北鎌倉東慶寺彼岸花&ミドリ・ザイラー・ヴィヴァルディ「四季」:20130922 [鎌倉]
たぶん自分的に、史上最重量のCD。
ハルモディア・ムンディから出た初回限定盤、『啓蒙主義の時代』~18世紀の音楽 がHMV から届きました。
CDが29枚、そのデータとしてCD-ROMが1枚ついているというもの(日本語ではないので・・・ ^^;)。
ラモーのクラブサン曲から、ベートーベンの第9まで入っています。それで、定価9,860円がなんと2,990円。
秋の夜長にお酒を飲みながら、一枚ずつ聴いていくのが楽しみ。
ボックス・セットの解説を要約すると18世紀は、理性によって世界のさまざまな事象について理解しようという「啓蒙思想」が市民社会にも広まった時代。
音楽の世界にも、ポリフォニックからホモフォニーへ移行し、ソナタ形式が確立してピアノソナタや交響曲のジャンルが発展、室内楽が大幅に進化し、
オペラも音楽と劇との融合が目指され、素晴らしい作品が生み出されました。この流れを聞くことによって理解できるように作られたCD セット。
9月22日日曜日、29枚のうち5枚目 THE APOTHEOSIS OF THE BAROQUE CONCERTO(バロック協奏曲の典型)
を連れて出かけました。
以前評判になっていた、ミドリ・ザイラー、ベルリン古楽アカデミー演奏のヴィヴァルディ「四季」が入っていたので楽しみにしていました。
なんと、
彼ら、演奏しながら舞台で踊るというパフォーマンスをしたのだそうですが、その時と同じように演奏したものだそうです。
パフォーマンスは、youtube に動画があったので見てみましたが、すごーーい。 笑
久しぶりの東慶寺。
なるほど、石段が新しくなっています。
過ぎ去った久しい時を感じさせてくれる、丸い石も好きでしたが・・・、新しくなった石段、歩きやすくなりました。
気が付けば、東慶寺の影は秋の影。大きくて優しい。
気持ちの良い乾いた空気、濃い青い空。
光も空気と同じように軽くなり、爽やかです。
宝蔵の前にはコスモスもたくさん咲いていました。
ツマグロヒョウモンや
セセリチョウが蜜を吸って飛び回っています。
視線を落とせば
東慶寺のお庭には、真っ赤な彼岸花が満開です。
秋の朝の光を受けて、ルージュ色に輝いている ♪
彼岸花、
血や火の色、そして悲哀、影のある女性、妖艶さetc etc ・・・、どちらかというと負のイメージを持たれますが、ぼくにとっては
ルージュ色に明るく咲く秋の花。
今年初めての彼岸花は、先日の奈良の長谷寺で見ましたが、鎌倉では初めての花たち。
咲きたてで、ピカピカに光っていました。
カラスアゲハのお嬢さんが優雅に踊っていらっしゃる。
ミドリ・ザイラーさん、お母さんは日本人、お父さんはドイツ人。4人姉妹の一番下だそうです。現在、ベルリン古楽アカデミーとアニマ・エテルナのコンサートマスター。
3歳の時に日本を離れ、オーストリアのザルツブルグへお引越し。
最初はモダン楽器でしたが、その後バロック・ヴァイオリンの魅力を知って、ピリオド楽器の方へ。
去年も来日してバッハのコンサートを開いていたんですね。ヴィヴァルディを聴いて、ライヴで聴いてみたくなりました。
「四季」、聴き飽きるぐらい聴いている? 名曲中の名曲なんですが、こんな演奏聞いたことない。
古くて新しい、ピリオド奏法のせい?
バロックって、実は刺激的な音楽なのかもしれない。ミドリ・ザイラーさんのヴァイオリンは挑発的です。
ベルリン古楽アカデミーとも、阿吽の呼吸? 丁々発止のやり取り、Jazzのアドリブみたいな、ピリオド演奏、聴くとおもしろくてやめられなくなります。
もう一度。
こんな「四季」聴いたことない~ !!
春は陽気なバグパイプの音色、夏の嵐は足元を濡らし、農民たちの乱痴気騒ぎの秋、そして冬・・・暖炉の幸せな温かさ。
動画を見ているかのように、イメージが浮かんできます。
これ一枚でも、このCD ボックス買った価値があります。
東慶寺さんを出てから、のどが渇いていたので、吉野さんによりました。
撮ってきた彼岸花とアゲハチョウの写真をサーフェスに落としながら、コーヒーをいただきました。
散歩の後のコーヒーは格別です。
一番の時間が流れていく、
ゆったりと、その刹那を楽しみます。 秋の朝の一時、
やわらかな輝く光と一緒。
ヴィヴァルディの「四季」。
昔は冬が好きでした。アレグロ・ノン・モルト、厳しい寒さ、ラルゴの優しさ・・・。
きっと若かったから、
思慮深さと熟考、深遠なもの、奈落のような暗闇、孤独、クールさ、金属に触れた時の冷たさ、そんなものにあこがれていたのだと思います。
友達たちと、一晩中飲みながら、人って所詮は一人だよね、とか話していたあの頃。
・・・
いまは、夏かな?
ないものを欲しがるものなのかもしれません。
暑かったけれど、行ってしまった夏は懐かしい。
今日も・・・、涼しくなりました。
ミドリ・ザイラーさん。 ロックとかを聴いている感じも !!
バロック、しばらく聴いていなかったけれど、すごく新鮮。
" 2013/09/22 Kitakamakura Tokeiji Higanbana & Vivaldi Le quattro stagioni "
ハルモディア・ムンディから出た初回限定盤、『啓蒙主義の時代』~18世紀の音楽 がHMV から届きました。
CDが29枚、そのデータとしてCD-ROMが1枚ついているというもの(日本語ではないので・・・ ^^;)。
ラモーのクラブサン曲から、ベートーベンの第9まで入っています。それで、定価9,860円がなんと2,990円。
秋の夜長にお酒を飲みながら、一枚ずつ聴いていくのが楽しみ。
ボックス・セットの解説を要約すると18世紀は、理性によって世界のさまざまな事象について理解しようという「啓蒙思想」が市民社会にも広まった時代。
音楽の世界にも、ポリフォニックからホモフォニーへ移行し、ソナタ形式が確立してピアノソナタや交響曲のジャンルが発展、室内楽が大幅に進化し、
オペラも音楽と劇との融合が目指され、素晴らしい作品が生み出されました。この流れを聞くことによって理解できるように作られたCD セット。
9月22日日曜日、29枚のうち5枚目 THE APOTHEOSIS OF THE BAROQUE CONCERTO(バロック協奏曲の典型)
を連れて出かけました。
以前評判になっていた、ミドリ・ザイラー、ベルリン古楽アカデミー演奏のヴィヴァルディ「四季」が入っていたので楽しみにしていました。
なんと、
彼ら、演奏しながら舞台で踊るというパフォーマンスをしたのだそうですが、その時と同じように演奏したものだそうです。
パフォーマンスは、youtube に動画があったので見てみましたが、すごーーい。 笑
久しぶりの東慶寺。
なるほど、石段が新しくなっています。
過ぎ去った久しい時を感じさせてくれる、丸い石も好きでしたが・・・、新しくなった石段、歩きやすくなりました。
気が付けば、東慶寺の影は秋の影。大きくて優しい。
気持ちの良い乾いた空気、濃い青い空。
光も空気と同じように軽くなり、爽やかです。
宝蔵の前にはコスモスもたくさん咲いていました。
ツマグロヒョウモンや
セセリチョウが蜜を吸って飛び回っています。
視線を落とせば
東慶寺のお庭には、真っ赤な彼岸花が満開です。
秋の朝の光を受けて、ルージュ色に輝いている ♪
彼岸花、
血や火の色、そして悲哀、影のある女性、妖艶さetc etc ・・・、どちらかというと負のイメージを持たれますが、ぼくにとっては
ルージュ色に明るく咲く秋の花。
今年初めての彼岸花は、先日の奈良の長谷寺で見ましたが、鎌倉では初めての花たち。
咲きたてで、ピカピカに光っていました。
カラスアゲハのお嬢さんが優雅に踊っていらっしゃる。
ミドリ・ザイラーさん、お母さんは日本人、お父さんはドイツ人。4人姉妹の一番下だそうです。現在、ベルリン古楽アカデミーとアニマ・エテルナのコンサートマスター。
3歳の時に日本を離れ、オーストリアのザルツブルグへお引越し。
最初はモダン楽器でしたが、その後バロック・ヴァイオリンの魅力を知って、ピリオド楽器の方へ。
去年も来日してバッハのコンサートを開いていたんですね。ヴィヴァルディを聴いて、ライヴで聴いてみたくなりました。
「四季」、聴き飽きるぐらい聴いている? 名曲中の名曲なんですが、こんな演奏聞いたことない。
古くて新しい、ピリオド奏法のせい?
バロックって、実は刺激的な音楽なのかもしれない。ミドリ・ザイラーさんのヴァイオリンは挑発的です。
ベルリン古楽アカデミーとも、阿吽の呼吸? 丁々発止のやり取り、Jazzのアドリブみたいな、ピリオド演奏、聴くとおもしろくてやめられなくなります。
もう一度。
こんな「四季」聴いたことない~ !!
春は陽気なバグパイプの音色、夏の嵐は足元を濡らし、農民たちの乱痴気騒ぎの秋、そして冬・・・暖炉の幸せな温かさ。
動画を見ているかのように、イメージが浮かんできます。
これ一枚でも、このCD ボックス買った価値があります。
東慶寺さんを出てから、のどが渇いていたので、吉野さんによりました。
撮ってきた彼岸花とアゲハチョウの写真をサーフェスに落としながら、コーヒーをいただきました。
散歩の後のコーヒーは格別です。
一番の時間が流れていく、
ゆったりと、その刹那を楽しみます。 秋の朝の一時、
やわらかな輝く光と一緒。
ヴィヴァルディの「四季」。
昔は冬が好きでした。アレグロ・ノン・モルト、厳しい寒さ、ラルゴの優しさ・・・。
きっと若かったから、
思慮深さと熟考、深遠なもの、奈落のような暗闇、孤独、クールさ、金属に触れた時の冷たさ、そんなものにあこがれていたのだと思います。
友達たちと、一晩中飲みながら、人って所詮は一人だよね、とか話していたあの頃。
・・・
いまは、夏かな?
ないものを欲しがるものなのかもしれません。
暑かったけれど、行ってしまった夏は懐かしい。
今日も・・・、涼しくなりました。
ミドリ・ザイラーさん。 ロックとかを聴いている感じも !!
バロック、しばらく聴いていなかったけれど、すごく新鮮。
" 2013/09/22 Kitakamakura Tokeiji Higanbana & Vivaldi Le quattro stagioni "