フィルム小山薫堂さん&盛岡の紅葉:20131020 [好きな本]
出張とかで出かけると色々な店(飲食店が主ですが)を知るようになります。
本屋さんもその一つで、新大阪の駅の中にある「ブックストア談」さんと、盛岡の駅にある「さわや書店」さんには、いつも無意識のうちに足が向いてしまう。
広い店内、静かな本屋さんなのに表現は変かもしれませんが、両店とも並べられている本たちに元気があると思います。
本の紹介のポップを見るとよく分かりますが、書店員さんたちの本好きパワーがあふれている。
先週の木曜日、盛岡に出張がありました。
帰りの新幹線を待つ間(東海道新幹線とは違って東北新幹線は盛岡まで来ると一時間に2~3本なので待ち時間が結構あります)、さわや書店さんで本たちと一緒に過ごしました。
そして、3冊の本をまた仕入れてきました。
吉田篤弘さんの「つむじかぜ食堂と僕」
平山瑞穂さんの「あの日のぼくらにさようなら」
そして、小山薫堂さんの「フィルム」
どれも、ポップを見てさわや書店さんのお勧めの本を連れ帰ったもの。
盛岡はこの日の朝の気温は5度。
横浜の朝も涼しかったですが、急に冷え込んできたそうです。ストーヴも使い始めたとか。
盛岡城跡公園のもみじたちの紅葉も、この前来た時よりも進んでいました。
前日は台風で雨風が強かったそうですが、もみじは葉を落とすことなく、赤や茶色や黄色に色づき始めていました。
盛岡の真っ赤なもみじ、見ることができてとてもうれしい。
鎌倉の紅葉はきっと来月の下旬ごろだと思いますから、一ヶ月くらい早く今年の紅葉のスタートを楽しむことができたことになります。
仕事のアポイントの時間まで、盛岡城跡公園で、ちょっとだけですが秋の良い空気を吸っての良い時間。 笑
清々しい空気、透明感のある光たち。
雲もありましたが、その隙間から太陽の光が届いた時の一瞬のキラキラさ・・・、とても美しかった。
最近は、買い物にネットを使うことが多くなりました。
この前も炊飯器とポットが、ほぼ同時に壊れたので(電化製品って壊れる時はほぼ一緒にが多いですね)、ヨドバシのネットで買いましたし、PCのマザーボードとかHDDとか今までは秋葉に出かけて買っていたものもAmazonで買ったりしています。
それから、CD はもうずっとHMV でポチッとしています(ポチッとし過ぎですが・・・ ^^; )。
でも、本だけは本屋さんです。
なぜなんでしょう?
自分でも不思議ですが、やはり、本屋さんという場所が好きなんでしょうね。
昔から、待ち合わせの時間までとか、何かで時間をつぶす時とかには本屋さんに行くことが多かったと思います。
静かだけれど、未来の明日の、そしてすぐ後の楽しみ・・・、ページを開くと広がる楽しみが色々とたくさんあって、その空間に本たちの話し声が聞こえるようなそんな場所、独特の匂いのあるお店。
未来の楽しみを探している方たち、本屋さんに来て好きな本を探している方たちのあの雰囲気も好きです。
なんとなく、じぶんの仲間みたいな? そんな感じも 笑
雲は多かったけれど、少し雪が降ったのでしょうか? うっすらと白くなった岩手山の姿も見ることができました。
仕事を終えて「はやて」の中、小山薫堂さんの「フィルム」を読みました。
小山薫堂さんの作品を読むのは初めて。
「料理の鉄人」や「THE 世界遺産」などのテレビ番組の企画をし、映画「おくりびと」では脚本を手がけた方なんですね。
「フィルム」は10編のお話の短編集です。
・アウトポスト・タヴァーン
・スプーン
・フィルム
・タワシタ
・パイナップル・ラプソディ
・あえか
・青山クロッシング
・鎌倉の午後三時
・セレンディップの奇跡
・ラブ・イズ・・・
どの作品も独特の雰囲気、大人の童話みたいな感じの世界が広がります。
ちょっと仕事に疲れたとき、好きな人とうまくいかなかったとき・・・、そんなときに元気づけられる、お洒落でちょっとほっこりするような素敵なお話達です。
中では、次の2つが気に入りました。
「スプーン」
彼女との些細な喧嘩、エスプレッソコーヒーには砂糖を入れるか入れないか? が原因なんですが、喧嘩をして彼女の家を深夜に飛び出してしまった波多野。夜中の世田谷の街を迷い迷い、民家の中に見つけた不思議なカレー屋さん。船乗り上がりのマスターとの会話、激辛のカレーを食べて、もう一度彼女とここのカレーを食べに来たいと思う。
ただ、それだけのストーリーなんですが、読んでいて心が温かくなりました。電車の中で無性にカレーが食べたくなって困りました。
「セレンディップの奇跡」
41歳の誕生日の日に彼女に振られた堀井豊。
突然の別れの電話を受け、今更ながらですが、自分が彼女にちゃんと向かっていなかったこと、都合よく付き合ってきたことに思い当ります。バスを待つところから、次々に偶然とは思えない出来事が重なり、とあるレストランでサービスの冷えた白ワインを飲むことに・・・。ここまでもこの後もまさに大人の童話。
こちらも心が温かくなるお話し。
この他にも、鎌倉まで走った挙句に、お客に乗り逃げされたタクシー運転手が主人公の「鎌倉の午後3時」、そして最後のお話し、お台場を舞台にする老女性の一時のシンデレラタイム・・・、「ラブ・イズ・・・」も素敵なお話でした。
やはり、本は本屋さんです。
こんなに素敵な本との出会いはネットではできないと思います。足を運んで積まれた本たちを見ながら、ポップを読ませていただいて、一冊ずつ手に取って・・・。
一冊の本を選ぶときから、未来の幸せははじまっているのですから。
さわや書店さん、素敵な本との出会いをありがとう。
" 2013/10/17 Film & Morioka "
本屋さんもその一つで、新大阪の駅の中にある「ブックストア談」さんと、盛岡の駅にある「さわや書店」さんには、いつも無意識のうちに足が向いてしまう。
広い店内、静かな本屋さんなのに表現は変かもしれませんが、両店とも並べられている本たちに元気があると思います。
本の紹介のポップを見るとよく分かりますが、書店員さんたちの本好きパワーがあふれている。
先週の木曜日、盛岡に出張がありました。
帰りの新幹線を待つ間(東海道新幹線とは違って東北新幹線は盛岡まで来ると一時間に2~3本なので待ち時間が結構あります)、さわや書店さんで本たちと一緒に過ごしました。
そして、3冊の本をまた仕入れてきました。
吉田篤弘さんの「つむじかぜ食堂と僕」
平山瑞穂さんの「あの日のぼくらにさようなら」
そして、小山薫堂さんの「フィルム」
どれも、ポップを見てさわや書店さんのお勧めの本を連れ帰ったもの。
盛岡はこの日の朝の気温は5度。
横浜の朝も涼しかったですが、急に冷え込んできたそうです。ストーヴも使い始めたとか。
盛岡城跡公園のもみじたちの紅葉も、この前来た時よりも進んでいました。
前日は台風で雨風が強かったそうですが、もみじは葉を落とすことなく、赤や茶色や黄色に色づき始めていました。
盛岡の真っ赤なもみじ、見ることができてとてもうれしい。
鎌倉の紅葉はきっと来月の下旬ごろだと思いますから、一ヶ月くらい早く今年の紅葉のスタートを楽しむことができたことになります。
仕事のアポイントの時間まで、盛岡城跡公園で、ちょっとだけですが秋の良い空気を吸っての良い時間。 笑
清々しい空気、透明感のある光たち。
雲もありましたが、その隙間から太陽の光が届いた時の一瞬のキラキラさ・・・、とても美しかった。
最近は、買い物にネットを使うことが多くなりました。
この前も炊飯器とポットが、ほぼ同時に壊れたので(電化製品って壊れる時はほぼ一緒にが多いですね)、ヨドバシのネットで買いましたし、PCのマザーボードとかHDDとか今までは秋葉に出かけて買っていたものもAmazonで買ったりしています。
それから、CD はもうずっとHMV でポチッとしています(ポチッとし過ぎですが・・・ ^^; )。
でも、本だけは本屋さんです。
なぜなんでしょう?
自分でも不思議ですが、やはり、本屋さんという場所が好きなんでしょうね。
昔から、待ち合わせの時間までとか、何かで時間をつぶす時とかには本屋さんに行くことが多かったと思います。
静かだけれど、未来の明日の、そしてすぐ後の楽しみ・・・、ページを開くと広がる楽しみが色々とたくさんあって、その空間に本たちの話し声が聞こえるようなそんな場所、独特の匂いのあるお店。
未来の楽しみを探している方たち、本屋さんに来て好きな本を探している方たちのあの雰囲気も好きです。
なんとなく、じぶんの仲間みたいな? そんな感じも 笑
雲は多かったけれど、少し雪が降ったのでしょうか? うっすらと白くなった岩手山の姿も見ることができました。
仕事を終えて「はやて」の中、小山薫堂さんの「フィルム」を読みました。
小山薫堂さんの作品を読むのは初めて。
「料理の鉄人」や「THE 世界遺産」などのテレビ番組の企画をし、映画「おくりびと」では脚本を手がけた方なんですね。
「フィルム」は10編のお話の短編集です。
・アウトポスト・タヴァーン
・スプーン
・フィルム
・タワシタ
・パイナップル・ラプソディ
・あえか
・青山クロッシング
・鎌倉の午後三時
・セレンディップの奇跡
・ラブ・イズ・・・
どの作品も独特の雰囲気、大人の童話みたいな感じの世界が広がります。
ちょっと仕事に疲れたとき、好きな人とうまくいかなかったとき・・・、そんなときに元気づけられる、お洒落でちょっとほっこりするような素敵なお話達です。
中では、次の2つが気に入りました。
「スプーン」
彼女との些細な喧嘩、エスプレッソコーヒーには砂糖を入れるか入れないか? が原因なんですが、喧嘩をして彼女の家を深夜に飛び出してしまった波多野。夜中の世田谷の街を迷い迷い、民家の中に見つけた不思議なカレー屋さん。船乗り上がりのマスターとの会話、激辛のカレーを食べて、もう一度彼女とここのカレーを食べに来たいと思う。
ただ、それだけのストーリーなんですが、読んでいて心が温かくなりました。電車の中で無性にカレーが食べたくなって困りました。
「セレンディップの奇跡」
41歳の誕生日の日に彼女に振られた堀井豊。
突然の別れの電話を受け、今更ながらですが、自分が彼女にちゃんと向かっていなかったこと、都合よく付き合ってきたことに思い当ります。バスを待つところから、次々に偶然とは思えない出来事が重なり、とあるレストランでサービスの冷えた白ワインを飲むことに・・・。ここまでもこの後もまさに大人の童話。
こちらも心が温かくなるお話し。
この他にも、鎌倉まで走った挙句に、お客に乗り逃げされたタクシー運転手が主人公の「鎌倉の午後3時」、そして最後のお話し、お台場を舞台にする老女性の一時のシンデレラタイム・・・、「ラブ・イズ・・・」も素敵なお話でした。
やはり、本は本屋さんです。
こんなに素敵な本との出会いはネットではできないと思います。足を運んで積まれた本たちを見ながら、ポップを読ませていただいて、一冊ずつ手に取って・・・。
一冊の本を選ぶときから、未来の幸せははじまっているのですから。
さわや書店さん、素敵な本との出会いをありがとう。
" 2013/10/17 Film & Morioka "