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横浜赤レンガ倉庫&スプリングバレー&Def Tech : 20130727 [横浜街歩き]

遅く起き過ぎです。

目が覚めれば誰もいない。既に家族は夫々の活動を開始した模様。

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お腹も空いたし、ここのところ休みは横浜家系のラーメンばかり食べているし・・・。

今、横浜家系ラーメンを食べ歩くのがマイブームです。先週は六角家さんと、おーくら家さんで食べました。

横浜家系ラーメンは、
豚骨醤油ベースのスープで麺は太いストレート、海苔3枚とほうれん草の茹でたの、チャーシューと細かく刻んだネギというものが多いです。

こってりですが、味と油と麺の固さはお好みで選ぶことができます。
同じ家系でも、食べ歩いてみると、すごくたくさんのバリエーションがあって奥深い。
たぶん、当分、マイブームは続きそう。

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でも、ラーメンばかりでも。

と言うことで? スプリングバレーを飲みに行く事にしました。

しかし、赤レンガは混雑。

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「Sukimaswitch in Augusta Camp 2013~Sukimaswitch 10th Anniversary~」

なるほど、スキマスイッチのコンサートがあるのですね。道理で混雑している訳だ。

ゆっくりのんびりと、夏の赤レンガ倉庫でけだるく、ダラダラと過ごそうと思っていましたが、
これはこれで活気があっていいです 笑 。

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Beer Next久しぶり。

システムも少し変わっていていました。
1,580円でハンバーグのランチを注文すると、ランチにはサラダバー(横浜の野菜です)が付いていて、野菜とお店で焼いたパン、スープはバイキング。

これだけでも、結構お腹はいっぱい。

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スプリングバレーは一番大きなグラス、ブーツグラスで頂きました。

フワフワの泡、苦味は少なくて、浜の青空の様なすっきりとした飲み口。 う~ん、うんまい。

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これこれ、これです。 

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真夏のビール、美味しくない訳がありません。多少、お腹が膨らんでも (笑)、
この至福の味にはかえられません。

人類の最高の英知の結集、偏執的に断固としてビールです。

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横浜、Beer Next のスプリングバレー、やっぱり最高に美味しいビール。

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お腹もこころも満足です。

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こんなに混雑している赤レンガ倉庫も久しぶり。

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暑くて、汗が滴りますが、集まっている皆さんのパワーが何となく伝わってきて、

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しばらく、ぶらぶら。

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海の近くまで行きたかったですが、コンサートが行なわれるので今日はここから先には行けません。

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海の風に、もっと近よりたかったけれど、仕方ないです。

スキマスイッチのコンサートに参加するみんな、楽しんできて下さ~い。

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Def Tech の新しいアルバムが出たので買いました、「24/7」。

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ジャワイアン・レゲイのグループ、Def Tech。 今度のアルバムでは、" Be The One " が気に入りました。

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Look through your spectacles,the world duality
We see s place that we no longer
Wish we be you know its key
To see past the situation of the eye
into the future illusion
And as the world keeps crumbling round
Oh yes we choose
To lose all of our fears
Clearing s way in which we all can move
Toward that one world
Where we see past the problems

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きみのその目も鼻の形も唇も うなじも鎖骨も二の腕も
その胸も君を君としてかたどるその全て(よりも)
目にも鏡にも映らない 大切なもの
それは君の鼓動 震わせた声 心 気持ち

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綺麗なものは好き。

真っ直ぐな夏の空、暴力的な エネルギー溢れる草むらの緑色、麦わらと太陽の匂い。
熱々茹でたて枝豆のふさふさグリーン色、金色のトウモロコシと琥珀色のビール。

逆光の中、雲が通り過ぎていく光景、浜の風たちの通り道・・・、あの雲に乗って飛んでいきたい。


目に見えるもの全て、この世界。 すべてかけがえのない綺麗なもの。


でも、一番綺麗なのは、

" それは君の鼓動 震わせた声 心 気持ち " ・・・。 ^^;

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スプリングバレー、美味しかった。

夏の間にもう一度は飲みに行くと思います。人類の英知 笑。

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Def Tech " 24/7 "

夏色の音楽。



" Yokohama Red Brick Warehouse & Spring Valley & Def Tech 2013/07/27 "
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鎌倉八幡宮の蓮と妙法寺のノウゼンカズラ:20130721 [鎌倉]

狭い部屋に積み上げていた、在庫の文庫本がなくなりました。

土曜日の仕事の帰りに有隣堂さんで2冊。 
「終わらざる夏」浅田次郎、「命もいらず名もいらず」山本兼一の2冊を買ってきました。

どちらも面白そう、読むのが楽しみ。

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でも、その前に読み返えしている本があります。今、下巻の第43章。

多崎作君の本を読んで、読み返してみたくなった本、春樹さんの「海辺のカフカ」です。

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村上春樹さんには、多くの本に出てくるモチーフのようなもの、そして独特な観念みたいなものがあると思います。

深い穴や井戸、草原、パラレルワールド、隔離された町、夢の中etc etc ・・・、メタファーたち。

ある種、宗教的ともいえるもの達が、夢と現実との境目がないパースペクティヴの中で物語られていく。ぼくはドストエフスキーも好きですが、春樹さんの作品と似ていると思います。

春樹さんの春樹さんらしいモチーフ、観念たちが活き活きと描かれているのは、この頃の作品のような気がし、もちろん新しい作品も好きなのですが、カフカ、もう一度読み返したくなりました。

また、シューベルトのピアノソナタ。
「海辺のカフカ」に出てくるのは17番ですが、シューベルトつながりで? とても素敵な演奏に出会ったこともあります。

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ジョアン・ピリスのシューベルトピアノソナタ第21番「遺作」。

ピリス、良いです。

通勤の電車で、カフカ君とシューベルトの7月下旬になっています。

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この週は一日しか休めなくて、色々とやりたいことがあったのですが、気にかかる鎌倉八幡宮の蓮を見に、やはりカフカとシューベルトを連れて出かけました。

蓮を見るのだからと、いつもより30分くらい前に家を出ると、小町通はまどろみの中。

縞模様の 車の跡? 。道路標識のレンガ色、水をまいて黒く光る小路。

日曜日の朝、小町通の道路は色々な表情。

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八幡宮も人が少なく、鳥居から、舞殿、本宮と奥の方まで見渡せました。

歩きながら、八幡宮の参道ってこんなに広かったのだと改めて実感、そして、写真を撮りながらのんびりとそぞろ歩き。

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子どもを連れて散歩の方、ぼくのようにカメラをぶら下げた方達。

夫々の日曜の早朝。

まだまだ自由な時間がたっぷりとある感じが素敵な、日曜日の朝。

池を眺めるハトたちの目も、少し遠くの方を見ています。

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今年の源平池、

入って左側の池は工事中で近くに行く事ができません。いつもなら、この池の蓮は、触れられるくらい近くから見もことができるのですが、工事はいつ終わるのでしょう?
右側の大きな池の方も、いつもより葉っぱが少ない。

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毎年、池全体を覆いつくすように、大きな葉っぱでたくさんになるのですが、
どうしたのかな?

気候に関係があるのでしょうか?

蓮だけでなく、極端な温度の差で、今年の花達は皆びっくりしているのかもしれません。

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蓮はまだ咲き始め。

それでも何輪かの蓮の花が、曇りですが、時折差し込む夏の朝の光にピカピカと輝いていました。

蓮の白さは特別です。あのピュアな花弁、一枚連れて帰りたい。

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鎌倉八幡宮の蓮は、まだこれからのお楽しみ。

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レンズの望遠が届くところにある、幾つかの白い花をファインダーでしばらく覗いていました。

白い花、大きな緑の蓮の葉の間から覗いていてとても可愛いかった。

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もう一度来たいな、と思いながら妙本寺に向かいました。

人力車も出勤の準備中。こんなところに基地があるんですね。

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ノウゼンカズラにもう一度会いたくて、妙本寺です。

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八幡宮から少し歩いたので、汗をかきました。

でも、妙本寺さんの森に入ると、急に涼しさを感じます。すっと汗が引いていくのが分ります。

木々たちの天然のクーラー。

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森ってこんなに涼しいんだ。

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このCD 少し前に届いていて、一度は聴いたものの、
じっくりとは聴いていませんでした。

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でも、「海辺のカフカ」を読み返して、シューベルトのピアノソナタをまた聴きたくなり、16番、17番、そして好きな13番と一緒に、ピリスの21番ももう一度聴きました。

派手さはないけれど、シューベルトのピアノソナタはいいな。

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絵画や文学はこちらから見る、読むという動作を起こさないと、芸術家達の心に触れることはできません。

これに対して、音楽は流すことができる。

動作を起こさなくても音楽を感じることはできます。

でも、聴く耳を持っていないと心には触れることはできないのですね。音楽も、絵画や文学と同じで、自ら働きかけないと、偉大な芸術家の心には触れることはできないのだと、改めて実感です。

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幾分落ち着いたこと、海辺のカフカを読んでいること。

妙本寺の森の、朝のピュアな風と涼しさに触れたこと。

こころが2か月分くらい軽くなったように思えました。

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質量を持たない生まれたての風のような、ピリスの第1楽章の弱音

彼女にしか出せない音

ようやく少し聴けるようになった感じがします。

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妙本寺のノウゼンカズラ、山門に向かって左側は散りはじめのものもありましたか、まだまだ元気に咲いています。

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今年は2回、ここのお寺で静かでゆっくりとした時間を過ごすことができました。

帰ろうとしたら、大きな黒い蝶がぼくの周りにひらひら。 夏の朝の素敵な時間。

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暑くならないうちにと、10時半ごろ散歩は切り上げました。

麩まんじゅうを買いたかったのですが、和菓子屋さんがまだ開いていませんでしたので、替わりに鎌倉駅で「鯵の押寿し」を久しぶりに買ってみました。

帰って、冷たいのと一緒に頂きましたが、美味しかった。

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本を読み返すのも面白いです。

前に読んだ本だと、忘れているところもかなりあります。「海辺のカフカ」も2度目なのに新鮮さを感じました。

それに記憶力が落ちているじぶん、2度目でようやく頭の中におさまった気もします(笑)。

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この夏は、「海辺のカフカ」だけでなく、他の本も読み返してみようかと。

" 2013/07/21 Kamakura Hachimanguu & Myohonji "
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韮崎_法事とブドウと富士山:20130714 [訪れたところ色々]

カーヴの揺れ レールの音
  ガタンゴトン ガタンゴトン ガタンゴトン

車掌のアナウンス 車内販売

駅に着くと こころもち のんびりとした時間 誰もいない待合のベンチ

忘れていた長距離電車の感じ  なんだかとても懐かしい

車も新幹線も
飛行機も良いけれど 電車でどこか遠くまで行くのは特別な旅
ちょっとの冒険 独特のワクワク感 

鉄ではないはずですが?  電車の旅はとても好きです

学生の頃は諏訪の祖母の家まで鈍行を乗り継いで良く行ったものです。
時刻表を眺めて、時間だけはあったあの頃。

車窓から真夏の緑を眺めていると、ふと祖母のことを思い出しました。とても優しかった祖母。
おばあちゃんって・・・とくべつです。

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横浜駅の駅弁は崎陽軒さん。

朝なので「シューマイ弁当」ではなくて、6月~8月に販売の「おべんとう夏」にしました。
シューマイは2つ、タケノコを甘く煮てある定番はもちろん入っています。

ビールも欲しかったけれど、朝だし娘もいるのでやめておきました。飲みすぎはダメと、最近厳しいチェック。

7月13日土曜日。法事のため、7時47分横浜発「はまかいじ」に乗って山梨県韮崎まで出かけました。
この電車、横浜から乗り換えなしで韮崎、その先は松本まで行く事が出来ます。次は松本もしばらくぶりに行ってみたい。

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駅に着くと小降りの雨の中、叔母が車で迎えに来てくれていました。
雨は降ったり止んだり、前日まですごく暑かったようですが、この日は雨のおかげ? それほどの暑さではありませんでした。

法事は14日、娘は始めての韮崎です。せっかくだからと叔母は車で色々と案内をしてくれました。

武田八幡神社と願成寺。

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さすが甲斐の国、韮崎。

武田氏に関する史跡が数多くあります。

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新府城址にも連れて行ってもらいました。

武田勝頼が織田・徳川軍に攻められて、自身火を放ち落ちていったお城の跡。

急な石段を登っていくと本丸などの建物があった場所なのでしょう、かなり広いスペースに草と木ばかり。
歩いていると草いきれ。

夏の緑の少し暴力的な匂い。

風もなく汗がにじんできました。

史跡がたくさんある韮崎市。少し手入れをすると観光客がもっと訪れるようになるのではなどと、叔母と。

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韮崎の駅の道。

ブドウ、桃、ワイン、信玄餅 etc etc・・・、様々な地元の名産品が売られています。

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喉も渇いていたし、桃のソフトクリームを頂きました。

甘い桃の香りと味と、とても美味しかった。

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信玄餅の「桔梗屋東治郎」さんにも連れて行ってもらいました。

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「プレミアム桔梗信玄餅吟造り」 2013年モンドセレクション金賞受賞
きな粉は丹波黒豆、蜜はアカシアの蜂蜜が加わっているなど、原材料にこだわった特別な信玄餅だそうです。

もちろん、特別ならば買っていかねば。着いたばかりですが、お土産はここで。

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叔母の家は韮崎の果樹園の中にあります。
高台で風が通り、駅の近くと比べると気温は2~3度低い、もっと違うかもしれません。

エアコンはなく、夜は窓を空けて寝ましたが、薄い布団をかけて寝たほど涼しかった。

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庭には菜園があり、取れたてのナスやキュウリ、みょうが、シソ、トマト、 etc etc ・・・、
夏野菜をたくさん頂きました。

プルーンと桃も美味しかった。

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娘が野菜をパクパクとこんなに食べるのは、はじめて見たかもしれません。

取れたての野菜、

生のナスとキュウリとみょうがとシソを細かく切ったもの、
焼きなす、
ジャガイモと豚肉を細く切ってカレー粉であっさりと炒めたもの、キュウリの酒かす和え
生ハムのかいわれ巻き
肉と魚もあったけれど、夏野菜の美味しさ

自分も手伝って作ったものはとても美味しかった様です。

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しばらく預けて躾けなおしてもらうかと、もっともっと良い娘に変わるのかもしれない・・・等とじぶん 笑

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夕方に夕立とはいえないくらいですが、少し雨が降りました。雨が上がった後、カメラと娘を連れて散歩です。

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日差しはないけれど、

瑞々しいブドウの緑、蔓の赤色は夏色。

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鮮やかな夏の色彩です。

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この辺りではリンゴも作っています。まだ青いリンゴですが、美味しそうでした。

赤くなった頃、また来てみたい。

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ブドウは巨峰等の他、ワイン用の小振りのものも。

緑のまん丸ぶどうがとても可愛いかった。

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南アルプス、北アルプス、そして富士山。

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周りをぐるっと明峰に囲まれて

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晴れれば素晴らしい景色なのだろうな。

でも、曇りでも

横浜では見られない景色・・・。澄んだ大気と風。 娘と一緒に見る景色。

雲と、少しの太陽の茜色と、そして何よりも夏の匂い。
生命力が満ち満ちている。

灰色がやけに素敵に見える。こんな灰色は初めて。

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おじが去ってから一年経ちました。

そして、その間にもう一人のおじが旅立ちました。

別れが多くなる年齢にになったということなのかなと・・・。 でも、みんな元気でいて欲しい。

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はまかいじ、生まれ故郷と真っ直ぐにつないでくれる電車です。

また娘を連れて韮崎へ。 そして、親父のお墓参りにも。

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何度か乗りたいと思いました。 

今度は本とWalkman も連れてこよう。 「海辺のカフカ」読み返しています。

田村カフカ君が大島さんとロードスターで聴いていた、シューベルトのピアノソナタ。ワルター・クリーンで聴いています。

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信州、甲州、懐かしい。 従兄弟達にもまた会いたい。

時間が短すぎて、真澄、七賢、飲み足りなかった ^^;

" 2013/07/14 Nirasaki & Fujisan & JR East Hamakaiji "
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だいぶ経ってしまいましたが・・・2013年ラ・フォルジュルネ&佐伯祐三 : 20130504 [音楽]

ずいぶんと経ってしまったのですが、

毎年のGWの楽しみでもあるし、今年だけブログにないのも寂しいので残しておこうと思います。

また、この日は見たいと思っていてなかなか見られなかった佐伯祐三の絵を6枚も見ることができたので、

その時のじぶんの思いも書いておきたいと思います。

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2013年5月4日、色々とバタバタしている時期で、直前まで休めるかどうか分からなかった頃。

例年なら、2日間のチケットを買っておくのですが、「行けない」リスクもあって5月4日の分だけにしておきました。

ただ、朝10時から夜は20時頃まで、飛び飛びですが3つのコンサート。2013年のラ・フォルジュルネ・オ・ジャポン。

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朝一番、10時からは、今売り出し中の若手チェリスト、小澤征爾さんなどの先生である斉藤秀雄先生のチェロ「テストーレ」を引き継いだ宮田大君。
以前にテレビで見て一度ライヴでと思っていました。

曲はラヴェルの「 クープランの墓」、フォーレの「 エレジー op.24(チェロとオーケストラのための)」、
サン=サーンスの「チェロ協奏曲 第1番 イ短調 op.33」。
オーケストラはイプ・ウィンシー指揮、香港シンフォニエッタ。

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宮田大君、思ったより小柄。体をいっぱいに使って出てくる音はダイナミックかつ瑞々しい。

フォーレのエレジーは好きな曲ですがオーケストラの入った演奏は聴いたことがなくて、サンサーンスの協奏曲も初めての曲。
きっと1700年代に生まれた「テストーレ」って気難しいのでしょうが、大君との相性も良い感じ。

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席は2階でしたが、上まで熱気が伝わってきて若さあふれる演奏。言葉が足りないかもしれませんが、
「誠実さ」をすごく感じました。

こころが洗われるようです。忙しかったバタバタとか、たまった埃とか・・・それまでの色んなものを洗い流してくれて、
2013年のクラシックのお祭りもよいスタート。

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2つ目のコンサートは夕方からなのでしばらく時間があります。

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GWの丸の内、都会の真ん中。
お洒落なビルに囲まれて木漏れ日の下。  ふと掌を見れば柔らかい緑色です。

しばらく、PEN E-PL3 をつれてぶらぶらと。

この日のWalkman にはList の巡礼の年が入っていました。
前にも書きましたが、多崎作君の物語で知った曲。リストの概念を壊してくれた曲です。

優しい木漏れ日とお気に入りのピアノ曲。

丸の内の木漏れ日の下でも、一人だけのコンサートを楽しんでしまいました。

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コンサートの合間にと、丸の内から八重洲方面に抜けてブリヂストン美術館へ。

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せっかくの一人だけの時間です。
詰め込めるだけ好きなことを詰め込んでしまおうと、「Paris 、パリ、巴里 日本人が描く1900-1945」展を見に行きました。

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以前訪れたときに、予告のポスターを見て絶対にと思っていた展覧会です。

目当ては、もちろん佐伯祐三。

折々の展覧会で何回か見たことはあるものの、今回の様に6枚も一度に見たことはありません。
美術館の2階に向かうエレベーターに乗った途端、わくわく、というよりも、好きなあの子に会うときのような、若い頃のドキドキとした胸の高鳴り。

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黒田清輝、浅井忠、坂本繁二郎、藤田嗣治、岡鹿之助 etc etc ・・・。

そうそうたる画家たちの作品の中、展示室に入ると・・・その絵たちしか見えなくなりました。

≪ガラージュ 1927-28 60.6×73.6≫
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フランスでブラマンクから、アカデミックと罵倒され、自分の表現方法を模索しこのような画風にたどり着いた佐伯祐三。
確かに、ブラマンク等のフォヴィズムの影響とちょうどこの頃見たのでしょう、ユトリロの影響がとても大きいのだと思います。

≪テラスの広告 1927 54.2×65.4≫
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でも、その二人ともまた違う。

もっと繊細で、アルファベットの文字のせいでしょうか? リズムがあります。

≪レストラン 1927 54.5×65.4≫
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佐伯祐三の絵を見ていると、純粋さ、ピュア・・・、そんなものがとても感じられます。

もちろん自分なんかとは比べられないけれど、カメラを連れて散歩していて、街の中で、そこだけ明るく見える新しいもの、ピカピカに綺麗なものや、しみじみとものを語ってくれるようなフォルムたちを見つけると、ファインダーを夢中で覗くことがあります。

そのときの気持ちは子供の頃と同じような気がしますが、パリで夢中になってキャンバスに見たもの気に入ったものを画いた佐伯祐三。
きっと、そんな感じだったのではないかな ?

≪広告貼り 1927 73.4×60.2≫
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残念ながら31歳で命を燃やし切ってしまったけれど、彼の足跡を辿ると悲しさや憐憫さを感じてしまうけれど、ここで会った絵たちからはそんなことは感じられません。突き放される孤独感とか悲壮さ等はなくて、どこか優しい。

とても優しい・・・。

≪休息(鉄道工夫) 1927 59.4×71.3≫
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ぼくは今、佐伯祐三が好きです。

どの絵を見てもドキドキしてしまう。

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いつまでもこの絵たちと一緒にいたかったのですが、そろそろ次のコンサートの時間。

後ろ髪を引かれながら、また訪れることを楽しみにして有楽町の方に向かいました( 実際、もう一度5月の末にもこの展覧会を見に行きました)。

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次のコンサートは有楽町の読売ホールが会場でしたので、東京駅の前、丸の内を駆け足です。

若い頃から、綺麗だなぁ~。
年を経て女性としての魅力も、ピアノも円熟味が益々加わってきた仲道郁代さんと、
Ravel のCD を聴いてとても感動した、アンヌ・ケフェレックさんのピアノのデュオを聴きました。

仲道郁代さんのソロでドビュッシーの「子供の領分」、アンヌ・ケフェレックさんでラヴェルの「鏡」、そして二人のデュオでラヴェルの「マ・メール・ロワ」。

それぞれのソロも聴けたし、大好きなピアニストであるお二人の連弾を聴けたのも本当に嬉しかった。

ケフェレックさんの優しい素敵な笑顔が忘れられません。
人って、年をとるときれいになるんだとお二人を見て思いました。

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なんだか、ほっとして? 展示ホール「エッフェル」で一休み。

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本日一杯目のビール、
心が潤っているし、サントリーのプレミアモルツも最高においしかったです。

ビールも音楽を聴かせると余計美味しくなるのかもしれない 笑 。

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この展示ホールには、コンサートのチケット(聴いた後の半券でも)があればいつでも入れます。

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無料のコンサートを聴くことができます。
待ち時間をここで飲みながら過ごすのも素敵な時間。但し、飲みすぎには注意。

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最後のコンサートは娘も聴きたいというので、この後は娘たちと合流しました。
貴重な一人の時間はここまで。

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コンサートの前に腹ごしらえです。
新しい東京駅が正面から見ることができるということで、丸ビルの「CASABLANCA SILK 」さんへ。

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ベトナム料理を頂きながら、本日2杯目のビール。

生春巻き、トムヤムクン etc etc ・・・。

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ちょっと辛めでしたが、それも食欲とビールを誘います。

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東京駅は、夕暮れ時。

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5月の夕日は、

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新しい駅舎のレンガに似合いの色。

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ちょうど真正面から

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優しい色。

改めて、東京駅、素敵になったな。

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今年の自分のラ・フォルジュルネのしめは、コンセール・ラムルー管弦楽団、指揮はフェイサル・カルイさん、
ピアノは小山 実稚恵さんで、Ravel のピアノコンチェルトと、オケは亡き王女のためのパヴァーヌ。

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フランス音楽が今年のテーマでしたが両方とも好きな曲です。

小山さんの Ravel 、さすが巨匠の雰囲気も漂わせる円熟のピアニストです、安心して聴けるピアノコンチェルトに満足して大きな拍手。

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ところがこのコンサートはこれだけでは終わりませんでした。

何回か指揮者が舞台に現れた後に、主催者のピエール・マルタンさんが舞台に登場。

コンサートでサプライズがあると・・・、そして、その後、佐渡裕さんの登場。

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聴衆は全員ビックリ、本当のサプライズでした。

佐渡さんの指揮で、同じくラベルのボレロを聴きました。

佐渡さん、そういえばコンセール・ラムルー管弦楽団を長年指揮していたのですね。フェイサルさん以上に、オーケストラも乗りに乗った演奏だったと思います。
ダイナミックで素敵な演奏に大きな拍手はいつまでも鳴り止みませんでした。コンサートホールから出ると汗がびっしょり。

今年のラ・フォルジュルネ、3つのコンサートともそれぞれ素晴らしかった。

来年は10周年なんだそうです。今までのテーマから何でもありとのこと。また、Mozart、 Beethoven、 Brahms なども聴けそうです、待ち遠しい。 ^^

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2013年5月4日はとても良い日になりました。

朝、家を出るときには一人でこんなに長い時間過ごせるのかと思いましたが、いえいえ、時間は足りないくらい。
フランス生まれの音楽たちと、佐伯祐三がパリで画いた絵で、プチフランス旅行みたいな 笑。

バラの色の夕陽と東京駅の赤レンガ。2杯のビールもとても美味しかった。

" 2013/05/04 La Folle Journée & Saeki Yuzo"
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