め、開いたBar。

灰色の雌猫と、柳の精?の青年、 Jazz のレコード。 こじんまりと居心地の良いお店。

でも、
ある日、気が付くと、灰色の猫は帰ってこなくなって、Bar の周りには今まで見たことのない、両義性を表すヘビたちが現れるようになり、柳の精の青年から「できるだけ遠くへ」と。

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春樹さんが前書きで書いている通り、6編の中で最も推敲を重ねた作品だけあって、一度読んだだけでは難解な作品だと思いました。

既に3回め 笑

でも、これが村上春樹作品、 読みごたえあります。

本は好きで色々と読みますが、やはりストーリーが良くて、文が上手くて上品というと、何人かの作家に限られてしまいます。
日本文学では、村上春樹さん、藤沢周平さん、石田衣良さん、井上靖さん etc etc ・・・が好きです。
最近では、神様のカルテの夏川草介さんが良いかな。

「女のいない 男たち」、男のじぶんが読む感じと、女性が読む感じとではきっと違うのでしょうね。 それっておもしろい。
そして、今度は春樹さんに「男のいない 女たち」も書いてもらわないといけないのかなと思いました。 笑

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春樹さんのこの小説読んでいたら、無性にBeatles が聴きたくなりました。

短編集の一つ目と二つ目ののタイトルも、「ドライブ・マイ・カー」、 「イエスタデイ」なのです。

それも無性に、サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドが聴きたくなり、CD は持っていなかったので、HMV でポチッ。
今日、届きました。

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド、良いアルバム。

今日は、上野まで「バルテュス展」に行ってきました。とても面白い展覧会でした。
機会があればブログにも書きたいと思っていますが、図録を買ってきたので、これから " サージェント・ペパーズ " を聴きながらゆっくりと眺めたいと思います。

" 2014/04/18 Murakami Haruki Onnanoinai Otokotachi & Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band "

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Bartok Violin Concerto No.1 Isabelle Faust & 日曜日のコーヒー:20140413 [音楽]

横浜港に日の出を見に行こうと思ったのですが、

なんだか疲れていて、結局出かけられませんでした。 4月は何かと飲む機会が多く、先週も何回も。

体の中からトトト ツーツーツー、休みたいとの信号が発せられています。

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来週も飲み会が3回あるし、飲むのは嫌いではないのですが、胃の調子を整えておかないと。

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今日はおとなしく部屋で過ごそうと、コーヒー豆をコリコリ。

「喫茶店タレーランの事件簿」の切間美星さんほどにはうまく挽けないけれど、切間美星さんが師匠から教わったように、

「ただただおいしくなりますように」それだけを考えて、コリコリコリ。

友達から頂いたコーヒー豆を挽きながら、バルトークのヴァイオリン協奏曲第1番。

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  ヴァイオリン   イザベル・ファウスト
  指揮        ダニエル・ハーディング
  オーケストラ   スウェーデン放送交響楽団

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現代の有数な実力派ヴァイオリニスト、イザベル・ファウストの新譜です。

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バルトークには2曲のヴァイオリン協奏曲がありますが、一番はバルトーク(1881-1945)の死後1956年に発見されるまで存在が知られていなかった作品。

若いころの作品で、あこがれていた? 女性ヴァイオリニスト、ゲイエル・シュテフィに献呈されたのですが、一度も演奏されずに彼女の死後、遺品の中から発見されたのだそうです。

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それって、せっかく作曲したバルトークに対して、あまりにあまりな・・・なんて思いますが、男女の恋心なんてこんなものなのでしょうか?

作曲家の一方的な片思いって、モーツァルトにもその他の作曲家にもありますね。芸術家って惚れやすいのかな? それでいてアプローチが下手なのかも?

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うーん、良い匂いです ♪

世界の中で一番好きな匂いは、コーヒーを挽く時の匂いかもしれません。 ドリップのペーパーに移してお湯をゆっくり注いでコーヒーのやわらかなボールを作っていきます。

ふわっとしたコーヒーの小さなボール。 崩さないよう、あとは少しずつお湯を注いで。

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「カフェ、それは悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純で、まるで恋のように甘い」
シャルル=モーリス・ド・タレーラン=ペリゴール

注いだお湯が、タレーランの言葉を借りれば、悪魔のように黒くなって落ちていきます。
悪魔の色だけれど、でもその味は恋のように甘い ♪

バルトークのゲイエル嬢への恋心は報われなかったようですが、コンチェルトは天使のように純で、まるで恋のように甘い。
イザベル・ファウストのヴァイオリン、1704年製のストラディヴァリウス「スリーピング・ビューティ」が奏でる音色は艶があって透明、とても綺麗です。

イザベル・ファウストはこの曲を「ラブソング」って言っているようですが、確かに第一楽章は抒情的、最後の方の旋律は特に美しいです。

「バルトークさん、恋しているね」。 

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切間美星さんほどには上手く淹れられなかったけれど、「おいしくなれ」と思ったせい?

それとも、ストラディヴァリウス「スリーピング・ビューティ」の美声のおかげでしょうか?

美味しいコーヒーを頂くことができました。

昨日は仕事だったし、今日はゆっくり過ごそう。 びろーーんと羽を伸ばします。

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「喫茶店タレーランの事件簿」も3冊目です。いつもとは違った感じですが、切間美星さんの推理はいつも通り。
コーヒーを飲みながら、バルトークのコンチェルトを聴きながらどうぞ 笑

写真は以前撮ってぼつにしておいたものです。のせる写真がないので ^^;
" 2014/04/13 Bartok Violin Concerto No.1 Isabelle Faust & Sleeping Beauty "
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北鎌倉円覚寺の桜&光則寺の海棠&長谷寺と長兵衛さんの元祖鎌倉丼_Beethoven Piano Sonata No.32:20140406 [鎌倉]

仕事の合間に、ちょっと息抜き。

コーヒーを飲みながら何気なく窓から見下ろすと、外の景色は薄ピンク色でいっぱいになっていました。
春らしい暖かな夕暮れ。

桜たちのセンサーはとても繊細なのですね。

朝は灰色の枝たちの色だったのに、時間がハイスピードで送られたかのようで、びっくりしました。

空を流れていく雲もですが、改めて気が付く時があります。
自然って刻々と変わっていて留まってはいないのだな。4月、季節の変わるスピードはかなりのものなんだなと。

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薄いピンク色の花が、4月の街をどんどん華やかにしていくのを見ていて、

それからは毎日、桜のことばかり考えていました。

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先週は2日続けて雨が降ってしまうし、花びらが道路に落ちているのを見ると、今年はきちんと会う前に終わってしまうのではと心配ばかり。

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4月5日土曜日はいつもより早く目が覚めました。

コーヒーだけ飲んで、何だかそわそわ待ちきれずに、7時過ぎに家を飛びだしました。

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カメラを2台と広角レンズを替えに持って、文庫本は「喫茶店タレーランの事件簿3」。

Walkman には、ベートーベンのピアノソナタ No.32 。

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これから授業なのかな? それとも部活? 学生服姿の高校生がたくさん降ります。
彼らに混ざって北鎌倉の駅の改札口から出ると、左手に綺麗な桜が一本。朝日を浴びて花びらがきらきら輝いていました。
北鎌倉の桜、どうにか間に合ったようです。

円覚寺は4月から10月までは8時の開門です。流石にこの時間だと山門の石段を登っていく人も多くはありません。

横浜とはまた違った北鎌倉の空気を胸いっぱいに吸い込んで気持ち良い。

あっ、じぶんは花粉症でした。 ^^;

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木曜日金曜日と悪天候でしたから、円覚寺の桜も散り始めていて、葉も出始めていました。

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それでも、いいなぁ~。

来て良かったなぁ~。 

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この日も不安定な天気になるとの予報の通り、雲がかなりの速さで流れていて、陽が差したり曇ったりの天気でしたが、
花たちと一緒にいられる、この春の日を共有できていると思うだけで、自然に心が明るく軽くなります。

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でも、ほんとうは、
もう少し、一緒にいて欲しいと思うのです。

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じっと我慢して、寒い中を少しずつ咲いていく梅と違って、桜は不意を突かれるくらい急に咲いて、

何かにせかされるように散って行ってしまいます。

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華やかなピンク色の色彩をぼくらの心の奥にまで焼き付けて。

それって、少しずるい。

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気が付けば、 4月。

4月から仕事も立場もちょっとだけ変わりました。
自然だけではなく人間界も4月は変化の大きい月。

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温度も高くなってきたし、インドアの生活から抜け出し部屋からそろそろ飛び出したいと思います。活動開始 !!

ゴールデンウィークも近くなって、大好きなクラシックのお祭り、ラ・フォル・ジュルネももうすぐです。

今年もチケットを何種類かゲットしました。

ラフマのピアノコンチェルトNo.2 、

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チャイコフスキーの交響曲第5番と、ショパンのチェロソナタと好きな曲ばかり。
有楽町の東京フォーラムでのコンサートがとても楽しみ。

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その前に、ラ・フォル・ジュルネとは別に、5月2日のみなとみらいのコンサートのチケットも買いました。ゴールデンウィークは泊りがけでは出かけられません。音楽三昧のお休み 笑

ロシアの美人ピアニスト アナスタシア・エヴシナさんのコンサート。ビリスさんのコンサートに行った時にチラシをもらって
一目惚れしてしまいました ♪

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ほんとにきれいなピアニスト。 ピアニストの方って美人さんが多いですよね。

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アナスタシア・エヴシナ
1987年ロシア生。4歳からピアノを学び始め、現在、モスクワチャイコフスキー音楽院在籍。

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演奏曲
バッハ パルティータ 第1番変ロ長調 BWV825
ベートーベン ピアノソナタ ハ短調 Op.111
ラフマニノフ: ピアノソナタ 第1番 Op.28

アナスタシアさんに会えるのが、いえいえ、素敵な演奏が楽しみです。 笑

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Walkman のルドルフ・ゼルキンのベートーベンピアノソナタを聴きながら円覚寺の境内を散策です。

桜たちの写真を撮っていると心が温かくなって、エネルギー充填120% に。

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この季節、気になるところがもう一ヶ所あります。

予定ではなかったのですが、横須賀線に乗って一駅、鎌倉駅で江ノ電に乗り換えて、長谷の光則寺まで足を伸ばしました。

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桜のピンクよりもう少し濃いピンク色、
つぼみがサクランボウのようにチャーミング、

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鎌倉光則寺の花海棠です。

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光則寺には立派な花海棠の樹があります。鎌倉市指定天然記念物です。

鎌倉には、扇が谷の海臧寺、鎌倉の妙本寺、長谷の長谷寺、それからいつもお世話になっている北鎌倉の東慶寺等にも花海棠がありますが、ぼくの知っているうちでは、ここ光則寺のものが一番大きな樹。
鎌倉の花海棠の長老格です。

樹齢200年くらいなのではないでしょうか? 花も大振りでとても立派で美しい。

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陽がたっぷりと降り注いでくれたら、もっともっと素敵なのですが、

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それでも、十分に見頃な光則寺の花海棠に会うことができました。

海棠、
ぼくの花暦には欠かせない花です。遠慮がちの淡いピンク色がとても可愛い。桜は少し遅かったですが、花海棠はちょうどの時に訪れることができました。

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人知れず、密かに鬼瓦フェチです。今年は何年かぶりに鬼瓦に少しこだわってみたいと思います。
少しずつ、またブログにアップしていきます。

光則寺にも本堂に立派な鬼瓦がありました。

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Walkman からはルドルフ・ゼルキンの演奏で、ベートーベンのピアノソナタ 第32番 作品111。

ベートーベンの最後のピアノソナタ。5月2日のコンサートの前に久しぶりに聴いてみようと連れてきました。

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三大ピアノソナタ、8番「悲愴」、14番「月光」、23番「熱情」、その他にも21番「ワルトシュタイン」、17番「テンペスト」、26番「告別」 etc etc ・・・、表題のついているものを中心として有名な曲がたくさんあります。
ベートーベンのピアノソナタは素敵な曲の宝箱ですね。

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その中でも最後のこの曲は別格。

ベートーベンは他の多くの曲と一緒に3楽章とするつもりだったと思うのですが、結局は2楽章の32番。
アパショナータと書かれた第一楽章、カンタービレと書かれた第二楽章とは正反対の楽章のように思えます。
でも、聴き応えがあり、ぼくらのこころの深いところに訴えてくるという事では同じ。

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心の中の必然性。

こころの中に湧き上がってくるもの。

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天上からの啓示、静かに感情の発露、抒情性、宗教的であるのかもしれません。

それでいて、哲学的、深い精神と達観の世界も感じられます。

天才作曲家が最後にたどり着いた至高のピアノ曲、そんな感じがする32番。

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最後というと、聴く側の思い入れも入ってしまうのでしょうが、特に第二楽章はベートーベンの深い精神性を感じます。
第2楽章 Arietta. Adagio molto, semplice e cantabile 
深い精神性、その精神性は穏やかでエッジは決して立っていません。何物にも執着することなく淡々と物語を語っていきます。それが、とても美しい・・・。

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ルドルフ・ゼルキンの演奏は、透明な響き、どこかメランコリック。美しいピアニシモの音色が心にしみ込んでくるかの様です。

散り始めた桜の花びらが舞っていく先を追っていきます・・・、ぴったりの曲かもしれません。

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光則寺の隣には長谷観音がいらっしゃる長谷寺があります。

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すぐ隣なのに、静かな光則寺とは違って長谷寺は観光客でいっぱいでした。

家族連れ、海外からのツアー客の方たち。
特に外国からのお客さんが多かったです。春の観光シーズンなのでしょうか? 北鎌倉と違って、鎌倉は外国の方も大勢訪れる有名観光地なのですね。

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本堂の前には大きな桜が咲いていました。
ここからの見晴らしは素敵です。湘南の風を感じながら海側を一望に出来ます。

いつの間にか、天気も落ち着きぽかぽかの太陽の光を浴びていたら、そろそろお腹も減ってきました。

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長谷にも色々なお店がありますが、この日は元祖鎌倉丼のお店、長兵衛さんで頂きました。

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長兵衛さんは、江ノ電の長谷駅の、本当にまん前のお店です。

暖簾がかかっていて、中が見えないこともあり、知らないと入りづらいかもしれませんが、元祖鎌倉丼のお店。

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もちろん鎌倉丼をお願いしました。

店の上側の角にはテレビがあって、ヤンキース、マー君の大リーグデビュー戦を放送していました。
料理を待つ間、テレビで野球中継を見るなんていい雰囲気。
本当に駅のまん前にあるので、江ノ電が通るとガタガタと揺れます。これもいい感じ。

鎌倉にはおしゃれな店も多いですが、こんなレトロな感じの昔からのお店もあります。色々とあって鎌倉なのでしょうね。

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長兵衛さんの鎌倉丼、並と上がありましたが、ここは奮発して1,350円の上にしました。

エビフライが3本、真ん中で切られているのは食べやすい。
フライが6つ、出汁と卵でとじられていて、熱々フーッフーッ。

天金さんと以志橋さんでも頂いたことがあるので、鎌倉丼は3軒目です。
夫々特色がありますが、長兵衛さんの鎌倉丼は素朴な感じ、味噌汁のワカメも新鮮で美味しく頂きました。

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店を出て道路を渡れば江ノ電長谷駅です。

電車は行ったばかり、次の電車が来るまでのんびりと待つのも良いな。
春の陽だまり。見ているだけで暖かいです。

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そして、鎌倉駅まで可愛い電車です。

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季節が突然変わるのを目の当たりにし、ビックリしてスタートした4月。

桜のことばかり考えていましたが、
5日の土曜日、
円覚寺、光則寺、長谷寺。桜の他にも色彩たっぷりに、海棠、ミツマタやバイモ、スノーフレーク等たくさんの花を見てくることができました。

春の鎌倉、天気も途中から良くなって、ベートーベンのソナタを聴きながらのんびりの散策。
元祖鎌倉丼も頂いたし、満足な時間。

写真を撮りに行っていませんでしたが、春の色彩の素晴らしさを改めて認識してしまいました。
季節も良くなりこれから少しずつ散歩を多くしたいと思います。

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それから、
絵もたくさん見たいし、音楽もたくさん聴きたい。

アナスタシアさんのコンサートも楽しみです。

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4月になった途端に、少し、欲張りでしょうか ?

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神戸新長田_"ねっこ"さんのぼっかけ定食と鉄人28号三度:20140224 [訪れたところ色々]

少し前のことになってしまいますが、神戸の新長田に行ってきました。

ここは、アニメ大好きのじぶんにとってお台場と共に聖地の様なところ。

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三国志や魔法使いサリー、伊賀の影丸、仮面の忍者赤影、そして、鉄人28号 etc etc ・・・。

懐かしいと思われる方は、ぼくと同じ世代ですね 笑

長田はこれら傑作漫画の生みの親である横山光輝さんの故郷。

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出張の際の少しの時間ですが、何年かに一度、鉄人に会える日。

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鉄人28号はマジンガーZやガンダム等、日本のロボットアニメのルーツのような存在です。

鉄腕アトムと共にむかーーしのロボットヒーロー !!

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マジンガーZやガンダムのように主人公が乗り込んで操縦するのではなくて、鉄人28号はリモコンで操作します。

時には悪者にリモコンが奪われ、正義の味方のはずが街を壊してしまうことも・・・。

機械は、道具は、使う人によって正義にも悪者にもなるんだ、そんなところが、漫画にもかかわらず、結構シュールでした。

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新長田の実物大の鉄人28号(15.3mあります)、何度見てもかっこよくて迫力があります。

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夏にはここでビアガーデンも開かれるとのこと。

鉄人を見上げながら冷たいビール飲んでみたいです。

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鉄人に会った後は、昼ご飯です。

この街は、どこに行っても、鉄人28号、一色なんですね。 ^^

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新長田といえば、ぼっかけ。牛すじを甘辛く煮たものでこの辺りのB級グルメ。

これを使った物で、今までにソバメシとぼっかけうどんを頂いたことがあります。

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今回は、鉄人を見ながら Surface で検索して見つけたお店に飛び込みです。

新長田の鉄人からすぐそこのお店 「ねっこ」さん。

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外見はお好み焼き屋さんのようですが、中に入るとテーブル席が4つもあり、広い感じです。

木造のお店、漫画雑誌の本棚、どこか昭和の感じを漂わせていて、こういうお店って、なんだか落ち着いてしまいます。

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普通のメニューの他に、長田名物「ぼっかけ」と書かれたメニューが別にあって、ぼっかけカレー、ぼっかけキムチ丼、その他色々と種類がありましたが、今回はぼっかけ定食にしました。

ぼっかけうどん、ぼっかけ豆腐、それに白いご飯。どれも熱々の湯気が美味しそうに食欲を誘います。
漬物もあって、これは好きなだけ頂くことができます。ぼっかけには山椒を少しかけていただきました。

今まで食べた中では、とてもあっさりとした感じ、それでいて甘辛の味はちょうど良くて上品。後で調べたところ、下ごしらえに大変手間隙をかけられているとのこと。なるほどと、納得の味でした。

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「観光ですか? 」

「いいえ、仕事なんです」 「ネットで検索してお宅を知り 美味しそうなので越させていただきました」

「ありがとうございます」 「ゆっくりと召し上がって下さい」

「想像していた通り とても美味しいです」

にこっと、おかみさん  良い笑顔  ^^

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お店のおかみさんは、シャイな感じでしたが、料理は見た目も綺麗、お店もよく掃除が行き届いていて綺麗。

きちんとされている方なんだなと思いました。

きれい好きな、きちっとしたおかみさんのお店は安心していただけます。 良いお店を見つけました。 次回もきっとこのお店です。

美味しいものを頂き満足して、地下鉄に乗り移動。再び、仕事です。

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この日は遅くまで仕事となりました。

晩御飯も食べる暇がなく、新横浜へと新幹線に飛び乗り。なんとか終電車には間に合いました。

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牛メシ弁当とキリン一番絞りで、

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お疲れ様~。

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横浜は昨日、今日とかなりの雨でした。

先週は仕事で桜が見に行けなかったのですが、この雨で・・・、桜は散ってしまったのでしょうか? 心配です。

明日は、鎌倉に桜を見に行こうと思います。

" 2014/02/24 Shin-Nagata Tetsujin28 "
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