まほろばと台風と_奈良に行ってきました:20130914 [訪れたところ色々]
の~んびり、楽々、こだまですが、新幹線のグリーン車両に初めて乗りました。
普通車が横5席なのに対して4席、しかも足を楽々延ばせ、おまけにフットレストまで付いている。快適すぎる車両。
9月最初の3連休の土曜日、新横浜で買った弁当は、崎陽軒さんの弁当「秋」 ♪
母と以前から約束していた奈良の旅。富士山は雲の向こうでしたが、脚を伸ばして、外の景色を楽しみながらいただきます。
やっぱり電車には駅弁です。
新横浜からこだまで名古屋、そこからバスの旅。
のぞみなら、ピューンと京都まで、そして近鉄に乗れば3時間くらいなのですが、のんびり、ゆっくりのパック旅行です。
途中、関のドライブインで伊勢海老ソフトをいただきました。一口食べると、ほんのりと海老せんの風味? 不思議な感じ。
最初に訪れたのは、2010年に遷都1300年のイベントがあった平城宮。
敷地の中を近鉄が走っています。これだけでも広さがわかるというもの。
バスガイドさんの後に付いてぞろぞろと片道15分くらい歩きました。
広大な原っぱの中、復元された大極殿がぽつんと立っていました。
まほろばの地を訪れて、今回初めて見た雄大な光景に、じーーん。
ずっと来たかった奈良、まほろばの地。
やまとは 国のまほろば たたなづく 青垣 やまこもれる やまとし うるはし
台風が近づくのを知らせるかのような雲の帯の流れ、はるか向こうに大極殿、朱雀門からの景色も忘れられない景色になりました。
鬼瓦フェチにはたまらない場所です。
あそこにもここにも鬼瓦。一気に収集が進んでしまいました。
奈良は鬼瓦の国でもあるようです。
南大門の仁王像。大きさも他を圧倒している・・・迫力も大違いです。
鹿がたくさん。
東大寺の鹿は結構大胆? 人に慣れすぎなのかもしれません 笑
紙袋とか持っていると食べられてしまうそうです。
若いオスたちが力比べをしていました。人と一緒にゆっくりと暮らしているようですが、やはり野性なのですね。
そして、大仏様。東大寺盧舎那仏さまです。
いつ見ても大きくて、優しいお顔。
向かって左後方には広目天。
今回の旅行で、四天王の位置とお名前はばっちり覚えてしまいました。
右前は持国天、時計回りに増長天、広目天、そして多聞天。
訪れたお寺には色んな時代の四天王がいらっしゃいました。四天王比べをするのも楽しいかもしれません。
わぁ~、天平の甍。
かつて、普照が見た景色もこんな景色だったのでしょうか?
学生の頃、井上靖さんが好きでたくさんの作品を読みました。
少し前にも天平の甍を読み返しましたが、戒を授けてもらうために鑑真和上を日本に招くための長い旅、留学僧たちの苦労とそれぞれの思いがけない運命。
古の日本人の探究心、国を思う真摯さに、改めて感動しました。
この日の空、忘れられません。
晩御飯は吉野山のそばでいただきました。
有名なものはあまりないとかでしたが、いえいえ、三輪そうめんも
吉野葛の味噌汁も、もちろん、奈良漬けも美味しかった。
店の中をじっと鹿君が見つめていました。
吉野山の静かな夕暮れ。夕暮の色彩も、横浜とは違う色に思えました。
優しい茜色が深まっていきます。
翌日は、さらに台風が近づいていて、時折の雨模様。
デバッグには折り畳みの傘、念のため簡易レインコートを入れて春日大社です。
3,000基といわれる灯篭。
苔むす古木たち。
ここにも鹿たちがいましたが、東大寺の鹿たちよりもおとなしい性格 ? 。
春日大社の鹿たちは、神様にずっと近く、森の中。
しとしとの雨の中、春日大社の木々たちの色はもっともっと濃くなって
静かに水滴は落ちていきます。
昔から大切に育てられた木々達、かけがえのないもの。
もちろん、興福寺にも。
国宝館では、会いたかった像の一つ、阿修羅像に会うことができました。
割と時間があったので、一点集中。天平の美少年? 阿修羅とじっと話をしていました。ああでもない、こうでもない??
そして発見!! 阿修羅は向かって右斜め45度の角度から見るのが一番素敵です。
と、ここまでは雨も大したことがなかったのですが、法隆寺に着くと、土砂降り。
でも、雨の法隆寺もこの時だけ、一期一会です。
もう一つ会いたかった半跏思惟像のある中宮寺は目と鼻の先でしたが、この時ばかりはパック旅行の悲しさ、時間がなくて今回は行くことができませんでした。
すごく残念。
アルカイックスマイル、優雅でやさしいライン、中宮寺半跏思惟像様とお会いするのは、次回のお楽しみです。
ただ、今度の旅では、東大寺ミュージアムで、菩薩半跏像、とっても小さくてかわいらしい半跏像と出会うことができました。
東大寺ミュージアムに入ってすぐのところ、ガラスのケースの中で優しく微笑んでいらっしゃるお姿はとても素敵でした。これも、しばらく・・・前からそして横から優しいお姿を見させていただきました。
菩薩半跏像、解説を読むと、聖武天皇の持念仏だったそうです。この仏様にもまた会いたい。
柿食えば 鐘がなるなり 法隆寺
法隆寺の周りでは、柿にちなんだものが多かったです。 ぼくも柿ソフトをいただきました。
唐招提寺にも。
鑑真和上の墓所にも詣でることができました。
その途中にある苔のお庭の見事なこと。
しとしとと雨が降る中、光はないのに、明るい緑色は鮮やか。まるで自ら光を発しているかのようでした。
苔たちの緑と木々のシルエット、しっかりとこころの印画紙に焼き付けました。
2日目の晩御飯。
ホテルの近くの和食屋さん。なにはなくとも、冷たいビール。 笑
この日の夜はちょうど台風。
遅くまで心配でNHKのニュースを見ていました。お隣の京都はすごい雨で、渡月橋があわや流される寸前。
3日目は??? と心配していましたが、目覚めると雨は降ってはいるものの、それほどひどいという訳でもなく、先ず石舞台へ、そして高松塚古墳へと向かうことができました。
バスガイドさんいわく、「高松塚古墳の形はプリン ♪ 」
一目見て、なるほど 笑
今回はカタログ旅行みたいですが、次回は相棒のカメラたちを連れて、明日香を自転車でゆっくりと回ってみたい。
この景色の中、風を感じて走れたらどれほど素敵だろう。季節は秋がいいな。
旅の最後は長谷寺と室生寺。
先ずは長谷寺へと向かいます。
鎌倉にも長谷寺がありますが、ここはその本家筋。
清水寺のようにせり出した舞台から見下ろす景色は素敵です。紅葉の季節は・・・想像しただけでわくわくしてしまう。
ここ、奈良の長谷寺も花の寺だそうです。中でも牡丹の季節が一番見ごろだとのこと。
奈良には秋だけではなくて、春も来なくては ^^;
長谷寺で、今年初めての彼岸花にも会いました。
きっと鎌倉でもそろそろ彼岸花かせ咲いているのでしょうね。このお休みに一度は鎌倉に行きたいと思います。
参道のお土産屋さんもいい感じなんです。
ゆっくり歩きたいところ。
台風がおいていったもの。川はみんな濁流に変わっていました。
締めくくりは室生寺。
屋外に立つ五重塔では、ここ室生寺の五重塔は一番小さい塔だとのこと。
木々の中、
台風が去った後、
澄んだ大気の中、室生寺の五重塔は別嬪さん。
法隆寺や興福寺の塔と比べて、とても女性的な五重塔だなと思いました。女人高野だからでしょうか、優雅さを感じました。
傍らのお地蔵様も、優しいお顔。
室生寺は水浸し。
石段は上からの水の流れが、川のよう。あちらこちらに水たまりの池。
確かに台風は大変でしたが、こんな室生寺を見ることができるのは、そうそうないはず。
今回のまほろばの旅の終着地だからでしょうか・・・、室生寺、好きになってしまいました。
優しさにあふれ、木漏れ日の素敵なお寺。
室生寺の如意輪観音様。青いお姿、やわらかな曲線。
この観音様も、今回初めてお会いしましたが、一目で好きになった観音様。奈良の仏様たち、みんな素敵なお姿です。
パックの旅行。
今回2泊3日で廻ったお寺は十と一。
よい所を選りすぐって見せてもらえました。まるで、奈良のカタログを見せてもらったかのよう。
もちろん、自分で計画を立て、自分の足で自分の選んだところを歩いてみないと、その土地の本当の良さは分からないのだと思います。
でも今回の旅、3連休の間に、色々な所を見せてもらえました。一人で歩いたら、こんなにたくさんのお寺を見ることはできなかったし、台風の中、山の中のお寺を見ることはできなかったでしょう。
それに、久しぶりに母とも水入らずで過ごすことができました。
次は、自分で計画を立てて、今回の旅で気に入ったところを、ゆっくりと歩いてみたいと思います。
奈良、思っていたけれど、でも、もっともっとずっと素敵な所でした。
京都も良いですが、奈良と京都は、北鎌倉と鎌倉との感じのよう。 じぶんは奈良が好きかもしれません。
PS. ガチャポンで阿修羅出しました。 ^^v 手拭も阿修羅也。
法隆寺で聖徳太子の、東大寺のそばでセント君のストラップ、石舞台で「あすかルビーのあめ」をゲットしてきました。
" 2013/09/14~16 Nara "
普通車が横5席なのに対して4席、しかも足を楽々延ばせ、おまけにフットレストまで付いている。快適すぎる車両。
9月最初の3連休の土曜日、新横浜で買った弁当は、崎陽軒さんの弁当「秋」 ♪
母と以前から約束していた奈良の旅。富士山は雲の向こうでしたが、脚を伸ばして、外の景色を楽しみながらいただきます。
やっぱり電車には駅弁です。
新横浜からこだまで名古屋、そこからバスの旅。
のぞみなら、ピューンと京都まで、そして近鉄に乗れば3時間くらいなのですが、のんびり、ゆっくりのパック旅行です。
途中、関のドライブインで伊勢海老ソフトをいただきました。一口食べると、ほんのりと海老せんの風味? 不思議な感じ。
最初に訪れたのは、2010年に遷都1300年のイベントがあった平城宮。
敷地の中を近鉄が走っています。これだけでも広さがわかるというもの。
バスガイドさんの後に付いてぞろぞろと片道15分くらい歩きました。
広大な原っぱの中、復元された大極殿がぽつんと立っていました。
まほろばの地を訪れて、今回初めて見た雄大な光景に、じーーん。
ずっと来たかった奈良、まほろばの地。
やまとは 国のまほろば たたなづく 青垣 やまこもれる やまとし うるはし
台風が近づくのを知らせるかのような雲の帯の流れ、はるか向こうに大極殿、朱雀門からの景色も忘れられない景色になりました。
鬼瓦フェチにはたまらない場所です。
あそこにもここにも鬼瓦。一気に収集が進んでしまいました。
奈良は鬼瓦の国でもあるようです。
南大門の仁王像。大きさも他を圧倒している・・・迫力も大違いです。
鹿がたくさん。
東大寺の鹿は結構大胆? 人に慣れすぎなのかもしれません 笑
紙袋とか持っていると食べられてしまうそうです。
若いオスたちが力比べをしていました。人と一緒にゆっくりと暮らしているようですが、やはり野性なのですね。
そして、大仏様。東大寺盧舎那仏さまです。
いつ見ても大きくて、優しいお顔。
向かって左後方には広目天。
今回の旅行で、四天王の位置とお名前はばっちり覚えてしまいました。
右前は持国天、時計回りに増長天、広目天、そして多聞天。
訪れたお寺には色んな時代の四天王がいらっしゃいました。四天王比べをするのも楽しいかもしれません。
わぁ~、天平の甍。
かつて、普照が見た景色もこんな景色だったのでしょうか?
学生の頃、井上靖さんが好きでたくさんの作品を読みました。
少し前にも天平の甍を読み返しましたが、戒を授けてもらうために鑑真和上を日本に招くための長い旅、留学僧たちの苦労とそれぞれの思いがけない運命。
古の日本人の探究心、国を思う真摯さに、改めて感動しました。
この日の空、忘れられません。
晩御飯は吉野山のそばでいただきました。
有名なものはあまりないとかでしたが、いえいえ、三輪そうめんも
吉野葛の味噌汁も、もちろん、奈良漬けも美味しかった。
店の中をじっと鹿君が見つめていました。
吉野山の静かな夕暮れ。夕暮の色彩も、横浜とは違う色に思えました。
優しい茜色が深まっていきます。
翌日は、さらに台風が近づいていて、時折の雨模様。
デバッグには折り畳みの傘、念のため簡易レインコートを入れて春日大社です。
3,000基といわれる灯篭。
苔むす古木たち。
ここにも鹿たちがいましたが、東大寺の鹿たちよりもおとなしい性格 ? 。
春日大社の鹿たちは、神様にずっと近く、森の中。
しとしとの雨の中、春日大社の木々たちの色はもっともっと濃くなって
静かに水滴は落ちていきます。
昔から大切に育てられた木々達、かけがえのないもの。
もちろん、興福寺にも。
国宝館では、会いたかった像の一つ、阿修羅像に会うことができました。
割と時間があったので、一点集中。天平の美少年? 阿修羅とじっと話をしていました。ああでもない、こうでもない??
そして発見!! 阿修羅は向かって右斜め45度の角度から見るのが一番素敵です。
と、ここまでは雨も大したことがなかったのですが、法隆寺に着くと、土砂降り。
でも、雨の法隆寺もこの時だけ、一期一会です。
もう一つ会いたかった半跏思惟像のある中宮寺は目と鼻の先でしたが、この時ばかりはパック旅行の悲しさ、時間がなくて今回は行くことができませんでした。
すごく残念。
アルカイックスマイル、優雅でやさしいライン、中宮寺半跏思惟像様とお会いするのは、次回のお楽しみです。
ただ、今度の旅では、東大寺ミュージアムで、菩薩半跏像、とっても小さくてかわいらしい半跏像と出会うことができました。
東大寺ミュージアムに入ってすぐのところ、ガラスのケースの中で優しく微笑んでいらっしゃるお姿はとても素敵でした。これも、しばらく・・・前からそして横から優しいお姿を見させていただきました。
菩薩半跏像、解説を読むと、聖武天皇の持念仏だったそうです。この仏様にもまた会いたい。
柿食えば 鐘がなるなり 法隆寺
法隆寺の周りでは、柿にちなんだものが多かったです。 ぼくも柿ソフトをいただきました。
唐招提寺にも。
鑑真和上の墓所にも詣でることができました。
その途中にある苔のお庭の見事なこと。
しとしとと雨が降る中、光はないのに、明るい緑色は鮮やか。まるで自ら光を発しているかのようでした。
苔たちの緑と木々のシルエット、しっかりとこころの印画紙に焼き付けました。
2日目の晩御飯。
ホテルの近くの和食屋さん。なにはなくとも、冷たいビール。 笑
この日の夜はちょうど台風。
遅くまで心配でNHKのニュースを見ていました。お隣の京都はすごい雨で、渡月橋があわや流される寸前。
3日目は??? と心配していましたが、目覚めると雨は降ってはいるものの、それほどひどいという訳でもなく、先ず石舞台へ、そして高松塚古墳へと向かうことができました。
バスガイドさんいわく、「高松塚古墳の形はプリン ♪ 」
一目見て、なるほど 笑
今回はカタログ旅行みたいですが、次回は相棒のカメラたちを連れて、明日香を自転車でゆっくりと回ってみたい。
この景色の中、風を感じて走れたらどれほど素敵だろう。季節は秋がいいな。
旅の最後は長谷寺と室生寺。
先ずは長谷寺へと向かいます。
鎌倉にも長谷寺がありますが、ここはその本家筋。
清水寺のようにせり出した舞台から見下ろす景色は素敵です。紅葉の季節は・・・想像しただけでわくわくしてしまう。
ここ、奈良の長谷寺も花の寺だそうです。中でも牡丹の季節が一番見ごろだとのこと。
奈良には秋だけではなくて、春も来なくては ^^;
長谷寺で、今年初めての彼岸花にも会いました。
きっと鎌倉でもそろそろ彼岸花かせ咲いているのでしょうね。このお休みに一度は鎌倉に行きたいと思います。
参道のお土産屋さんもいい感じなんです。
ゆっくり歩きたいところ。
台風がおいていったもの。川はみんな濁流に変わっていました。
締めくくりは室生寺。
屋外に立つ五重塔では、ここ室生寺の五重塔は一番小さい塔だとのこと。
木々の中、
台風が去った後、
澄んだ大気の中、室生寺の五重塔は別嬪さん。
法隆寺や興福寺の塔と比べて、とても女性的な五重塔だなと思いました。女人高野だからでしょうか、優雅さを感じました。
傍らのお地蔵様も、優しいお顔。
室生寺は水浸し。
石段は上からの水の流れが、川のよう。あちらこちらに水たまりの池。
確かに台風は大変でしたが、こんな室生寺を見ることができるのは、そうそうないはず。
今回のまほろばの旅の終着地だからでしょうか・・・、室生寺、好きになってしまいました。
優しさにあふれ、木漏れ日の素敵なお寺。
室生寺の如意輪観音様。青いお姿、やわらかな曲線。
この観音様も、今回初めてお会いしましたが、一目で好きになった観音様。奈良の仏様たち、みんな素敵なお姿です。
パックの旅行。
今回2泊3日で廻ったお寺は十と一。
よい所を選りすぐって見せてもらえました。まるで、奈良のカタログを見せてもらったかのよう。
もちろん、自分で計画を立て、自分の足で自分の選んだところを歩いてみないと、その土地の本当の良さは分からないのだと思います。
でも今回の旅、3連休の間に、色々な所を見せてもらえました。一人で歩いたら、こんなにたくさんのお寺を見ることはできなかったし、台風の中、山の中のお寺を見ることはできなかったでしょう。
それに、久しぶりに母とも水入らずで過ごすことができました。
次は、自分で計画を立てて、今回の旅で気に入ったところを、ゆっくりと歩いてみたいと思います。
奈良、思っていたけれど、でも、もっともっとずっと素敵な所でした。
京都も良いですが、奈良と京都は、北鎌倉と鎌倉との感じのよう。 じぶんは奈良が好きかもしれません。
PS. ガチャポンで阿修羅出しました。 ^^v 手拭も阿修羅也。
法隆寺で聖徳太子の、東大寺のそばでセント君のストラップ、石舞台で「あすかルビーのあめ」をゲットしてきました。
" 2013/09/14~16 Nara "