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北鎌倉梅の具合と川崎ミューザでマーラーの5番(オーケストラ・ハモン):20140125 [鎌倉]

新横浜で、
その後も、あちらこちらで梅が咲いているのを見かけました。

北鎌倉も、もう咲き始めているのかもしれない・・・と思い始めると、気になって仕方なく、

こもりがちだったじぶんですが、いてもたってもいられなくなりました。

この日は2時から、学生の時の先輩から頂いたチケットのコンサートがあるので、ゆっくりと散歩する時間はありませんが、
日曜日は天気が崩れるとの予報だったので、久しぶりの横須賀線。

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天気予報は晴れでしたが、日差しはなく、曇りの天気。

でも、気温はわりに高く寒くはありませんでした。

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山門をくぐると東慶寺は、灰色の梅の古木たちのアーチ。

静かな境内、花でいっぱいの東慶寺も好きですが、この景色も今だけのもの。

素敵な、少し寂しげですが落ち着いた雰囲気は嫌いではありません。詫びとか寂びってこんな感じなのかもしれないなと、
一人で納得。

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マンサクも、
黄色いたくさんの腕を、遠慮がちに伸ばし始めようとしているところでした。

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蝋梅もまだまだ元気。

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梅は?

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東慶寺の古木の梅たちは、蕾は大きくなっていましたが、咲くのはもう少し先のようです。

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待ち遠しい・・・と思いながら、

いつもの様に、本堂で手を合わせて、ふと、先を見やると、

そうそう、この白梅です。東慶寺で毎年一番初めに咲く梅。

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まだほんの数輪だけですが、可愛い真っ白な花を咲かせていました。

冬の景色のただ中ですが、少しずつ、少しずつ、春の足音は近づいています。

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北鎌倉で、もう少しだけ時間があったので、円覚寺ものぞいてみました。

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黄梅院では、やはりマンサクが咲き始めていて、

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梅は、本堂の横、居士林前の白梅と、あと一輪、本当に一輪だけ、山門の脇のところの白梅が咲き始めていました。

東慶寺も円覚寺も、今週末が楽しみです。 ひきこもり終了だな 笑。
しばらく、梅たちを追いかけることになりそうです。

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急いで帰って、川崎まで。

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時間もないので、昼ごはんは、リンガーハットさんでチャンポンを頂きました。

リュカさんの九州旅行記を読ませていただいて、これも久しぶりに食べたくなっていたのでした。

魚介の塩味のスープ、しっかりしたストレートの麺、野菜たっぷり、しゃきしゃきでとても美味しかった。ついでに餃子もいただきました。

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急いで、ミューザへ行くと、

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いつもの手回しオルガンの可愛い音色 ♪

ちょうど開場しているところでした。

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全席自由席なので、座ったことのない前から5列目のど真ん中に席を取りました。

数年前にも先輩から頂いたチケットで、マーラーの3番を聴かせていただきましたが、今回はマーラーの5番です。

トーマス・マンの原作、ルキノ・ヴィスコンティー監督の、「ヴェニスに死す」に使われていて有名な曲、
交響曲第5番第4楽章 Adagietto の曲。
何回かCD は聴き比べしたことがありますが、じぶんはバーンスタインのが好きです。

でも、オーケストラのライヴを聴くのは久しぶり。
しかも、こんなに前の方でマーラーを聴くのは初めてかもしれません。

演奏は・・・、案の定、すごい迫力!!

金管が咆哮し、打楽器の振動が体に伝わってきました。これがオーケストラのすごさなんですね。部屋でCD を聴いているのとは全然違います。
耳だけでなく、体全体で音を聴いている・・・、そんな感じで約2時間、じっくりとマーラーサウンドに体中で浸ってきました(プログラムはワグナーのパルジファル第一幕への前奏曲と聖金曜日の音楽、それとマーラーの5番でした)。

オーケストラは「ハモン」というオーケストラ。数年前の3番と比べると、すごく上手になっていました。
特にトランペット、ホルン、トロンボーン等、金管楽器はすごく迫力があり良かったです。

また、先輩、チケットをくれないかな?

たぶん次の定期演奏会は6番だと思います。ぼくの好きな曲です、先輩。笑

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来月は、インキネンのシベリウス、3月はビリスのチケットを買いました。どちらも気になっているアーティスト、今からとっても楽しみです。

今年は、コンサートも色々と行きたいと思っています。

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気が付けば? 2日連続のアップです。

これって、ものすごく久しぶりかもしれません・・・。 でも、明日は雪ではないと思います ^^;

" 2014/01/25 Kitakamakura Tokeiji & Enkakuji & Orchestra Hamon Mahler Symphony No.5 "
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新横浜ツバメグリル_懐かしい味です:20140119 [おいしいもの]

ソネブロ、時に美味しくて、楽しくて、うらやましくて、美しくて、それに、色々な情報を頂けます。
知らなかった街を歩いたり、初めて会う絵を訪ねたり、素敵な曲のCD をオーダーしたり・・・、じぶんにとって、
宝島の地図のようなところ。

そして、懐かしい味を突然思い出させてくれることも・・・。

時間によっては重かったり、変な動きをすることもありますが、それには替えられない大切なものがたくさんあります。

FaceBook やその他 SNS も色々あるけれど、じぶんにはやはり、ここが居心地が良い。

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久しぶりにツバメのハンブルグステーキを食べてきました。

ブログでお世話になっている、、ake-i さんのところでハンバーグの記事を読ませていただいて、無性にハンバーグが食べたくなりました。

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厳密にいうと、ハンバーグと銀座ツバメのハンブルグステーキは違うと思うのですが、ハンバーグというと、銀座ツバメを思ってしまいます。

学生の頃、京橋でバイトをしていました。

あの頃の銀座のことを思い出すとても懐かしいなぁ~。そういえば、床屋も横浜に住んでいたのになぜか京橋でした。
これはまた、お話しする機会があるもしれません。

そうそう、バイトの頃のことでした。

給料が入った都度、東京の銀座なのにどうして?
うなぎの寝床の様に 縦にずーーっと長いのか? 不思議に思っていたツバメの本店で、ハンブルグステーキを食べるのが楽しみでした。

アルミホイルで包まれて、ビーフシチューがたっぷりとかかっているのです。

そのアルミホイルを先ずフォークでプスッと一突き。

それから、おもむろに右手のナイフをしっかりと握って、ナイフとフォークで開くと、熱々の湯気が立ち上って、それから、ハンブルグステーキの香ばしい食欲を挑発しまくる匂い・・・。

変わっていないなぁ~。 年を経た今でも、同じ匂い。 この日は新横浜のツバメに行きましたが、あの時と同じ。 

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それに、付け合せは丸ごとのじゃがいも。

パンやライスが付きますが、それらがなくてもお腹いっぱい。皮まで食べてしまいます。

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あの頃と、同じ味を食べられるのはとても幸せです。

本や音楽もそうなのですが、味にもあの頃を思い出させてくれるものがあります。

盛岡のひっみの味、吉祥寺いせやの焼き鳥、フィレンツェのパンの味 etc etc ・・・。

学生の頃の味、色々なことがあった時代。友達たちや家族との思い出の味・・・。

それにしても、もっと豪華なものも? 多少は食べているはずですが、頭に浮かんでくるのはこういうものばかり 笑

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新横浜の駅の外に出たのも久しぶり。

駅前の花壇の梅が、ピンクの八重の花を咲かせていました。 

梅が咲き始めているのですね。内向きで、部屋で本ばかり読んでいるうちに、梅が咲き始めてしましました。

北鎌倉に行かなくては ^^;

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この一年よく通った場所。

六本木ヒルズに行ったついでに、LA BOUTIQUE de Joel Rubchon さんによりました。

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ここのパンも美味しい。

特にクロワッサンとカレーパンは絶品です。


これからもあると思う・・・色々な味との出会い、これからも大切にしていきたいと思います。

" 2014/01/ 19 Shin Yokohama Tsubame grill"

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横浜みなとみらいを散歩&Tully's パンケーキチーズハニー& Ravmaninov Piano Concerto No.3:20140113 [横浜街歩き]

OLYMPUS OM-D E-M1
買おうか、どうしようかと迷っているうちに、気が付けばあらぬものが掌に乗っかっていました。

OLYMPUS は一眼から撤退なので、フォーサーズマウントのレンズを買っても将来性はないかもしれない?
ただ、マウントアダプターを付ければマイクロフォーサーズのカメラにも取り付けられるし・・・等と考えているうちに、
ネットで程度の良さげな中古を見つけて・・・、酔っぱらった勢いで、右クリック。

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気が付くと、OLYMPUS ED 9-18 広角ズームレンズが、自分の手に乗っかっていました。

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横浜港の日の出、生まれたてのピュアな光を見に自転車で出かけた時、

旅行に出かけ雄大な山々の前に立った時、

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標準ズームではなくて広角のレンズが一つ欲しいなといつも思っていました。

半分、酔っぱらった勢いで手にした 9-18 のレンズを使ってみたくて、3連休の一番最後の13日にみなとみらいまで出かけてきました。

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ちょうどお腹も空いていたので、ワールドポーターズの Tully's coffee でパンケーキチーズハニー。

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娘から美味しかったと聴いていたもの。

パンケーキの間にとろけたチーズがはさんであって、甘いだけではなく蜂蜜と良い塩加減。
本日のコーヒーと美味しくいただきました。

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みなとみらいは、気温は低いのでしょうが陽も当たっていて、北風の粒子たちも昼寝をしているかのよう。

冬のブルーは濃く澄んだ色。

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パンケーキを頂いてお腹いっぱいの休みの昼下り、日本丸の辺りは写生をする方達と自分だけ。

たゆたふたゆたふと、はかなげに冬の影。

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Rachmaninov Piano Concerto No.3 
STEPHEN HOUGH Piano  DALLAS SYMPHONY ORCHESTRA  ANDREW LITTON conductor

しばらくぶりにラフマの3番のCD を買いました。

Stephen Hough のピアノは、ライヴだけあって、とてもホットな演奏。この前聴いたゲルバーの演奏は優しさあふれるラフマの3番でしたが、ハフはもっと指がくるくると回るシャープな演奏。

じぶん的に、2番はクリスチャン・ツィメルマン、3番はマルタ・アルゲリッチという絶対の演奏がありますが、
スティーヴン・ハフ、初めて聴きましたが結構すごいピアニスト。

冬の大気を一直線、ハヤブサが鋭い翼で切り裂いていくような爽快感です。

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スティーヴン・ハフ、気になるピアニストがまた一人増えてしまいました。自分で作曲もするし、同性愛だと公表もしているんですね。

ブラームスのピアノコンチェルトのCD もHMV にオーダーしてみました。
届くのが楽しみです。

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試し撮り、してはみましたが、

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面白く撮れますが、まだまだ全然慣れていません。

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外は寒いけれど、もっとたくさん撮って、もっと仲良くならなければ。

GRAND KIRIN と成城石井で買ってきた赤ワインを飲みながら、天気もあまりよくないし、朝起きてから Rachmaninov の Piano Concerto No.3 の聴き比べです。

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少し、内向きな時間が多くなっています。

本は、「船に乗れ」の藤谷治さんの新作、「世界で一番美しい」を読んでいます。

大好きな作家、塩谷七生さんの「皇帝フリードリッヒ二世の生涯 上 」も買ってきました。

本が読みたい時ってあるんだ。

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" 2014/01/13 Yokohama Minatomirai & T's Pancake & Stephen Hough Rachmaninov Pcon No.3 "
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沼田まほかる_ユリゴコロ:20140112 [好きな本]

正月休み、終わってしまえば、あっという間の9連休。 ^^;

もっと休みたかった、お餅も食べ足りないし、ミカンもそんなにむいていない、何より八幡宮へ初詣に行っていない。
休み足りない等と思っていましたが、すぐにこの3連休が来てくれました。

今回、9連休と長かった年末年始休みでしたが、じぶんならまだまだ休めます。一か月くらい仕事しないで、ゆっくりとしたい。
もっとも、会社の机がなくなるおそれがありますが・・・。

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この3連休、ゆっくりしようと思って、昨日、近くのお店が開くのと同時に出かけて、書店で本を2冊、成城石井さんで赤ワインを1本買ってきました。

「ウバールの悪魔 シグマフォースシリーズ」 ジェームズ・ロリンズ著 竹書房文庫
「ユリゴコロ」 沼田まほかる著 双葉文庫

先ず読んだのは、もうずいぶん前なのに、文章に独特な時間の流れ、それに夕方の薄いオレンジ色の中に黒々とした血が混じったような色を感じました・・・、記憶に鮮明に残っている「猫鳴り」の著者である、沼田さんの作品、「ユリゴコロ」。

50代から書き始めた遅咲きの小説家、沼田まほかるさん。現在は奈良県にお住まいなんですね。
読書後には決して気持ちが安らぐのではなく、かえってざらっとした感触、でもそれでいてじーんと強い感動が心の奥底に余韻として残りました。それ以来忘れることのなかった作家さんの、じぶんにとって2作目。

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部屋のビールの空き缶をスーパーのレジ袋に突っ込み、散らかったCD と読み終えた文庫本を元あった場所に片付けて、読書の前の整理整頓は儀式。

CD はギュンター・ヴァントの Bruckner の交響曲集にしました。
9枚組の9枚目から順番に聴き始めます。
ブルックナー交響曲8番ハ短調から、順番にさかのぼって聴いていきます(9番は8枚目)。時間はたっぷりだから、全曲聴いてしまうつもりでした。

学生の頃はよくマーラーと一緒にアントン・ブルックナーを聴いていました。重厚な迫力のある音楽が好きで、
金管楽器群が咆哮し鳴り響く交響曲達は、大音量で聴くとスカッとしました。正にオーケストラの醍醐味 ♪

でも、最近はパイプオルガンのような重低音、アルプスの山々のように聳え立つ音たちが少し重たくて、じっくりとは聴けなくなっていました。

それが長く休んだおかげでしょうか、ブルックナーが聴きたくなったようです。心ののりしろ・・・余裕は必要ですね。
まほかるさんの作品にはもう少し違う曲が合うのかもしれませんが、久々のブルックナーの8番も良いな。ヴァントの指揮ケルン放送交響楽団の演奏、割とスマートです。

これならブルックナー、仕事がはじまっても聴けると思います。

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「ユリゴコロ」

奈良でドッグランのある喫茶店を経営している亮平。ある日、末期癌の宣告を受けている父の家を訪れる。父が不在な家の押し入れの中から、古びたノートを4冊と白いバック、そして遺髪を見つけ、何気なくノートを読むと、そこに淡々と綴られていたのは・・・、現実のものとは思えないいくつかの殺人のカミングアウト。
これを書いたのは誰? 実際の話? それとも亮平の父が書いたフィクション?

父の不在時にこっそりと通って読み続けていくと、子供の頃の薄れた母の記憶、母は2人?
禁じられた遊びのような出来事から始まるオカルトチックな前半と、車の中での殺人が起こるミステリーのような後半。亮平の出生の秘密、最愛の恋人の千絵のトラブルなどが織り交ざって話は進んでいく。

確かに殺人が何度も起こり、末期癌、母の交通事故、DV、etc etc・・・。残酷で描写もグロイ感じの世界。

読んでいて、最後まですっきりする訳でもなく・・・。
ただ、「猫鳴り」のように、余韻はすごく残りました。じーーん。やっぱり、あの人が・・・良かった、亮平良かったね。

本の最後、亮平にとって大切な人と父が車で旅に出かける別れのシーンでは(親子が会うのはこれが最期)、8番の3楽章Adagio をもう一度。ブルックナーのAdagio もきれいな曲だなぁ~。
このシーンに、結構合っているかもしれない。

ぼくには読んだ本と音楽が結びついているものがいくつかあります。読んでいるときにいつも音楽を流しているので、その本と聴いていた曲が結びついているものが。

レミオの「夢の蕾」と石田さんの「美丘」、ボン・ジョビの「Have A Nice Day」と春樹さんの「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」 etc etc ・・・。
この本とBruckner No.8 Adagio もそうなるかもしれません。

家族の絆、人間の弱さと最後の最後での強さ、何より人を思う心・・・。人を動かすのは、人を変えるのは・・・人の心なのですね。真心・・・。強く愛するこころ・・・。

なぜかはまだ良くは分からないのですが、まほかるさんに、また惹かれてしまいました。

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前半のところでは、春樹さんのようだと思えるくらいの、ダークなものへの執着心を感じましたし、オカルト宗教的・・・変質的で独特な暗い穴のイメージが、通奏低音のように常にイメージされ、脳裏から離れませんでした。
話の続きが気になって、一気に、ブルックナーの交響曲全集を全曲聴く前に、CD 5枚目で読み終えてしまいました。こんなに集中して読んだのも久しぶりです。
ワインも、まだ少しだけ残っていて、これから残りを飲みます 笑

爽やかではなかったけれど、この作品も心に残るでしょう、とても面白かった。
まほかるさんの本、まだ何冊か出ているようなので、これから買いに行こうと思います。

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" 2014/01/12 Yurigokoro & Bruckner Symphony No.8 Adagio "
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2014年初めての散歩です北鎌倉東慶寺&ウィグモア・ホール・リサイタル ピリス&メネセス:20140102 [鎌倉]

2014年の初散歩をどこにしようかと、前の晩から考えていました。

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今年の元旦は、朝からお屠蘇と称し、普段飲まない日本酒を冷でくいくい。
日本酒もなかなか美味しいものだなと思ったりして、午後からは義母のところへ新年のご挨拶に。
熱燗とビールをごちそうになって・・・、乗っていった自転車を押して帰ってきました。

ほろ酔いの冬空は本当にきれい。

オリオン座の二つの一等星、赤色のベテルギウスと白色のリゲルが瞬いています。M78星雲もオリオンにありますね。
ベテルギウスから、こいぬ座のプロキオン、おおいぬ座のシリウス(全天で一番明るい星)をたどると、冬の大三角形。

しばらくぶり、星たちとこんなに近くの距離にいるのは。見上げると、都会なのに冬の空には明るい星たちがいっぱいです。
瞬く星たち、懐かしい。

正月休みでこころがゆっくりして、あの頃のように星たちが近くなってくれた様子。
仕舞い込んだ天体望遠鏡を引っ張り出して、今年は高原にでも出かけてみようかなと。

宮沢賢治の銀河鉄道の夜や、よだかの星が読みたくなりました。

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夜は冷えた体を暖めようと?、ウイスキーをハイボールにしていただいて・・・、そうだ!! 明日は日の出を見に行こうで、就寝( 正しくは酔いつぶれました・・・元旦から飲みすぎ ^^; )。

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目覚めは日の出の後。流石に飲みすぎです。まあ、これも三が日だけ・・・。

でも、2日は相棒を連れて出かけようと決めていたので、ゴールドブレンドを飲んで体をシャキッとさせ、髭をそってから、
デバックにカメラと文庫本とWalkman を突っ込んで準備完了です。

結局、2014年の自分の初散歩は北鎌倉になりました。

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なんとなく、落ち着くところに落ち着いた感じです。

はじめから、こちらにとしておけば、ノープロブレム?

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横須賀線は朝早いにも関わらず、初詣のみなさんで結構混雑していました。

でも、北鎌倉はいつもの静かな佇まいです。鎌倉はきっとすごい人なのでしょうね。

東慶寺さん、静かです・・・・・・・。鳥のさえずる声、北鎌倉の風の音。

Walkman にはアントニオ・メネセス(Vc)、マリア・ジョアン・ピリス(Pf)のCD を入れていきました。

静かな境内で、ビリスのピュアで優しく繊細なピアノ(今一番好きなピアニストです)と、初めて聴くチェリストのアントニオ・メネセスのチェロの音色。でも? 流石ビリスと一緒に競演を何度もしているメネセスのチェロです。
とても優しく澄んだ音色です。

シューベルトのアルペジオーネ・ソナタ イ短調 D821、
ブラームスの3つの間奏曲 作品117 、
ブラームスのチェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 作品38 etc etc ・・・

旋律の美しい曲ばかり。世界各地で共演を重ねていて、確か昨年には日本にも来ているはずです。
息の合った演奏、紡ぎたす音色は酔っ払いのこころさえ心地よく洗ってくれるよう。

メネセスのチェロの音色、とても気に入りました。
アルペジオーネ・ソナタの第2楽章Adagio - Attacca 、ブラームスのチェロ・ソナタ Allegretto Quasi Menuetto とても好きになりました。
曲のイメージが変わったかもしれません。

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静寂。

こういう正月良いな。 

昔のお正月はこんな感じだったのかも。元旦から、初売りのためにお店が開いて、ラーメン屋さんもやっていて( じぶんは一日からラーメン屋に行きました ^^; )、便利ですけれど、もっとみんなで心からゆっくりできるお正月が、できると良いな。

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東慶寺さん、

ぼくのほかには、ひとりふたり。

気が付けば、イヤホーンを外していました。 新年の北鎌倉の自然の音に耳を傾けている。
空気の弦が響く音、向かいの山から枯れ枝の間を抜けて差し込んでくる光たち。

蝋梅が、薄いオレンジ色に染まっていました。

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2014年

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東慶寺花ごよみ

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1月2日に始めました。

今年もいろんな花たちに会えると思うと、とても楽しみです。

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やっぱり、落ち着いた北鎌倉好きだな。

このアルバムの、ビリスのブラームスの3つの間奏曲 作品117も気に入りました・・・。

色々とこの曲の演奏聴きましたが、ビリスが一番素敵です。

Andante Non Troppo E Con Molto Espressione・・・、最高。 聴くとまたお酒が飲みたくなります。

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2014年、あらためて、明けましておめでとうございます。昨年は皆さまに大変お世話になりました。

今年も、更新もゆるゆるで滞りがちなブログになると思います。でも、みなさんとのきずながとても大切なので、切れないように大切にしていきたいと思っています。

拙いじぶんのブログですが、今年もどうぞよろしくお願いします。

みなさんにとって、そしてじぶんにとっても、2014年が良い年になりますようにと東慶寺でも手を合わせてきました。 ^^

酔っ払いの年末年始。明日から、心を入れ替えます ^^;

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" 2014/01/02 Kitakamakura Tokeiji & Antonio Meneses & Maria Joao Pires "

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