北鎌倉円覚寺の紅葉&N響1760演奏会&オーマンディ クルミ割り人形:20131123 [鎌倉]
秋になって、音楽をいつもよりもたくさん聴くようになっています。
しかも、いつもよりなんとなく、一つ一つの音たちが心に直接響いてくるような感じがします。
金曜日、
仕事が終わり上司に連れられて恵比寿の屋台村で、おでんとレバカツをつまみにビールを一杯やって帰ってきた後、
週末の一番ゆっくりとできる時間。
撮りためていたHDD の中から、N響コンサートをそれとはなく聴いていました。
1760回定期演奏会、流石N響、1760回はすごい、それにしても今週は忙しかったな・・・などと思いながらです。
大学祝典序曲、ハイドンの主題による変奏曲、指揮はヘルベルト・プロムシュテツト、プロムシュテットは86歳、
でも若いなぁ~。
酔い覚ましのコーヒーを飲みながらのブラームスプログラム。
元々好きなブラームスですが、聴き進めていくうちに演奏にどんどん引き込まれていって、最後の交響曲一番では、酔い覚ましをしていることも忘れてしまいました。
自分の部屋の小さなREGZA の画面にくぎ付け。 魂が揺さぶられるような・・・感動・・・。4楽章のあの弦楽合奏の箇所・・・、何度聴いても体中が震えるくらい感動してしまいます。
オーケストラの人たちの顔つきも違うし、NHKホールの雰囲気もピンと張りつめた感じ、それが時と場所を超えてじぶんのこころを直撃です。
時空を超えて、音楽ってすごいな。
すごいなブラームスの一番、いいなN響。N響のサウンドが分厚く重厚でしかも艶やか、色気も感じます。
マエストロ プロムシュテット !! ブラボー!!
この演奏をライヴで聴かれた方達がとてもうらやましい。
そんな余韻が、土曜日の朝起きてからも続いていました。
東海道線が品川のレール交換とかで、東京と横浜間が運休のため電車は混雑しているのだろうなと思いましたが、
ブラームスではないですが、大好きな曲を連れて北鎌倉の紅葉の具合を確かめに出かけました。
もちろん、朝食前の散歩。ゴールドブレンドを一杯飲んで、相棒は510に50-200、 ミラーレスの PL3。
家を8時前に出て、北鎌倉には8時半過ぎに到着です。まだ早いので、拝観のチケットも並ばずに買うことかできました。
円覚寺に入るのに、並んでは・・・避けたいです。
そして、
円覚寺の紅葉は良い具合に染まり始めていました。
山門前の石段のもみじたち、
居士林前、妙香池のそばのもみじたちも、
良い色に染まってきました。
今週がちょうど見頃になるのではないでしょうか?
この前、盛岡城跡公園で見た、あの静かで透き通っていて真っ赤で・・・少しセンチな紅葉の印象が強すぎますが、このもみじたちが、ここ北鎌倉の紅葉。
幾分茶色がかった渋めの色がとても好きです。
武士の古都、鎌倉によく似合った色だと思います。
名曲って何?
そんな本をどこかで読んだことがあります。
モーツァルトは40曲以上 Symphony をかきましたが、その中でも結局みんなが名曲と認めるのは、ジュピターに40番等あのモーツァルトでさえ3曲か4曲、少し広げても39番、25番 etc etc ・・・40数曲のうち数えるほどに過ぎない。
そして、名曲の条件は、やはり、美しくて覚えられる旋律を持っていることだと。
同感です。じぶんの好きな作曲家、曲はやはりとってもメロディーが美しいです。
モーツァルトも、ブラームスもマーラーも、ラフマニノフもチャイコフスキーも、みんなきれいな旋律の作曲家たちです。
秋はこれらの美しい旋律がこころの奥の中までよ~くしみこんで来ます。特に美味しいお酒を頂くと余計しみこみます(笑)。
この日の散歩に連れて行ったのは、ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団演奏、
チャイコフスキーのクルミ割り人形。
バレエがこの時期によく上演されますよね、ぼくも昔ですが、何度か見に行ったことがあります。
このバレエ組曲、コンペイトウの踊り、雪片のワルツ、あし笛の踊り等美しくて可愛い曲が山盛りです。
中でも、花のワルツは大好きな曲です。どこで聴いても、どんなに心が落ち込んでいても、出だしを聴いただけでこころが
ぱっと明るくなる曲。
実は? 、昔、休みの朝食の時にはオーマンディのこの「花のワルツ」をよくかけていました。
CD を持っていなくて、LPから落としてCD-R に焼いたものだったので、あまり音は良くなかったのですが、我が家の朝の曲でした。
そのせいかどうかは分かりませんが、娘は今でもチャイコフスキーが好きなようです。しかも、この曲が。 笑
2013年の北鎌倉の紅葉。まだ緑の葉も多いものの、秋の朝の光を浴びて「きらっ」と輝いていました。「花のワルツ」を聴きながら、爽やかな秋の空気の中、足取りも軽く散歩をしてきました。
東慶寺の紅葉はもう少し先のようです。あの大きい銀杏はまだ緑が元気でしたし、墓地の方のもみじも赤くなるにはもう少し時間がかかるようです。
明月院は黄色が目立ってきました。円覚寺と同じくらいの進み具合でしょうか?
北鎌倉の紅葉、いよいよです。
帰ってきて、買っておいたボジョレーを頂きました。今年のも出来は良いですね。香りがよくフルーティーで喉をすっと通っていきます。
いや、すっと通り過ぎかもしれません 笑。
HMV から届いたオーマンディーのチャイコフスキー全集。予期せず、「クルミ割り人形」が入っていました。
思い出がありますが、これからはCD-Rでなくてこれを聴くことになるのだと思います。
" 2013/11/23 Kitakamakura Enkakuji & Brahms Symphony No.1 & Nutcracker "
しかも、いつもよりなんとなく、一つ一つの音たちが心に直接響いてくるような感じがします。
金曜日、
仕事が終わり上司に連れられて恵比寿の屋台村で、おでんとレバカツをつまみにビールを一杯やって帰ってきた後、
週末の一番ゆっくりとできる時間。
撮りためていたHDD の中から、N響コンサートをそれとはなく聴いていました。
1760回定期演奏会、流石N響、1760回はすごい、それにしても今週は忙しかったな・・・などと思いながらです。
大学祝典序曲、ハイドンの主題による変奏曲、指揮はヘルベルト・プロムシュテツト、プロムシュテットは86歳、
でも若いなぁ~。
酔い覚ましのコーヒーを飲みながらのブラームスプログラム。
元々好きなブラームスですが、聴き進めていくうちに演奏にどんどん引き込まれていって、最後の交響曲一番では、酔い覚ましをしていることも忘れてしまいました。
自分の部屋の小さなREGZA の画面にくぎ付け。 魂が揺さぶられるような・・・感動・・・。4楽章のあの弦楽合奏の箇所・・・、何度聴いても体中が震えるくらい感動してしまいます。
オーケストラの人たちの顔つきも違うし、NHKホールの雰囲気もピンと張りつめた感じ、それが時と場所を超えてじぶんのこころを直撃です。
時空を超えて、音楽ってすごいな。
すごいなブラームスの一番、いいなN響。N響のサウンドが分厚く重厚でしかも艶やか、色気も感じます。
マエストロ プロムシュテット !! ブラボー!!
この演奏をライヴで聴かれた方達がとてもうらやましい。
そんな余韻が、土曜日の朝起きてからも続いていました。
東海道線が品川のレール交換とかで、東京と横浜間が運休のため電車は混雑しているのだろうなと思いましたが、
ブラームスではないですが、大好きな曲を連れて北鎌倉の紅葉の具合を確かめに出かけました。
もちろん、朝食前の散歩。ゴールドブレンドを一杯飲んで、相棒は510に50-200、 ミラーレスの PL3。
家を8時前に出て、北鎌倉には8時半過ぎに到着です。まだ早いので、拝観のチケットも並ばずに買うことかできました。
円覚寺に入るのに、並んでは・・・避けたいです。
そして、
円覚寺の紅葉は良い具合に染まり始めていました。
山門前の石段のもみじたち、
居士林前、妙香池のそばのもみじたちも、
良い色に染まってきました。
今週がちょうど見頃になるのではないでしょうか?
この前、盛岡城跡公園で見た、あの静かで透き通っていて真っ赤で・・・少しセンチな紅葉の印象が強すぎますが、このもみじたちが、ここ北鎌倉の紅葉。
幾分茶色がかった渋めの色がとても好きです。
武士の古都、鎌倉によく似合った色だと思います。
名曲って何?
そんな本をどこかで読んだことがあります。
モーツァルトは40曲以上 Symphony をかきましたが、その中でも結局みんなが名曲と認めるのは、ジュピターに40番等あのモーツァルトでさえ3曲か4曲、少し広げても39番、25番 etc etc ・・・40数曲のうち数えるほどに過ぎない。
そして、名曲の条件は、やはり、美しくて覚えられる旋律を持っていることだと。
同感です。じぶんの好きな作曲家、曲はやはりとってもメロディーが美しいです。
モーツァルトも、ブラームスもマーラーも、ラフマニノフもチャイコフスキーも、みんなきれいな旋律の作曲家たちです。
秋はこれらの美しい旋律がこころの奥の中までよ~くしみこんで来ます。特に美味しいお酒を頂くと余計しみこみます(笑)。
この日の散歩に連れて行ったのは、ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団演奏、
チャイコフスキーのクルミ割り人形。
バレエがこの時期によく上演されますよね、ぼくも昔ですが、何度か見に行ったことがあります。
このバレエ組曲、コンペイトウの踊り、雪片のワルツ、あし笛の踊り等美しくて可愛い曲が山盛りです。
中でも、花のワルツは大好きな曲です。どこで聴いても、どんなに心が落ち込んでいても、出だしを聴いただけでこころが
ぱっと明るくなる曲。
実は? 、昔、休みの朝食の時にはオーマンディのこの「花のワルツ」をよくかけていました。
CD を持っていなくて、LPから落としてCD-R に焼いたものだったので、あまり音は良くなかったのですが、我が家の朝の曲でした。
そのせいかどうかは分かりませんが、娘は今でもチャイコフスキーが好きなようです。しかも、この曲が。 笑
2013年の北鎌倉の紅葉。まだ緑の葉も多いものの、秋の朝の光を浴びて「きらっ」と輝いていました。「花のワルツ」を聴きながら、爽やかな秋の空気の中、足取りも軽く散歩をしてきました。
東慶寺の紅葉はもう少し先のようです。あの大きい銀杏はまだ緑が元気でしたし、墓地の方のもみじも赤くなるにはもう少し時間がかかるようです。
明月院は黄色が目立ってきました。円覚寺と同じくらいの進み具合でしょうか?
北鎌倉の紅葉、いよいよです。
帰ってきて、買っておいたボジョレーを頂きました。今年のも出来は良いですね。香りがよくフルーティーで喉をすっと通っていきます。
いや、すっと通り過ぎかもしれません 笑。
HMV から届いたオーマンディーのチャイコフスキー全集。予期せず、「クルミ割り人形」が入っていました。
思い出がありますが、これからはCD-Rでなくてこれを聴くことになるのだと思います。
" 2013/11/23 Kitakamakura Enkakuji & Brahms Symphony No.1 & Nutcracker "
盛岡城跡公園2013年紅葉です:20131108 [訪れたところ色々]
図らずも? この2か月の間に、盛岡を3度訪れることになりました。
北上川が滔々と流れ、岩手山は雄大で優しく、
こころにすとんと落ちて、とがっていないんだな・・・素敵な通り。
キムチ納豆レアチーズラーメンと、
わんこそばの店のカツ丼。
材木座の宮沢賢治とセロ弾きのゴーシュ、光原社可否館さんのクルミクッキーとBeckerei Bergさんのクロワッサン 。
仕事で、割と出かけることが多く、地方の都市もいくつか幾度か訪れたことがあります。
博多、米子、大阪、神戸、京都、名古屋、長野、仙台、札幌 etc etc ・・・、それぞれの個性、それぞれ色彩と顔を持っていて、街って歩くと本当に面白い。
それに、それぞれ、美味しいラーメン屋さんがあります。 笑
盛岡もそう。
盛岡、今回でとりあえず一区切り、今度訪れるのはいつになるかな?
少しセンチな気持がこころにともったまま、盛岡城跡公園に行きました。
本当に・・・
ほんとに真っ赤な紅葉です。
去年は京都で雅な紅葉を見ましたが、
こんなに、
本当に真っ赤なもみじは、見たことがありません。
大切な・・・、この真っ赤な紅葉を何度も見ていたことでしょう。
6年前に時間が止まった彼の分まで、2013年の
盛岡城跡公園の紅葉。
ぼくが見ているから、
どこかでぼくを見ているお前の心にも・・・。
晩秋の透き通った空気の中で、紅葉たちが静かに燃えてる。
公園全体が真っ赤に染まっていきました。
手のひらも、髪も、白い頬も・・・光の中の透き通った静けさ。
今年は、これ以上の紅葉は見ることができないかもしれません。
乾いた空気、幾分きりっと引き締まるような心地よい寒さの中の紅葉、初めてです。
この雰囲気・・・、心のポケットに大切にしまっておかねば・・・・。 出会った最高の色彩の一つ。
いつか、また訪れよう、この季節に。
この空気と、光と、影と、紅葉の色彩の中に、ゆっくりとじかんを浸してみたいと思いました。
盛岡、好きな街、大切な街です。
昨日、北鎌倉の紅葉の具合を見に行ってきました。
まだ、少し早い感じ。
きれいに色づくのはやはり11月下旬からなのでしょうね。
でも、円覚寺にはたくさんの観光客の方がいらしていました。石段のところまで拝観者の方の列が続いていましたよ。
相棒のデジ一、だいぶ使い込んでいます。そろそろメインのカメラのことも考えたいと思っているのですが、オリンパスは一眼から撤退で、新しいものを出してくれません。
ただ、ミラーレスで気になる OM-D E-M1 が発売されました。ミラーレス、軽くて使いやすい。今回の盛岡にもミラーレスの PL3 を連れて行きましたが、色はとてもきれいだなと思いました。
でも、やはり一眼には色々な面で劣ってしまうのではと?
いっそのことここで他社のものに乗り換えようかな? などと・・・色々と思案中。
" 2013/11/08 Morioka Autumnal leaves "
北上川が滔々と流れ、岩手山は雄大で優しく、
こころにすとんと落ちて、とがっていないんだな・・・素敵な通り。
キムチ納豆レアチーズラーメンと、
わんこそばの店のカツ丼。
材木座の宮沢賢治とセロ弾きのゴーシュ、光原社可否館さんのクルミクッキーとBeckerei Bergさんのクロワッサン 。
仕事で、割と出かけることが多く、地方の都市もいくつか幾度か訪れたことがあります。
博多、米子、大阪、神戸、京都、名古屋、長野、仙台、札幌 etc etc ・・・、それぞれの個性、それぞれ色彩と顔を持っていて、街って歩くと本当に面白い。
それに、それぞれ、美味しいラーメン屋さんがあります。 笑
盛岡もそう。
盛岡、今回でとりあえず一区切り、今度訪れるのはいつになるかな?
少しセンチな気持がこころにともったまま、盛岡城跡公園に行きました。
本当に・・・
ほんとに真っ赤な紅葉です。
去年は京都で雅な紅葉を見ましたが、
こんなに、
本当に真っ赤なもみじは、見たことがありません。
大切な・・・、この真っ赤な紅葉を何度も見ていたことでしょう。
6年前に時間が止まった彼の分まで、2013年の
盛岡城跡公園の紅葉。
ぼくが見ているから、
どこかでぼくを見ているお前の心にも・・・。
晩秋の透き通った空気の中で、紅葉たちが静かに燃えてる。
公園全体が真っ赤に染まっていきました。
手のひらも、髪も、白い頬も・・・光の中の透き通った静けさ。
今年は、これ以上の紅葉は見ることができないかもしれません。
乾いた空気、幾分きりっと引き締まるような心地よい寒さの中の紅葉、初めてです。
この雰囲気・・・、心のポケットに大切にしまっておかねば・・・・。 出会った最高の色彩の一つ。
いつか、また訪れよう、この季節に。
この空気と、光と、影と、紅葉の色彩の中に、ゆっくりとじかんを浸してみたいと思いました。
盛岡、好きな街、大切な街です。
昨日、北鎌倉の紅葉の具合を見に行ってきました。
まだ、少し早い感じ。
きれいに色づくのはやはり11月下旬からなのでしょうね。
でも、円覚寺にはたくさんの観光客の方がいらしていました。石段のところまで拝観者の方の列が続いていましたよ。
相棒のデジ一、だいぶ使い込んでいます。そろそろメインのカメラのことも考えたいと思っているのですが、オリンパスは一眼から撤退で、新しいものを出してくれません。
ただ、ミラーレスで気になる OM-D E-M1 が発売されました。ミラーレス、軽くて使いやすい。今回の盛岡にもミラーレスの PL3 を連れて行きましたが、色はとてもきれいだなと思いました。
でも、やはり一眼には色々な面で劣ってしまうのではと?
いっそのことここで他社のものに乗り換えようかな? などと・・・色々と思案中。
" 2013/11/08 Morioka Autumnal leaves "
みなとのみえる丘公園のバラ&Perfume 未来のミュージアム&あの日の僕らにさようなら:20131103 [横浜街歩き]
3連休の日曜日の朝、娘と一緒に家を出ました。
せっかくの3連休の中日の日曜日でしたが、良い天気という訳にはいかなくて、はっきりしない雲の多い朝でした。
友達と「魔法少女まどか☆マギカ」の映画を見るとのことで、娘とは桜木町で別れ、じぶんは遅いかなと思いつつ、バラ達に会いにみなとのみえる丘公園まで。
あれれ、やはり、かな~り・・・遅かったみたいです。 ^^;
地面の色ばかり目立っていて、秋のバラはちらほら?
それでも、せっかく来たのだし、みなとのみえる丘公園の風は秋の風。
高台の公園に吹く風は街のものとは少し違って、とっても清々しくて気持ちよい。
花を落とさずに待っていてくれた、ほんのわずかな花たちとファインダー越しのご挨拶です。
Walkman にはPerfume の新しいCD " LEVEL3 " を入れていきました。" Spring of Life "、" 未来のミュージアム "、
" ポイント " など素敵な曲がいっぱい。
たまにはクラシックでなく、軽快でポップな感じの曲、聴いていると自然に Beat out of rhythm も良いものです。
彼女たちの声、好きです。透き通って、明るくて、元気で、可愛い ♪♪♪
声、そういえば、この前読んだ平山瑞穂さんの「あの日の僕らにさようなら」、小説なのに主人公の話している声が聞こえてくるような感じがしました。
都築祥子と桜川衛の恋愛小説。高校生の頃、互いに惹かれながらもある夜の出来事(桜川衛の部屋で彼の付けていた日記を中途半端に読んだこと)により、祥子は彼の想いを重く感じてしまい彼のことを避けるようになって自然消滅・・・。それから、11年後にあるネットを通じて彼女の消息を知り、再会を果たす。
離れて永遠に近付くことのないはずだった互いの道がもう一度交差して・・・。
分かれた二人でしたが、色々な意味で、再度会うことは必然だったのでしょう。
「あの日の僕らにさようなら」・・・。
祥子たちだけでなく、僕らにはいろんな分岐点があって、あの時こうしていれば、ああしていなければ・・・と思うことが必ずあるのだと思います。
そして、それが無意識のうちにトラウマのようになっているものも、あるのかもしれない。
こんなストーリーの本、お話としても面白かったけれど、話している文字を読んでいて、祥子の声が聞こえてくるようでした。
不思議な感じがまだ余韻として残っています。
声も記憶として残っているものなのですね。たとえば、もう聴くことがないだろう、なくなった親友の声もちゃんと覚えています。
祥子の話し方、声が、読んでいて聞こえてくるように思えました。
石田衣良さんの小説、" 眠れぬ真珠 " は読んでいて色彩を感じましたが、平山瑞穂さんのこの作品は、声を感じました。
本ってほとんに? おもしろい。 やめられません。
しばらく、写真を撮っていると、ようやく少しずつ陽が差し込んできました。
うつむいていたバラ達も少しだけ元気が出てきたみたいです。
セセリチョウとシジミチョウ達も、急いで翅を広げて温まります。きっととても気持ち良いのでしょうね。
近くまで寄っても逃げません。
秋の花たちもそろそろ終わりでしょうか?
かなり寒くなってきたし、
横浜の紅葉もそろそろです。
昨日は、盛岡に行ってきました。
風が強かったけれど、盛岡城跡公園の紅葉、とても素晴らしかったです。
少しだけ写真が撮れたので機会があればアップしたいと思っています。盛岡のもみじ、真っ赤で燃えているよう、とってもきれいでしたよ。
来週は、博多と札幌に出張の予定です。
たぶん、今年はこれで最後の出張になると思います。11月も中旬なんですよね。
元町も、ハロウィンが終わったと思ったら、クリスマスの飾りつけ。
いつものようにサンタクロースが、ビルを登り始めました。 笑
クロワッサン2つとバゲットを買ってきました。雪印の6Pチーズと、成城石井さんで買ってきた安い赤ワインで昼食をいただきました。
バゲット、やっぱり美味しいです。
限定醸造、琥珀ヱビスも美味しい 笑
今日は、写真を撮りに行こうと思って起きましたが、寒くて天気は良くありません。
このまま、飲んだくれてしまいそう ^^;
未来のミュージアムってドラえもんだったんですね。
" 2013/11/03 minatonomieru oka koen & ankhino bokurani sayounara & Perfume LEVEL3 "
せっかくの3連休の中日の日曜日でしたが、良い天気という訳にはいかなくて、はっきりしない雲の多い朝でした。
友達と「魔法少女まどか☆マギカ」の映画を見るとのことで、娘とは桜木町で別れ、じぶんは遅いかなと思いつつ、バラ達に会いにみなとのみえる丘公園まで。
あれれ、やはり、かな~り・・・遅かったみたいです。 ^^;
地面の色ばかり目立っていて、秋のバラはちらほら?
それでも、せっかく来たのだし、みなとのみえる丘公園の風は秋の風。
高台の公園に吹く風は街のものとは少し違って、とっても清々しくて気持ちよい。
花を落とさずに待っていてくれた、ほんのわずかな花たちとファインダー越しのご挨拶です。
Walkman にはPerfume の新しいCD " LEVEL3 " を入れていきました。" Spring of Life "、" 未来のミュージアム "、
" ポイント " など素敵な曲がいっぱい。
たまにはクラシックでなく、軽快でポップな感じの曲、聴いていると自然に Beat out of rhythm も良いものです。
彼女たちの声、好きです。透き通って、明るくて、元気で、可愛い ♪♪♪
声、そういえば、この前読んだ平山瑞穂さんの「あの日の僕らにさようなら」、小説なのに主人公の話している声が聞こえてくるような感じがしました。
都築祥子と桜川衛の恋愛小説。高校生の頃、互いに惹かれながらもある夜の出来事(桜川衛の部屋で彼の付けていた日記を中途半端に読んだこと)により、祥子は彼の想いを重く感じてしまい彼のことを避けるようになって自然消滅・・・。それから、11年後にあるネットを通じて彼女の消息を知り、再会を果たす。
離れて永遠に近付くことのないはずだった互いの道がもう一度交差して・・・。
分かれた二人でしたが、色々な意味で、再度会うことは必然だったのでしょう。
「あの日の僕らにさようなら」・・・。
祥子たちだけでなく、僕らにはいろんな分岐点があって、あの時こうしていれば、ああしていなければ・・・と思うことが必ずあるのだと思います。
そして、それが無意識のうちにトラウマのようになっているものも、あるのかもしれない。
こんなストーリーの本、お話としても面白かったけれど、話している文字を読んでいて、祥子の声が聞こえてくるようでした。
不思議な感じがまだ余韻として残っています。
声も記憶として残っているものなのですね。たとえば、もう聴くことがないだろう、なくなった親友の声もちゃんと覚えています。
祥子の話し方、声が、読んでいて聞こえてくるように思えました。
石田衣良さんの小説、" 眠れぬ真珠 " は読んでいて色彩を感じましたが、平山瑞穂さんのこの作品は、声を感じました。
本ってほとんに? おもしろい。 やめられません。
しばらく、写真を撮っていると、ようやく少しずつ陽が差し込んできました。
うつむいていたバラ達も少しだけ元気が出てきたみたいです。
セセリチョウとシジミチョウ達も、急いで翅を広げて温まります。きっととても気持ち良いのでしょうね。
近くまで寄っても逃げません。
秋の花たちもそろそろ終わりでしょうか?
かなり寒くなってきたし、
横浜の紅葉もそろそろです。
昨日は、盛岡に行ってきました。
風が強かったけれど、盛岡城跡公園の紅葉、とても素晴らしかったです。
少しだけ写真が撮れたので機会があればアップしたいと思っています。盛岡のもみじ、真っ赤で燃えているよう、とってもきれいでしたよ。
来週は、博多と札幌に出張の予定です。
たぶん、今年はこれで最後の出張になると思います。11月も中旬なんですよね。
元町も、ハロウィンが終わったと思ったら、クリスマスの飾りつけ。
いつものようにサンタクロースが、ビルを登り始めました。 笑
クロワッサン2つとバゲットを買ってきました。雪印の6Pチーズと、成城石井さんで買ってきた安い赤ワインで昼食をいただきました。
バゲット、やっぱり美味しいです。
限定醸造、琥珀ヱビスも美味しい 笑
今日は、写真を撮りに行こうと思って起きましたが、寒くて天気は良くありません。
このまま、飲んだくれてしまいそう ^^;
未来のミュージアムってドラえもんだったんですね。
" 2013/11/03 minatonomieru oka koen & ankhino bokurani sayounara & Perfume LEVEL3 "
ターナー展に行ってきました:20131027 [絵画]
少し前まで暑い暑いと言っていたのに、いつの間にかカレンダーは11月。気が付けば毛糸の暖かさが心地よくなっています。
年をとるにつれ、加速度的に早くなる時の流れに、最近少し焦ったりも。
一日一日の日々を、時というリソースを大切にしないといけないな。
朝のコーヒーを飲みながら、そんなことを考えている11月の土曜日、横浜は、小雨。部屋の中も寒い。
写真を撮りに出かけようと思っていましたが、天気が良いとは言えないし、日帰りの出張が重なって少し疲れ気味なので、
ラフマニノフの交響曲2番 。
昔から名演との評判の高い、アンドレ・プレヴィンのCD を買いました。「船に乗れ」を読んだ時から大好きになった第3楽章 Adagio を聴きながら、先日行ってきたターナー展の図録を眺めます。
色と光の錬金術師の素晴らしい絵、そして、きれいな、ほんとにきれいな Adagio の旋律・・・。
仕事のことでいっぱいになっていた頭にもさわやかな風を運んでくれるよう。
ブログには書けなかったものもありますが、兵庫県立美術館も初めて行ったし(クラーク美術館展を見ました)、今年も割とたくさんの絵たちに会うことができました。
その中でも年の初めから楽しみにしていたターナー。
もう、20年以上も前になりますが、西洋美術館で一度ターナー展を見ました。
知的好奇心を掻き立てられ、抒情的な風景画に心を揺さぶられて、多様性が不思議で頭の中で陣地取り・・・、理解の範疇を超えていて、そして良くは分からないのだけれど、とても好きになった画家。
四半世紀ぶりにまとまって見られると思うと・・・指折りその日を待ちわびていましたが、10月27日、季節外れの台風が去った次の日、東京都美術館に会いに行ってきました。
≪月光、ミルバンクより眺めた習作≫
どの絵も素敵です。
そして、どの絵が良いのか・・・一枚選ぶとしたら、とても困る画家。今回の展覧会には、画家10代の作品から歿後発見された作品まで、全部で140点の作品が来ていますが、そのどれもがターナーだなと思いました。
全てが素晴らしくて、全てが面白い。
≪バターミア湖、クロマックウォーターの一部、カンバーランド、にわか雨≫
基本的に作品は風景画なのですが、ターナーの絵は、単なる風景画ではないと思います。
≪レグルス≫
自然の崇高さ、気高さ、脅威、畏怖、絶対的大きさ、静けさ、美しさ、それから・・・移ろい・・・etc etc ・・・。
≪平和-水葬≫
ジョセフ・マロード・ウイリアム・ターナー
それらを目から情報として取り入れ、心の内面でろ過して、絵画という手段で結実する。
自然を見て、聴いて、体全体で感じて・・・そうせざるを得ない、内面的必然性。
≪湖に沈む夕陽≫
印象派、象徴主義、ロマン派、モダニズム。
それらをすべて包含する絵画。
ターナーも、時を超越した、選ばれた芸術家なのだなと、今回の「ターナー展」を見て、そう思いました。
神は時々その気まぐれのせいなのでしょうか? ミューズの御使いとして、この世に選んだ使いをお遣わしになります。
僕らは、Mozart 、 Vermeer、Leonardo da Vinci etc etc・・・それら御使いたちの作品を通して、天上の究極美に断片なのかもしれないけれど、触れることができるのだと思います。
一枚を選ぶことは難しいのですが、今回特に気に入ったのは≪月光、ミルバンクより眺めた習作≫、
≪バターミア湖、クロマックウォーターの一部、カンバーランド、にわか雨≫、≪レグルス≫、≪平和-水葬≫、
そして≪湖に沈む夕陽≫でした。
≪湖に沈む夕陽≫は、モネの絵画かと見まごうばかり・・・、輪郭も、具体的なフォルムもなく、そこには色彩と光だけ。
ただ、モネの絵よりもずっと絵の具の使い方が大胆で激しさがあります。ターナーの気性が現れているのかもしれません。
≪スピットヘッド:ポーツマス港に入る拿捕された二隻のデンマーク船≫
展覧会を見ていて、今回いくつか自分なりにおもしろかったことがあります。
例えば、この≪スピットヘッド:ポーツマス港に入る拿捕された二隻のデンマーク船≫の向かって左下に描かれた黒いもの、たぶんブイだと思うのですが、さりげなく書かれていますが・・・絶妙の近景の使い方だと思いました。
このような絵が他にもありましたが、絵画の中に奥行を与えて、風や大気やそういうものを描き込むにはとても優れた方法だなと思いました。
≪チャイルド・ハロルドの巡礼-イタリア≫
また、≪チャイルド・ハロルドの巡礼-イタリア≫も面白かったです。
夏目漱石の「坊ちゃん」の中で、島に生える松の姿がターナーの描く絵のようだとして「ターナー島」と呼ばれる島が出てきますが、この作品の松がモデルではないかといわれています。
≪チャイルド・ハロルドの巡礼-イタリア≫
そのエピソードもですが、この峡谷の描き方、すごいと思いました。
峡谷に満ちている大気・・・、その感じの出し方、描き方。しばらくじっと見つめてしまいました。
≪グリゾン州の雪崩≫
何枚かは以前の展覧会で見たことのある絵でした。この雪崩も20数年ぶりの再会です。
≪グリゾン州の雪崩≫
前に見た時はこんな見方をしていなかったのかもしれません、今回見て気が付いたのですが、雪崩の描き方がすごいと思いました。
パレットナイフを使っているのだと思います。
ナイフの荒々しい使い方、雪崩の猛々しさ、自然の恐ろしさが見る者に伝わってきます。
ターナーって本当に色んな描き方をする画家です。
この絵だけでなく、今回140枚の絵画をゆっくりと見ることができ、ターナーの作品の多様性、内面的必然性をより忠実に表すため、色々な試みがされたのだとういうことが良く分かりました。
2万点以上の絵を国に遺贈したことで、作品が散逸することなくテート美術館に収蔵されたことはぼくたちにとっても本当に良かったと思います。
まだまだ研究が進められている様なので、これからもターナーに関する新たな発見があるかもしれません。
また、何年か後に来てくれるといいな。でも、その時は腰が曲がっているかもしれない 笑。
開館と同時に入りましたが、ゆっくりと2時間近く見ていたので、そろそろお腹が空きました。
銀座に出て、いつものお店でビールを飲みながらと思いましたが、建物が大規模改装中でお店はお休み中。
ではと、新規開拓でイタリアンのお店でランチをいただきました。
サラダとマルゲリータ、ドリンクバーで1,200円也。もちろん、喉が渇いていたのでビールも頂きました。
銀座は「銀茶会」なるイベント。
「銀茶会」
" 銀座の街そのものが野点の会場となる、ライブ感あふれる催し「銀茶会」。今年で12回目を迎え、銀座の秋の風物詩として親しまれています。 "
なるほど、野点なんですね。それに12回目なんだ。知らなかった。
でも、銀座の街には野点も、和服の女性も似合っているかも。
お腹はいっぱい、良い絵たちに会えたし、
ほろ酔い気分で銀座から東京駅まで、秋の街の散歩を楽しみました。
いいな、休みの日の銀座、京橋、東京の辺りはとても落ち着いていて、のんびりと歩くことができます。
丸の内ブリックスクウェアの柔らかい日差しも大好き。
今年はあと2か月あります。
まだトーハクのチケット( 「京都」 は見逃せません)もあるし、展覧会には何回か行きたいと思っていますが・・・、「ターナー展」はすごく良かった。
久しぶりに頭がくるくる? 廻りながら見た展覧会になりました。
何年か後にまた見たいです。次にターナーと会った時、どんな風に自分が感じるのか、 それも楽しみです。
" 2013/10/27 TURNER "
年をとるにつれ、加速度的に早くなる時の流れに、最近少し焦ったりも。
一日一日の日々を、時というリソースを大切にしないといけないな。
朝のコーヒーを飲みながら、そんなことを考えている11月の土曜日、横浜は、小雨。部屋の中も寒い。
写真を撮りに出かけようと思っていましたが、天気が良いとは言えないし、日帰りの出張が重なって少し疲れ気味なので、
ラフマニノフの交響曲2番 。
昔から名演との評判の高い、アンドレ・プレヴィンのCD を買いました。「船に乗れ」を読んだ時から大好きになった第3楽章 Adagio を聴きながら、先日行ってきたターナー展の図録を眺めます。
色と光の錬金術師の素晴らしい絵、そして、きれいな、ほんとにきれいな Adagio の旋律・・・。
仕事のことでいっぱいになっていた頭にもさわやかな風を運んでくれるよう。
ブログには書けなかったものもありますが、兵庫県立美術館も初めて行ったし(クラーク美術館展を見ました)、今年も割とたくさんの絵たちに会うことができました。
その中でも年の初めから楽しみにしていたターナー。
もう、20年以上も前になりますが、西洋美術館で一度ターナー展を見ました。
知的好奇心を掻き立てられ、抒情的な風景画に心を揺さぶられて、多様性が不思議で頭の中で陣地取り・・・、理解の範疇を超えていて、そして良くは分からないのだけれど、とても好きになった画家。
四半世紀ぶりにまとまって見られると思うと・・・指折りその日を待ちわびていましたが、10月27日、季節外れの台風が去った次の日、東京都美術館に会いに行ってきました。
≪月光、ミルバンクより眺めた習作≫
どの絵も素敵です。
そして、どの絵が良いのか・・・一枚選ぶとしたら、とても困る画家。今回の展覧会には、画家10代の作品から歿後発見された作品まで、全部で140点の作品が来ていますが、そのどれもがターナーだなと思いました。
全てが素晴らしくて、全てが面白い。
≪バターミア湖、クロマックウォーターの一部、カンバーランド、にわか雨≫
基本的に作品は風景画なのですが、ターナーの絵は、単なる風景画ではないと思います。
≪レグルス≫
自然の崇高さ、気高さ、脅威、畏怖、絶対的大きさ、静けさ、美しさ、それから・・・移ろい・・・etc etc ・・・。
≪平和-水葬≫
ジョセフ・マロード・ウイリアム・ターナー
それらを目から情報として取り入れ、心の内面でろ過して、絵画という手段で結実する。
自然を見て、聴いて、体全体で感じて・・・そうせざるを得ない、内面的必然性。
≪湖に沈む夕陽≫
印象派、象徴主義、ロマン派、モダニズム。
それらをすべて包含する絵画。
ターナーも、時を超越した、選ばれた芸術家なのだなと、今回の「ターナー展」を見て、そう思いました。
神は時々その気まぐれのせいなのでしょうか? ミューズの御使いとして、この世に選んだ使いをお遣わしになります。
僕らは、Mozart 、 Vermeer、Leonardo da Vinci etc etc・・・それら御使いたちの作品を通して、天上の究極美に断片なのかもしれないけれど、触れることができるのだと思います。
一枚を選ぶことは難しいのですが、今回特に気に入ったのは≪月光、ミルバンクより眺めた習作≫、
≪バターミア湖、クロマックウォーターの一部、カンバーランド、にわか雨≫、≪レグルス≫、≪平和-水葬≫、
そして≪湖に沈む夕陽≫でした。
≪湖に沈む夕陽≫は、モネの絵画かと見まごうばかり・・・、輪郭も、具体的なフォルムもなく、そこには色彩と光だけ。
ただ、モネの絵よりもずっと絵の具の使い方が大胆で激しさがあります。ターナーの気性が現れているのかもしれません。
≪スピットヘッド:ポーツマス港に入る拿捕された二隻のデンマーク船≫
展覧会を見ていて、今回いくつか自分なりにおもしろかったことがあります。
例えば、この≪スピットヘッド:ポーツマス港に入る拿捕された二隻のデンマーク船≫の向かって左下に描かれた黒いもの、たぶんブイだと思うのですが、さりげなく書かれていますが・・・絶妙の近景の使い方だと思いました。
このような絵が他にもありましたが、絵画の中に奥行を与えて、風や大気やそういうものを描き込むにはとても優れた方法だなと思いました。
≪チャイルド・ハロルドの巡礼-イタリア≫
また、≪チャイルド・ハロルドの巡礼-イタリア≫も面白かったです。
夏目漱石の「坊ちゃん」の中で、島に生える松の姿がターナーの描く絵のようだとして「ターナー島」と呼ばれる島が出てきますが、この作品の松がモデルではないかといわれています。
≪チャイルド・ハロルドの巡礼-イタリア≫
そのエピソードもですが、この峡谷の描き方、すごいと思いました。
峡谷に満ちている大気・・・、その感じの出し方、描き方。しばらくじっと見つめてしまいました。
≪グリゾン州の雪崩≫
何枚かは以前の展覧会で見たことのある絵でした。この雪崩も20数年ぶりの再会です。
≪グリゾン州の雪崩≫
前に見た時はこんな見方をしていなかったのかもしれません、今回見て気が付いたのですが、雪崩の描き方がすごいと思いました。
パレットナイフを使っているのだと思います。
ナイフの荒々しい使い方、雪崩の猛々しさ、自然の恐ろしさが見る者に伝わってきます。
ターナーって本当に色んな描き方をする画家です。
この絵だけでなく、今回140枚の絵画をゆっくりと見ることができ、ターナーの作品の多様性、内面的必然性をより忠実に表すため、色々な試みがされたのだとういうことが良く分かりました。
2万点以上の絵を国に遺贈したことで、作品が散逸することなくテート美術館に収蔵されたことはぼくたちにとっても本当に良かったと思います。
まだまだ研究が進められている様なので、これからもターナーに関する新たな発見があるかもしれません。
また、何年か後に来てくれるといいな。でも、その時は腰が曲がっているかもしれない 笑。
開館と同時に入りましたが、ゆっくりと2時間近く見ていたので、そろそろお腹が空きました。
銀座に出て、いつものお店でビールを飲みながらと思いましたが、建物が大規模改装中でお店はお休み中。
ではと、新規開拓でイタリアンのお店でランチをいただきました。
サラダとマルゲリータ、ドリンクバーで1,200円也。もちろん、喉が渇いていたのでビールも頂きました。
銀座は「銀茶会」なるイベント。
「銀茶会」
" 銀座の街そのものが野点の会場となる、ライブ感あふれる催し「銀茶会」。今年で12回目を迎え、銀座の秋の風物詩として親しまれています。 "
なるほど、野点なんですね。それに12回目なんだ。知らなかった。
でも、銀座の街には野点も、和服の女性も似合っているかも。
お腹はいっぱい、良い絵たちに会えたし、
ほろ酔い気分で銀座から東京駅まで、秋の街の散歩を楽しみました。
いいな、休みの日の銀座、京橋、東京の辺りはとても落ち着いていて、のんびりと歩くことができます。
丸の内ブリックスクウェアの柔らかい日差しも大好き。
今年はあと2か月あります。
まだトーハクのチケット( 「京都」 は見逃せません)もあるし、展覧会には何回か行きたいと思っていますが・・・、「ターナー展」はすごく良かった。
久しぶりに頭がくるくる? 廻りながら見た展覧会になりました。
何年か後にまた見たいです。次にターナーと会った時、どんな風に自分が感じるのか、 それも楽しみです。
" 2013/10/27 TURNER "