北鎌倉東慶寺_黒姫紫陽花と紫蘭 & Inkinen SIBELIUS & Berman LIST Italie S.161 - 6. Sonetto 123 Del Petrarca :20130518 [鎌倉]
気が付けば5月も下旬です。
本当に早いなぁ。あっという間に時間は通り過ぎて行きます。
仕事で忙しがっていても、
部屋でアルコールに浸ってシベリウスを聴きながら本を読んでいても、
同じだけ時は過ぎていきます。
振り返ってもこの2ヶ月くらい何をしていたのか良く自分でも分かりません。
新しい仕事はバタバタしていて落ち着かないまま突っ走っている感じで、
休みは5月4日にラ・フォル・ジュルネとブリヂストン美術館に行った以外はほとんど部屋にこもっていました。
ラ・フォル・ジュルネは宮田大くんのチェロも良かったし、アンヌ・ケフェレックさんと仲道 郁代さんとのピアノデュオも素敵で、何よりもサプライズで佐渡裕さんが突然、ラベルのボレロを指揮したり・・・。
これはこれでとても楽しかったので、後でブログには残しておこうと思っています。 たぶん・・・。
ただ、部屋にこもっている間に、シベリウスはたくさん聴いて(特に交響曲1番と2番は4種類くらいずつ聴きました)、シベリウスって良いな。
少し惚れたかも 笑
確かにベルグルンドとヘルシンキフィルハーモニーの演奏はきびきびしていて、名演奏中の名演奏だと思いますが、
リーズナブルなところで? NAXOS から出ている Pietari Inkinen 指揮のシベリウスの交響曲もすごく良かった。
1980年生まれだから、指揮者としては異例の若さ? でしょうか。
ピエタリ・インキネン、
知らなかったですが新進気鋭、今売り出し中の指揮者なのですね。今年も来日して日本フィルとシベリウスのチクルスをスタートさせたとのこと。
もっと早く知っていればコンサートにも行きたかった。
それから、リストの巡礼の年も。
村上春樹さんの新しい小説、「色彩を持たない多崎つくると、 彼の巡礼の年」を読んでリストの「巡礼の年」を初めて聴きました。
聴くものに偏りがあって、ほとんどリストは聴いていませんでした。
リスト、
あの風貌(なんとなくイケメンが鼻にかかっているようで・・・)、曲も超絶技巧をひけらかしているようで、今まで聴いた中では好きにはなれませんでした。
でもでも、リスト・・・、ごめんなさい。
「巡礼の年」を聴いてイメージが全く変わってしまった。
リスト、良いです。
「色彩を持たない多崎つくると、 彼の巡礼の年」では第一年「スイス」の8曲目「ル・マル・デュ・ペイ」が重要な曲としてたびたび登場します。
春樹さんのファンとしては絶対に聴かなくてはと、早速HMV でぽちっとしました。
この第一年も、もちろん素敵な曲でしたが、3枚組みのこのCD 、聴いていくと・・・第二年のイタリアがとても良くて、何度も聴いてしまいました。
リストもこんなに素朴で美しい優しい曲を作っていたのですね。
世の中はまだまだ知らないことばかり。
生を受けて、限りのあるリソースという時間の中、既にかなりの時間を使ってしまいましたが・・・でも、
まだまだ新しいことを知ることができます。
知るってすばらしいことだと思います。 生きているって、やはり素晴らしい。
ああーーー、
それにはやはり家にこもっているだけではダメかもしれない ^^;
部屋にこもっていた自分を外に連れ出してくれたのはやはり音楽たちでした。
18日、自分の何十何歳めの誕生日。とりあえず、自分だけで、おめでとう 笑。
リストの「巡礼の年」、第二年を連れて、本当に久しぶりの北鎌倉、東慶寺に出かけて来ました。
良いです・・・、
鶯 鳥の声
横須賀線のガタゴトッ ガタゴトッ 通り過ぎる音
小さな川のせせらぎ 透き通って澄んだ音
みんな みんな美しい
北鎌倉の5月の音達
光と
風の香りと
爽やか
新緑の若さを潔さを 目で 鼻で 耳で 五感全てで感じる
心地よい
部屋にこもっていた間に、 季節の日めくりはどんどんと過ぎてしまって
今年の花暦はぽっかりと空いてしまったけれど
それでも、5月の18日
ここを訪れることができた・・・
この一年を 大切にしようと思いました
東慶寺は色々な花たちでいっぱいです
黒姫紫陽花、紫蘭、ユキノシタ、菖蒲、和タンポポ etc etc ・・・。
紫陽花の季節も、もうすぐなのですね
楽しみだけれど
でも
人出もすごいのだろうな
東慶寺のイワタバコも、赤ちゃん蕾が出始めていました
宇宙人君たちの登場も、もう少し 笑
Walkman からは 「巡礼の年」。
東慶寺で花たちと一緒にいる間、ずっと聴いていました。
「巡礼の年」、リスト20代から60代までに断続的に書かれた独奏曲集。
リストが訪れた土地で見たもの感じたもの、印象や経験 etc etc ・・・、気になったものを書き留める形をとっているそうです。
道理で、色んな感じがするんだ。 ロマン主義、宗教的、印象主義、色々な感じ・・・、聴いていて不思議。
第一年はスイス。
春樹さんの " 多崎君 " の作品では、この8曲目の " Le mal du pays " が重要なな曲として何度も登場します。
小説の中では、重要で曲自体も確かにとても印象的な曲。
でも、ラザール・ベルマンの演奏を聴いて
好きになったのは、第二年「イタリア」
みんな素敵な曲ですが、その中でも特に気に入ったのは
第6曲
" Années De Pèlerinage: 2ème Année: Italie S.161 - 6. Sonetto 123 Del Petrarca "
ペトラルカのソネット第123番
リストの曲とは思えなかった。 まるで、ショパンの曲を聴いているかのよう。 この日も何度も何度も、可愛い花たちをファインダー越しに愛でながら、この曲を聴いていました。
すごく綺麗な曲。
世の中
知らないことばかり
何十何歳の誕生日のこの日にも、新しいこと
幾つか知りました
部屋に閉じこもって
ヴィトゲンシュタインとか、ユングとか
昔の本を懐かしく読むのも良いけれど 北鎌倉の光
5月の踏切を待つ間の心地よい風 至福の時
久しぶりすぎて相棒のカメラもちゃんとはしっくりとしませんでしたし、何よりもファインダーを覗いているパワーが足りないと思いました。
じっと見つめる気力が途中で途切れます。
また、少しずつ散歩しながらならしていこうと思いました。
でも、爽やかな5月の土曜日の散歩、とても気持ちよかった。
帰ってきて、 Inkinen のシベリウスの第2番を聴いてます。
コンサートで聴いてみたい指揮者が一人増えました。
なぜかシベリウス?
はまってしまったものは仕方ない 笑
そして
ベルマンのリスト 「巡礼の年」も
閉じこもりの間に見つけた素晴らしい曲達。
" 2013/05/18 Kitakamakura Tokeiji SIBELIUS Symphony No.2 & LIST Annees de pelerinage "
本当に早いなぁ。あっという間に時間は通り過ぎて行きます。
仕事で忙しがっていても、
部屋でアルコールに浸ってシベリウスを聴きながら本を読んでいても、
同じだけ時は過ぎていきます。
振り返ってもこの2ヶ月くらい何をしていたのか良く自分でも分かりません。
新しい仕事はバタバタしていて落ち着かないまま突っ走っている感じで、
休みは5月4日にラ・フォル・ジュルネとブリヂストン美術館に行った以外はほとんど部屋にこもっていました。
ラ・フォル・ジュルネは宮田大くんのチェロも良かったし、アンヌ・ケフェレックさんと仲道 郁代さんとのピアノデュオも素敵で、何よりもサプライズで佐渡裕さんが突然、ラベルのボレロを指揮したり・・・。
これはこれでとても楽しかったので、後でブログには残しておこうと思っています。 たぶん・・・。
ただ、部屋にこもっている間に、シベリウスはたくさん聴いて(特に交響曲1番と2番は4種類くらいずつ聴きました)、シベリウスって良いな。
少し惚れたかも 笑
確かにベルグルンドとヘルシンキフィルハーモニーの演奏はきびきびしていて、名演奏中の名演奏だと思いますが、
リーズナブルなところで? NAXOS から出ている Pietari Inkinen 指揮のシベリウスの交響曲もすごく良かった。
1980年生まれだから、指揮者としては異例の若さ? でしょうか。
ピエタリ・インキネン、
知らなかったですが新進気鋭、今売り出し中の指揮者なのですね。今年も来日して日本フィルとシベリウスのチクルスをスタートさせたとのこと。
もっと早く知っていればコンサートにも行きたかった。
それから、リストの巡礼の年も。
村上春樹さんの新しい小説、「色彩を持たない多崎つくると、 彼の巡礼の年」を読んでリストの「巡礼の年」を初めて聴きました。
聴くものに偏りがあって、ほとんどリストは聴いていませんでした。
リスト、
あの風貌(なんとなくイケメンが鼻にかかっているようで・・・)、曲も超絶技巧をひけらかしているようで、今まで聴いた中では好きにはなれませんでした。
でもでも、リスト・・・、ごめんなさい。
「巡礼の年」を聴いてイメージが全く変わってしまった。
リスト、良いです。
「色彩を持たない多崎つくると、 彼の巡礼の年」では第一年「スイス」の8曲目「ル・マル・デュ・ペイ」が重要な曲としてたびたび登場します。
春樹さんのファンとしては絶対に聴かなくてはと、早速HMV でぽちっとしました。
この第一年も、もちろん素敵な曲でしたが、3枚組みのこのCD 、聴いていくと・・・第二年のイタリアがとても良くて、何度も聴いてしまいました。
リストもこんなに素朴で美しい優しい曲を作っていたのですね。
世の中はまだまだ知らないことばかり。
生を受けて、限りのあるリソースという時間の中、既にかなりの時間を使ってしまいましたが・・・でも、
まだまだ新しいことを知ることができます。
知るってすばらしいことだと思います。 生きているって、やはり素晴らしい。
ああーーー、
それにはやはり家にこもっているだけではダメかもしれない ^^;
部屋にこもっていた自分を外に連れ出してくれたのはやはり音楽たちでした。
18日、自分の何十何歳めの誕生日。とりあえず、自分だけで、おめでとう 笑。
リストの「巡礼の年」、第二年を連れて、本当に久しぶりの北鎌倉、東慶寺に出かけて来ました。
良いです・・・、
鶯 鳥の声
横須賀線のガタゴトッ ガタゴトッ 通り過ぎる音
小さな川のせせらぎ 透き通って澄んだ音
みんな みんな美しい
北鎌倉の5月の音達
光と
風の香りと
爽やか
新緑の若さを潔さを 目で 鼻で 耳で 五感全てで感じる
心地よい
部屋にこもっていた間に、 季節の日めくりはどんどんと過ぎてしまって
今年の花暦はぽっかりと空いてしまったけれど
それでも、5月の18日
ここを訪れることができた・・・
この一年を 大切にしようと思いました
東慶寺は色々な花たちでいっぱいです
黒姫紫陽花、紫蘭、ユキノシタ、菖蒲、和タンポポ etc etc ・・・。
紫陽花の季節も、もうすぐなのですね
楽しみだけれど
でも
人出もすごいのだろうな
東慶寺のイワタバコも、赤ちゃん蕾が出始めていました
宇宙人君たちの登場も、もう少し 笑
Walkman からは 「巡礼の年」。
東慶寺で花たちと一緒にいる間、ずっと聴いていました。
「巡礼の年」、リスト20代から60代までに断続的に書かれた独奏曲集。
リストが訪れた土地で見たもの感じたもの、印象や経験 etc etc ・・・、気になったものを書き留める形をとっているそうです。
道理で、色んな感じがするんだ。 ロマン主義、宗教的、印象主義、色々な感じ・・・、聴いていて不思議。
第一年はスイス。
春樹さんの " 多崎君 " の作品では、この8曲目の " Le mal du pays " が重要なな曲として何度も登場します。
小説の中では、重要で曲自体も確かにとても印象的な曲。
でも、ラザール・ベルマンの演奏を聴いて
好きになったのは、第二年「イタリア」
みんな素敵な曲ですが、その中でも特に気に入ったのは
第6曲
" Années De Pèlerinage: 2ème Année: Italie S.161 - 6. Sonetto 123 Del Petrarca "
ペトラルカのソネット第123番
リストの曲とは思えなかった。 まるで、ショパンの曲を聴いているかのよう。 この日も何度も何度も、可愛い花たちをファインダー越しに愛でながら、この曲を聴いていました。
すごく綺麗な曲。
世の中
知らないことばかり
何十何歳の誕生日のこの日にも、新しいこと
幾つか知りました
部屋に閉じこもって
ヴィトゲンシュタインとか、ユングとか
昔の本を懐かしく読むのも良いけれど 北鎌倉の光
5月の踏切を待つ間の心地よい風 至福の時
久しぶりすぎて相棒のカメラもちゃんとはしっくりとしませんでしたし、何よりもファインダーを覗いているパワーが足りないと思いました。
じっと見つめる気力が途中で途切れます。
また、少しずつ散歩しながらならしていこうと思いました。
でも、爽やかな5月の土曜日の散歩、とても気持ちよかった。
帰ってきて、 Inkinen のシベリウスの第2番を聴いてます。
コンサートで聴いてみたい指揮者が一人増えました。
なぜかシベリウス?
はまってしまったものは仕方ない 笑
そして
ベルマンのリスト 「巡礼の年」も
閉じこもりの間に見つけた素晴らしい曲達。
" 2013/05/18 Kitakamakura Tokeiji SIBELIUS Symphony No.2 & LIST Annees de pelerinage "